宮本伸一のブログ

令和元年11月定例議会のご報告。<文教委員会>

こんにちは。宮本伸一です。

令和元年11月定例議会、本日は、「文教委員会」の活動報告をさせて頂きます。

今回は、8つの報告事項があり、3つの議案が審議されました。

その中から3つについて報告させていただきます。

●教育指針の策定

これまで文京区の教育委員会において、総合的な教育施策は、「文京区教育振興基本計画」をもとに実施されてきましたが、それに代るものが「教育指針」という名称のもと導入される旨、報告がありました。

これは、国において「新学習指導要項」が実施されることに軌を一にしますが、社会の変化に対応するべく、文京区においても迅速性と柔軟性をもった指針が必要となったことによります。

主な特徴としては、「主体的な学び方・他者との協同的・対話による学び方」への変化、「ICT化・グローバル化社会」への対応、そして、豊かな人間性の育成、というポイントかと思います。

私からは、この指針を高く評価させて頂きながらも、1.これまでの基本計画の実施は見直し・評価されてきたかどうか、2.今後もそうした見直しを予定しているか、と質問しました。理事者からは、これまでも毎年度見直しをしてきたこと、そして、今後も毎年度行う旨、答弁がありました。

さらに厳しい時代を生きる子ども等のために、より良い指針にして頂きたいと期待しております。

そして次に、グローバル化ということに特化して質問しました。

私が20年間にわたり、民間企業で外国人とのやりとりの多い仕事をしてきた経験から、今後、日本人が自分等の高い能力を生かしていくためには、子どもの頃から、外国人と触れ合うことが有効であると申し上げました。

外国人との交流を通して、自分たちの文化が相対的に認識できること、ひいては自分の特徴・能力にも気づきを与えられるきっかけになり、自信にもつながると思うからです。

そこで、これまでも一部で行われてきた、小中学校においての「留学生を招いての交流」事業を、より強化・定例化することを提案。理事者よりは、文京区の地の利とも言える大学を多く抱え、留学生も多いことを生かしていく旨、答弁がありました。

●不登校に対する取り組み

「平成30年度における児童・生徒の問題行動・不登校等の実態」について報告がありました。

私からは、「不登校」について、今年度から区が取り組みを始めた「不登校予防プロジェクト」について、具体的取り組み状況とその効果について質問。

理事者からは、1.アンケートを使ったアセスメントと専門家への相談、2.専門家を配置した個別対応、3.中学生を対象にしたSNSを活用した相談窓口、の具体的なプロジェクトが実施され、初年度ながらも一定の成果は出ており、今後も拡充する旨、答弁がありました。

SNSを活用した相談窓口については、今後、東京都でも同様の施策を実施しており、そちらを活用する予定との回答がありました。

また、現在は、フリースクールの有効性も報道されていることから、この点はどうかと質問。理事者よりは、区においては、まずは居場所支援、ふれあい活動を行っており、その上で民間のフリースクールとの連携を行っており、今後も活用を進める旨、回答がありました。

私からは、様々な方法、そして関係者の方々の連携を深め、不登校の解決に今後も尽力をしていただきたい、そして、教育機会の担保をお願いしたいと、申し上げました。

●図書館の指定管理者

最後に、令和2年度4月からの「区立図書館の指定管理者の選定」について報告がありました。

私から、1.契約期間が5年になっているが、1年単位で見直し等があるのか、2.審査にあたっては一次審査・二次審査とあるが、一次審査(書類審査)における主な内容は何か、そしてそれがどう評価されたのか、3.人員の配置は大丈夫か。特に司書は人員の50%が必要と条件にしているが、この点も大丈夫か、質問しました。

理事者よりは、1.毎年見直しを行い、改善点など申し入れる、2.特徴としては事業計画が文京区にあったものかどうか、を審査した。結果として、文京区らしい地域の特性も捉えた事業計画になっていると評価した、3.育児制度・介護制度を設けている点が評価される、又、事業者本社からの人員応援なども活用していけることも評価できる、との答弁がありました。

同時に、現在の事業者の平成30年度実績に対する評価報告もありました。

現在の指定管理者2社は、令和2年度以降の選定管理者2社と同じとなっており、今回の評価報告も次年度以降の選定に大事な審査になります。

私からは、2社とも利用満足度が高いことを評価し、1.新規登録の落ち込みの理由と対応をどうするのか、2.新規登録の際には身分証明が行われるが、個人情報保護の意識と周知は大丈夫か、について質問。

理事者よりは、1.新規登録の落ち込みは、昨今のICTを活用した情報収集・書籍購入などが影響している。まずは、一度来館をして頂いて、図書館の良さを伝えられるような取り組みに工夫をしている、2.個人情報保護は研修等を行い周知に努めている、との答弁がありました。

審査ののち、選定された指定管理者2社につき、文京区の求める水準をみたしていることが確認でき、これまでの実績も評価する。よって、公明党文京区議団として同議案に賛成する旨、表明いたしました。

文京区にとって、大事な文化資産である図書館が今後もより、区民の皆様にとって利用しやすい、愛される図書館になるよう期待して、質問をおわりました。

以上で、文教委員会の報告を終了します。

今後とも、文京の教育環境がより良いものになるよう、未来を担う児童・生徒のために全力で働いてまいります。

(おわり)

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