こんにちは。宮本伸一です。
令和元年11月定例議会、本日は、<災害対策調査特別委員会>の報告をさせていただきます。
(詳しい委員会記録はこちらをご覧ください)
本年は、特に台風による災害が多くありました。
改めまして、犠牲になられた方々に哀悼の意を表しますと共に、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。
●台風19号の対応について
今回は、台風19号の文京区の対応について報告がありました。
文京区においては、総雨量222.5mm、最大瞬間風速41.5m/s、を記録し、12日10時00分に土砂災害警戒区域等の地域に対して、「警戒レベル3 避難準備・高齢者等避難開始」が発令されました。
避難所は11箇所開設され、計328人が避難。住宅被害15件、倒木も13件ありました。
私も、事前に地域の方々と情報を共有させて頂きながら、ご相談などに対応。又、避難所にお伺いした際には、区職員の方々のご尽力に感謝の思いを述べさせていただきました。
この台風19号の経験を通して、11月の本会議において、公明党から田中かすみ議員が代表質問。
・情報伝達の改善の必要性
・風水害の際の避難所の増設
につき区長より前向きな答弁がありました。
今回の委員会において、私はこれらの点につき、少し具体的な質問をさせていただきました。
●「災害情報システム」の再構築
台風19号の時、ホームページ・メール・SNSなどにより、区からの情報が発信されました。又、区への問合せも多く頂き、対策本部の職員の方々がフル回転で対応してくださいました。大変に有難うございました。
様々な情報ツールが活用されることは大事な事ですが、混乱をさけるためには統合された手法、かつ地域に即した情報が必要となります。また、区の様々な担当部署においても情報の共有と交換が、正確な情報発進には必要になります。この点について代表質問をしたところ、区長からは「災害情報システム」の再構築を行う旨、答弁がありました。
そこで、私からは委員会において、その具体的な特徴を質問。理事者からは、普段から区の担当部署間で情報共有が可能となるシステムであり、かつ関係機関との連携、SNS等から得られる情報をまとめることのできる仕様にすると、回答がありました。
ぜひとも、区民の皆様のご期待にお応えできるシステムになるよう期待して高く評価をさせていただきました。
●「緊急情報一斉伝達システム」の導入
さらに、情報格差をなくすためにどうするのか、特に「要支援者」の方々などへの情報提供を改善されるべき、との質問について、区長からは「緊急情報一斉伝達システム」を導入すると答弁がありました。
委員会において、このシステムはどういった特徴があるのかを質問しました。このシステムは、区においては情報を発進するシステムとなり、そして、受信する方としては、要支援者の方々に受信機器をお渡しするとの答弁。
つまり、イメージとしては、防災ラジオのような機器で、かつ文字情報が表示されることになります。この点については、私が6月の代表質問においても要望していたものになり、大きく評価をさせていただきました。
今後も区の皆さまと協力し、災害対策の情報伝達の改善に努めてまいります。
●風水害の際の避難所の増設
台風による被害は、これまでの想定を超えるようなものとなっております。
避難所は、地震の時と、風水害の時と開設される場所が異なります。風水害の避難所はこれまでの経験上から、洪水対策が主眼になっており、避難所のない地域もあります。しかしながら、強風による被害が以前より大きくなっており、場合によってはそういった地域にも安全・安心のためには避難所が必要になります。この点につき、代表質問したところ、区長からは次回の「水害・土砂対策実施要領改定」の際に検討すると答弁がありました。
委員会において、私からさらにこの点について、「強風による被害も想定して準備をして頂きたい」と要望しました。理事者からは、その方向で検討する旨、答弁がありました。
●「共助」の大切さ
災害に対しては、「自助・共助・公助」、が大事であるといいます。
今回、私が強く感じたのは、この中でも「共助」の大切さです。
台風19号の時、様々なご相談をいただきました。
「何があるかわからない」という大型台風が近づいてくると、行政側は「最大の準備と注意をしてください」と言います。なので、事前に補強できるものは補強する、雨どいはゴミをとっておく。など、出来る準備をしますが、実際どうなるかわかりませんし、地域によっても状況が違います。なので、不安が先立ちます。
そういった時、身近なご近所の方々と相談する、情報を共有する、という「共助」が、準備をさらに良いものして、不安を小さくできると思いました。
今後も、皆様と情報を共有させて頂きながら、災害対策に尽力してまいります。
(おわり)