宮本伸一のブログ

災害対策調査特別委員会 2021年5月21日

○ 災害対策調査特別委員会

こんにちは。2021年5月21日に開催された、 災害対策調査特別委員会から、私の質問・答弁をご紹介させていただきます。

<避難所と災害対策本部との無線でのやりとりについて、機械の定期点検、無線通信訓練、について>

宮本: 御報告ありがとうございます。様々感染症対策を採りながら工夫して防災訓練を行っていただいており、ありがとうございます。また、夜間の訓練も行っていただけるとい うことで、是非夜間の対応もどのようにするのがいいのか、ここからいろいろ見えていくこ ともあると思いますので、期待しております。

全避難所での訓練が一通り33か所終わる予定とおっしゃっており、ちょっと避難所運営に 関わっている方からいただいたお声がありまして、避難所ごとの訓練はしていただいて、テ ーマごとにもやっていただいているところでございます。当然有事の際はこのシビックセン ターに災害対策本部をつくって、各避難所、また関係機関とのやり取りをしていただくこと になると思います。それで、その際は基本、無線を使ってのやり取りが中心になるのかなと 理解しておりますが、無線のやり取りにおいては、各避難所の訓練のときは避難所ごとに災 対本部との応答のチェックとか、やっていらっしゃるのか、また別のときにやっていただい ているのか。無線等のやり取りが正確にできる訓練といいますか、点検といいますか、そう いうことが定期的に行われているのかということは一つ質問がございました。

それから、有事の際は各避難所、33か所あり、関係機関もたくさんありますので、そこと のやり取りが様々集中してしまって、混乱が起きないようにしていただきたいと思うところですが、当然この33か所と災対本部を通じて訓練はなかなか難しいと思います。ただ、有事 の際は円滑にそれを行っていただかなければならない。その辺の訓練といいますか、点検と いいますか、そうしたところがどうなっているのか。また、メンテナンス等も、しっかり行 っていただいていると思うんですが、避難所運営の方からお声がありましたので、お伺いし たいと思います。

答弁: 訓練につきましては、無線を配備している小・中学校、それから地域活動センター等の区有施設、こちらと毎月1回、防災課の職員と無線通信訓練を実施しております。 それから、機器のメンテナンスについては、事業者と契約をしており定期的に行っております。有事の際も支障を来さない体制整備に日々努めてございます。

宮本: ありがとうございます。毎月点検していただいて、またテストも行っていただいているということで、安心しました。今後とも業者さんなり専門家のアドバイスも活用して、 有事の際の備えをお願いしたいと思います。

<防災フェスタにおける一斉通知アプリの活用>

宮本:次の質問をさせていただきます。防災フェスタのでございますが、今回はコロナ対策もあ り、12月に予定していただいております。毎回大変な重要なイベントでございますので、期 待しております。毎回防災フェスタにおいて、ここの(4)のアにございますが、一斉防災 訓練として10時の防災行政無線の内容が発信されるということで、これの放送を合図にその 場で身を守る訓練を今までもやっておりました。

今回変わってくるのかなと想像するのが、この度文京区におきましては一斉通知アプリを 導入していただき、多くの方にダウンロードしていただいており、2号の資料では、またそ の拡充が必要ということも説明があるようですが、その一斉通知アプリをダウンロードして いる人には、今までとはちょっと違って確実に情報が届くということになると思うんですね。 今まで防災行政無線が流れて、何か言っているなという形で終わっていた傾向があったんで すが、今回は今1,000人超の方が登録されていると聞いたんですけれども、そういった方に 確実に今度の防災訓練が行われているということと、そうした訓練の内容も伝わると理解し ます。そうすると、受け取る方は、自宅にいながら、また勤務先にいるか分かりませんが、 それを聞いて積極的に訓練に参加していただけるということも可能性としてはあると思うん ですね。

そうした特徴が今回はあるのかと思いますので、この視点を活用して防災フェスタへの準備をするのが有効と思いますが、いかがでしょう。

答弁: 12月に行われる予定の防災フェスタの一斉防災訓練の中でも、今まではスピーカーから聞こえてくる音だけで訓練をしていましたが、今委員からお話があったとおり、 一斉情報通知アプリを導入いたしましたので、ここでの訓練も活用できると思っております。 今は防災に関する情報を配信しておりますが、この訓練でも初めてそういった双方向での活 用となりますので、これを機に更に防災情報一斉通知アプリの登録者が増えるような仕組み を考えていきたいと思っております。

宮本: ありがとうございます。是非有効な訓練内容の検討をお願いしたいと思います。

<オンライン防災フェスタについて>

宮本:最後の質問をさせていただきます。オンライン版防災フェスタでございますが、先ほど名 取委員からも宮崎委員からも質問がございまして、本当に大きな反響があり、非常に良かっ たというお声がございましたし、予算審査特別委員会で質問も様々ございましたが、終わっ てから様々アンケートも取られたと言われていたと思うんですけれども、そうした皆様から のお声を総合的にまとめていらっしゃるのかと思うんですが、もしそうした結果とかありま したら、どのようなお声が多いのか、また、どのように次の改善点をその中から考えていら っしゃるのか、お伺いします。

答弁: 本年の3月に実施をいたしましたオンライン版防災フェスタでは、約300組の参加をいただきました。そのうち254組から御回答をいただき、申込みの傾向としては、 30代、40代が約77%と、若い世代の参加が多かったこと、それから、アンケートで幾つか項 目を取りましたから特徴的なところを申し上げると、「本イベントの内容は防災知識の向上 に役立ったか。」、「どちらかといえば」も含めて99.6%、それから「本イベントに参加し、 災害への準備を整えようとしたか。」、「どちらかといえば」も含めてですが98%であり、 区民の皆様の防災意識の向上には大きく貢献できたと考えております。あとは、この辺りの 結果は、防災、他の防災イベントにはない特徴的かつ大変良い結果だと認識してございます。

また、「今後も参加したい。」も96.9%あったため、これらの皆さんも次につなげる仕掛 けですとか、その瞬間だけ防災意識が高まったとか、楽しかったとか、こういったことで終 わることがないように、そういった仕組み、仕掛けについては引き続き検討していきたいと 思っております。

宮本: ありがとうございます。詳しくまとめていらっしゃって参考になりました。大きな評価があったと総合的には思いました。また、皆様の防災意識も向上しているし、今後に も期待したいということでしたので、それを受けて今回も2回に拡充して行うということで、 今後も工夫して、皆様の防災力の向上、また新たな方も御参加していただけような、そうし た取組をよろしくお願いします。

以上でございます。

<新たな避難先の確保について>

宮本: ありがとうございます。今年も風水害に備える季節が来まして、防災課の皆様には水害・土砂災害対策のために準 備をしていただいておりまして、ありがとうございます。幾つか、3点ですね、御質問させていただきます。

まず、新たな避難先の確保ということで、垂直避難場所の増設ということで御説明いただ きました。垂直避難場所については6か所設置していただいたこと、事業者、マンションの 御協力もいただいて、本当に感謝いたします。ありがとうございます。それで、またそれに ついても増設していただく、また備蓄物資の充実も図るということで御説明いただきました。 ありがとうございます。

この点につきましては引き続き是非お願いしたいところでございますが、同時に、今コロ ナ禍ということで、防災課の皆様には二次的避難場所ということでの企業や学校等との協定 締結も同時に進めていただいていると思います。以前の委員会等では、法務的な確認もある など、クリアするべき条件も多く、協定まで非常に御苦労されているという御報告をいただきました。ただ、コロナ禍も続いており、協定締結を頑張っていただくことが区民の方の安 心につながりますので、協定締結を目指した御尽力を引き続きお願いしたいと思いますが、 この点については今どのような状況なのか、可能な限りでお伺いしたいと思います。

答弁: 現在の進捗状況は、二次的な避難所として決定したのは区内大学1校です。協議中なのは、区内大学と高校で4校、事業者が2者、その他お寺やNPO法人が4か所の 計9か所でございます。なかなか数が増えない状況ではありますが、大学、高校では校内の 学生や生徒が第一優先であったり、委員からお話があった法務部門のチェックには結構時間 が掛かりますので、全体的な進捗がそんなに進んでいない状況ですが、引き続きスピード感 を持って対応してまいります。

宮本: ありがとうございます。御尽力いただいて9か所ですね、進めていただいてありがとうございます。いつ震災が起こるか分かりませんが、万が一協定前に起きても、こうし た話合いをしていることが、ある意味有事の際に何かの協力にもつながる可能性もあるかと 思いますので、引き続き頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

<防災情報一斉通知アプリの登録者の増加について>

宮本:二つ目の質問をさせていただきます。(3)ですね。先ほども1号のところで触れさせて いただきましたが、防災情報一斉通知アプリの一層の強化を行うということでございます。 是非強化をお願いしたいところでございますが、積極的にどう区民の方に登録の推進をして いただくのか、お伺いしたいというのが1点と、先日、それにまつわる話ですが、Jアラー トのテストが行われ、一斉通知アプリにもその情報が流れてきました。

私も流れたときに、すぐにスマホで確認できたんですけれども、家にいまして、外で何か 聞こえましたが、やはりなかなか何を言っているのか聞こえなくて、そうしたらスマホに来 たので、よく分かって良かったなと思いました。たまたま私の家族の者が外にいて、電話が かかってきて、外にいるんだけれども、何を言っているか分からない、何が流れているのと 言われ、こういうアプリがあるんだけれども、ダウンロードしていないのかと言いまして、 すぐダウンロードするよう言いました。たまたま私の家族の者の近くに高齢者の方がいらっ しゃいまして、高齢者の方が、何を言っているのか分かりますかと、私の家族に聞いてきた んですが、私の家族はやっぱりアプリをダウンロードしていなかったことで、伝えられなか ったんですね。

ただ、これをしっかりダウンロードしていれば、その近所の方にもそういった、今こういって言っていますよと伝えていただける。そういったある意味共助的な動きもできるはずだ ったなと思いました。そういう意味でも、やはり今回導入していただいたアプリの導入の強 化をしっかりお願いしたいと思いますが、どのように取り組もうとされているのか、お伺い したいと思います。

答弁: やはり登録者を更に増やすことが一番の課題と捉えておりますので、この強化を書かせていただいてございます。広報媒体は当然ですけれども、これからまた一斉通知 アプリ専用のチラシを作成して、区有施設での配架やしたり、各種防災イベント、先ほどの 防災王も含めた、こういったところでの周知、それから地域からも、町会や民生委員の皆様 にも地域から呼び掛けていただく手段。それから、この資料第2号の(4)にある各種ハザ ードマップや防災啓発パンフレットの全戸配布がございます。ここでもしっかり分かりやす く書き込んで、登録者数を増やしていきたいと考えております。

宮本: ありがとうございます。様々検討して取り組まれようとしているということで、良かったと思います。是非強化していただいて、大きく登録数を伸ばしていきたいと思いま すので、よろしくお願いします。

<水害ハザードマップの全戸配布について>

宮本:最後の質問をさせていただきます。(4)の水害ハザードマップ、土砂災害ハザードマッ プの全戸配付のところです。私ども公明党としても、予算要望や、また本年2月の本会議な どで松丸委員が代表質問させていただきましたが、ハザードマップの全戸配布について要望 させていただいておりましたが、このように全戸配布していただくことになりまして、高く 評価しております。

全戸配布ということで予算も4,000万円ほど掛かるとお伺いしておりましたが、相当の金 額になります。そういう意味では、この費用に見合う効果を出していただく必要があると思 うんですね。全戸配布がより効果を上げられるような、防災力、区民の方の防災力を上げら れるような、これを通して更に意識も高めるようなものにしていただきたいと思いますが、 その辺、何か考えていらっしゃるんでしょうか。お伺いしたいと思います。

鈴木: 全てのハザードマップと啓発パンフレットを一緒に全戸配布するのは、区として初めての取組でございます。これだけの予算も掛けておりますので、ただ配って終わり ではなく、配布したものをしっかり読んで理解していただく。言葉で言うのは簡単ですが、こういったことの重要性を区の広報媒体や各種防災イベント、地域からもお声掛けをしてい ただければと思っております。

先日行った防災王のイベントでは、参加賞をシビックセンターに取りに来ていただいたん ですが、そのときに、防災王のイベントの中でパンフレットの話もしましたので、パンフレ ットを取りに来ていただいた方も数十組いらっしゃいました。繰り返しになりますが、そう いった防災意識が高いタイミングでこういったパンフレットも配って、そういったところか らもハザードマップですとか防災パンフレットを読んでいただくように直接お声掛けをして いって、費用対効果を高めてまいりたいと考えております。

宮本: ありがとうございます。

今回、全戸配布、初めてということで大きなインパクトがあると思いますので、是非費用 対効果の上がる取組につなげていただきたいと思いますし、また今回のパンフレットの内容 はどのようなものかお伺いしたいと思います。

答弁: 内容は大きくは変わりませんが新しい情報は掲載しますし、防災啓発パンフレットだけで申し上げますと、イラストをふんだんに使い、ビジュアルで理解できるものに していきたいと考えております。また、在宅避難と感染対策がメインでございますので、パンフレットには改めて、原則は 在宅避難、それから感染対策についても区の取組についてもその中でしっかり書き込みたい と思います。

また、この報告にありますように、水害・土砂災害時の避難所の変更、旧元町小の避難所 が一部替わること、警戒レベルの変更もございますので、そういったもの全て分かるような パンフレットにしていきたいと考えております。

宮本:ありがとうございます。工夫していただいて、ビジュアル、またイラストも用いて、今までのパンフレットをより効果的なものにして、今回全戸配布で、より 効果のあるパンフレットの配布がなされるように、取り組んでいただきたいと思います。よ ろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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引き続き、防災・減災のための施策の実現のため全力で取り組んでまいります。

 

 

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