宮本伸一のブログ

(2022年6月10日) 災害対策調査特別委員会

○ 災害対策支援調査特別委員会

こんにちは。

2022年6月10日に行われた、災害対策調査特別委員会に参加いたしました。

主な私からの質問とそれへの答弁をご紹介します。

 

<令和3年度総合防災訓練の実施結果について>

宮本:

ありがとうございます。

まず、今回夜間に行われたという特徴があると思うんです。改めまして今回夜間の訓練ということで、通常の日中の訓練と違って見えたこと、またそれを他の避難所運営協議会などにも共有していきたいと思われたような点がありましたら、ちょっとまずお伺いしたいと思います。

答弁:

今回夜間での訓練を実施したということで、やっぱり照明の確保というのは、改めて重要だと考えたところでございます。

ただ、課題といたしましては、時間的な制約上、体育館だけでの夜間対応の訓練だったので、来週、第三中学校で夜間に実施をいたしますが、そういった課題については、例えば体育館だけで暗くして照明をつけるのではなくて、受付、入口のところで真っ暗にして、照明を対応できるかどうかとか、江戸川橋体育館での反省を踏まえて、来週実施をする三中での訓練のほうにも当たっていきたいと考えております。

宮本:
分かりました。ありがとうございます。そうですね、夜間でありますから、全く光がないところに光をつくっていくということで、大変な取組になったんだろうと思いますので、先ほど他の委員からも提案等ございましたが、こうした訓練で得られたものを、動画などに残しておいていただいて、他の避難所運営協議会の方に共有していっていただけたりすると、いろいろな特徴を持って取り組まれておりますので、そういったものを共有していけると思いますので、動画を活用した共有の仕方も検討していただければと思います。

それで、今回避難所の開設キットを使って皆さんで学ばれたということでございましたが、以前にも私、質問させていただきましたが、感染症対策をマニュアルに早々に入れていただきまして、そのマニュアルと開設キットが整合性のあるものにしていくべきではないでしょうかとお伺いしていましたが、今回防災課でつくっていただいている開設マニュアルの動画を拝見したら、しっかりと感染症のステップの部分を、早速キットに内包されておりましたので、素早い対応をしていただいたと思いました。

避難所開設キット、感染症対策も含んだキット、また今度いよいよ季節的には、水害・土砂災害もございますけれども、それに対応したものもあると思うんですけれども、これらは、もう既に避難所に配備されているということでよろしいでしょうか。

答弁:

水害・土砂災害につきましては、13か所避難所ございまして、そこの13か所には全て水害・土砂災害用の開設キットも配備が進んでいるところでございます。

宮本:

分かりました。では、他の33か所には、感染症のも入っているキットが置かれているということで、ありがとうございます。あと、昨年の決算審査特別委員会だったでしょうか、我々公明党からも質問させていただきましたが、福祉避難所、また妊産婦・乳児救護所の特性に合わせたキットも用意されるというふうに言われておりましたが、これについては、配備などどのようになっているか、進捗をお伺いしたいと思います。

答弁:

配備状況でございますが、令和3年度、妊産婦・乳児救護所の4か所には配備をしております。福祉避難所も25か所ございまして、昨年度で13か所配備をして、今年度中に残りの12か所にも配備をする予定でございます。

 

宮本:

今年度中に配備できるということで、大変心強く思います。

ある福祉避難所の方とちょっとお話ししたときに、そういったキットが届いたということで、喜ばれて評価されておりました。ただ、まだそれを活用して、訓練などがまだできていないので、そこをちょっと考えていかなければいけないんですというふうなお話をされていましたので、そういった福祉避難所へ訓練の支援と言いますか、推進と言いますか、そういった取組を、是非、防災課にお願いしたいと思いますので、その辺、大丈夫でしょうか、一応確認したいと思います。

答弁:

キットを今配備して、進めているところでございます。妊産婦・乳児救護所につきましては、昨年度配備ができましたので、今年度中に協定を結んでいる区内大学4か所と、開設キットを使った訓練は実施をしていく予定でございます。
福祉避難所につきましても、今年度で全て配備がされますので、配備された後には、所管であります福祉部と、相手先の福祉施設と協議をしながら、当然キットを置いてあるだけでは有効ではございませんので、使い方についての訓練もしっかり行っていきたいと考えております。

宮本:

そのように検討していただいたということで、心強く思います。是非よろしくお願いします。

最後になりますけれども、先ほどからの動画を活用した区民の皆様への意識啓発の取組、またいろいろな開設マニュアルの共有、またそういったものを活用して準備していくといったことを、今、積極的に取り組んでいただいているということで、評価させていただいているんですけれども、例えば、動画をもっと見ていただきたいといったときに、どうしていくのがいいのかと私も考えたときに、例えば今、日本のどこかで頻繁に震災などが、断続的に起きていますので、そういったタイミングにおいては、区民の皆様も意識がぐっと上がりますので、翌日とかに、区ではこういった避難所マニュアルを動画で用意していますので、御覧くださいとか、そういった区が工夫してつくっていただいている動画を見ていただけるように、タイミングを見て、文京区のLINE公式アカウントなど、を活用しながら、防災ポータルなどもあると思いますが、発信していくとちょうどいいのかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

これまでも、昨年の10月、それから今年の3月に、区内でも震度4の地震がございました。そのタイミングで、その翌日に、区の公式フェイスブックで、災害への備えに関する投稿はさせていただいたところでございます。今、SNSのお話をさせていただきましたが、こういった今委員から御提案あった動画についても大変有効であると思いますので、時宜にかなった配信というのも心掛けていきたいと考えております。

宮本:
是非、積極的にお願いしたいと思います。逆に、区民の皆さんは、配信されることがうっとうしいとか感じることはあるかもしれないんですけれども、その点はむしろ区として、区民の皆様にお伝えしなければいけないんだというような心掛けで、積極的に取り組んでいただけたらと思いますので、よろしくお願いします。先ほども申し上げましたが、動画については、各避難所で行っている総合訓練の特徴ある内容を、是非共有できるような取組をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。

以上でございます。

 

<水害・土砂災害対策の更なる強化に向けた取り組みについて>

宮本:

ありがとうございます。水害・土砂災害の更なる強化に向けての取組、これまでも大変に感謝しております。
私は一つだけ質問なんですが、水害・土砂災害の対策実施要綱というのを作っていただきまして、もう一回、これを改めて確認していたんですけれども、以前もちょっと私、質問して、答弁いただいた覚えがあって、ちょっとうろ覚えなんですが、避難勧告などを行うタイミングですね。

詳しく、実施要綱の中には、外水、内水、土砂、それぞれの状況に応じて避難勧告なりが発令されると。そうすると、その避難勧告、一番初めは高齢者の方への避難指示というんですか。避難の御案内をすると思うんですが、高齢者等避難ですか。その指示なりを出される前には、各避難所を開設していただくということになると思うんですが、細かく内水、外水、土砂と違っていますので、確か私が、前の村岡課長のときだと思うんですが、これを策定しているときに、結局避難所を開設するタイミングというのはどうなるんですか。それぞれタイミングも少しずつ、よく読むと違う。

でも、文京区ってそれほど広いエリアではないですし、大きな台風とかが来たとき、ここが雨降っていて、ここが晴れとかってなかなかないかと思うんですね。そしてまた、この内水、外水、土砂でそれぞれ対象地域も細かく分かれていまして、そういう意味では避難所の開設のタイミングは総合的に見てどうされるんですかって聞いたときに、基本的には一緒になるというような回答、答弁をいただいていたような記憶があるんですが、そろそろ台風到来のシーズンになりますし、また強烈な、激甚化しているということもありまして、改めて避難所の開設のタイミングを確認させていただきたいと思いますので、いかがでしょうか。

答弁:

我々も、委員からお話がありました水害・土砂災害対策実施要領に基づいて、気象情報ですとか、予測、水位、雨量等を総合的に判断して、避難勧告ではなく、今は指示という表現になっておりますけれども、避難指示等を出すことになっています。当然その避難指示を出すということは、避難を促していますので、その前に避難所の開設の準備は終わっているというところでございます。その認識は間違っておりません。

また、委員からお話がありましたとおりですけれども、内水で8か所ですとか、神田川外水で4か所とか、そういった避難所が分かれていますけれども、これはこれまでの答弁と委員の御認識のとおり、基本的には確かに文京区は広いエリアではございませんので、基本的には、全部で13か所ございますけれども、13か所同時に開設をしていく考えでございます。

宮本:
分かりました。改めて確認させていただきまして、ありがとうございます。是非この夏も、職員の皆様には風水害時の避難所の開設に当たっていただくと思いますが、大変にお世話になりますが、皆様のそういった取組が区民の皆様にとって大変重要になっておりますので、感謝とともに是非お願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
以上でございます。
<災害時のトイレ対策について>

宮本:

短い質問を二つだけさせていただきます。

一つ目が、災害時のトイレの確保についてでございます。
これまで自助の基本的な取組として、備蓄品の準備を区も推奨、推進していただいて、また、文京区防災ガイドなどでも紹介していただいて、食料や水については一定の周知、理解が進んで、各家庭でも準備が進んでいると思います。また、町会・自治会などでも一定、食料や水についての準備をされているところもあると思います。これまでの取組に感謝しております。また、今年度、備蓄品あっせん事業を推進して行っていただくということで、更なる自助の備蓄品の確保につないでいただきたいと思っています。
そうした中、地域の方とお話をする機会があったんですけれども、トイレは災害時どうなるのという話題になりまして、有事の際、下水道が使えなくなった場合、携帯トイレなどが必要だと認識をお伺いしました。しかし、私の身の回りでも、地域の方ともお話しする中であまり進んでいないねという話になりまして、そうした中、また聞いた話では、非常に取組が先行している町会・自治会さんでは携帯トイレを用意されているというふうにもお伺いしたりしています。

たまたま昨年12月に実施した文京区政に関する世論調査を見たところ、備蓄品に災害に備えてどのような対策をしていますかという質問に、携帯ラジオ、懐中電灯とか、飲料水、食料(最低3日以上)というのは、約60%から70%の方が準備していますとお答えされていました。一方で、携帯トイレなどについては約33%ということで、やはりなかなか意識がそこまで行き届いておられないのかと思いました。

質問なんですが、一つ目は、自助として携帯トイレなどの推進をしていくべきなのというふうにも思いますが、今度備蓄品あっせん事業に入っているべきかと思いますが、いかがでしょうか。

また、避難所などで携帯トイレ、簡易トイレなどの備蓄を一定していただいていると思いますが、大丈夫かどうかを確認しておきたいと思います。

また、有事の際、公園や公共施設のトイレを活用する必要性が高まると思いますが、その際、対応できるようにある程度準備をして、想定なり準備をしておくべきかと思いますが、いかがでしょうか。

最後に、マンホールトイレは、学校や公園、区有施設の再整備などのときに、今準備していただいていると思いますが、最優先で整備していただくべきかと思います。お伺いしたいと思います。

答弁:

令和3年12月の世論調査では、トイレを用意している方は33%の数字ですが、平成30年の調査では26.7%でしたので、6.4%ほどアップしておりますが、まだまだ当然低い数字ではございますので、委員からもお話ありました来月からスタートする防災用品あっせん事業、この中にはトイレのセットも品目として入れておりますので、そういったチラシも使って、こういった制度も御利用いただいて、各家庭での確保に努めていただきたいと考えております。

公助の部分で申し上げますと、避難所には、マンホールトイレや災害用のトイレ等、避難者相当数分は用意をしておりますが、備蓄の量が十分に足りている状況とは言えないものでございますので、今後は更に確保できるように努めていきたいと考えております。

この他共助の部分でも、我々、訓練や備蓄で掛かった経費については助成制度がございますので、そういったものも町会・自治会でお使いいただいて、共助でも確保していただけるように促してまいりたいと考えております。

マンホールトイレにつきましても、避難所には1台から3台程度、マンホールトイレがございますけれども、基本的にはこのマンホール自体がない避難所、学校も一部ございます。こういったところには、学校の大規模改修を行った、最近ですと誠之小とか柳町小には、そういったマンホール自体を用意したところもございますので、学校の大規模改修、それから公園の再整備の機会を捉えて、トイレの環境も整えてまいりたいと考えております。

答弁:

分かりました。是非よろしくお願いいたします。

 

<協定井戸の助成拡充について>

次の二つ目なんですが、協定井戸についてお伺いしたいと思います。
5月にNHKの放送で、文京区の協定井戸の紹介がされておりまして、非常に文京区として有事に備えた取組として評価されていると思いまして、良かったと思いました。先ほどのトイレに関連するんですけれども、例えば下水道が損傷していなくて、水道だけが止まった場合、地震だけでなくて、先日の関口エリアでの上水道の不具合のときのような場合もありますが、そういったときに近隣に井戸が共有できるとやはり助かるなというふうに思います。

区長答弁で、本会議のとき、自民党・無さんの質問に対して、今後、協定井戸についてはホームページやSNSで周知していくと言われておりまして、非常に心強いなと思いました。

そこで質問なんですが、この協定井戸については、そういった意味で非常に有効でありますので、地域で、より一つでも多くあると安心につながると思います。なので、この協定を拡充できるならいいのかと考えますが、いかがかと思います。

例えば、私の近隣の方でも昔使っていた井戸があるんですけれども、一部備品が損傷、損失していることで、現在使っていないと。ただ、地下から井戸の動線は通っているんですね。なので、その損失した部分を取り付けるだけで井戸が再開できるという方もいらっしゃいます。こういった場合、有事の際、協定を結んでおくということを前提に、助成などの対象にしてはどうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

井戸については、災害時生活用水に使えるものとして、重要な災害の設備として認識をしているところございます。

協定を締結する呼び掛けについては、ホームページ等で行っているところでございますけれども、現在の要綱上は、協定を締結している井戸の所有者からの申出によって、軽微な修理であれば協定に基づき区の負担をさせていただいておりますけれども、今の事例も委員から事前に御提案いただいて、我々も直接現場を見に行ったところ、ちょっと大幅な改修に当たってしまうため、委員からの事例については我々の助成というのがちょっと難しいのかと思っておりますが、今のところ、要綱上は軽微な修理となっておりますけれども、大幅な改修についても区としてできるのかどうかについては、今後の研究課題とさせていただければと思います。

宮本:
分かりました。ありがとうございます。是非、こういった協定井戸の取組も非常に有効かと思いますので、今後とも、機会を捉えて拡充をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
以上でございます。
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引き続き、区の災害対策の取り組みを強化してまいります。

 

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