「宮本伸一通信」3月号に、成澤廣修文京区長、谷合正明参議院議員との対談を掲載しました。
こちらでもご紹介させていただきます。
ぜひともご一読ください。
成澤廣修
文京区長
子育て現役世代の気づきが
文京を変える
宮本伸一
文京総支部青年部長
高齢者に優しい
“親孝行”のような区政を
谷合正明
参議院議員
国政・都政との連携による
実現力は ほかにない強み
谷合 宮本伸一さんと私とは同級生で、中高の6年間、一緒でした。
このような対談の場を設けることができ、うれしく思います。
成澤 私が谷合参院議員と最初にお会いしたのは、超党派によるイクメン議連でしたね。
宮本 成澤区長は、地方自治体の首長で育休を取られた第一号でした。
成澤 当時は賛否両論ありましたが、その後、多くの自治体で首長が育休を取るようになりました。
また、文京区では区長・副区長の出産・育児・介護休暇を制度化しました。
液体ミルクの備蓄は
公明党の推進で実現へ
成澤 宮本さんは小学生になるお二人のお子さんをおもちですね。
ご自身が子育て現役世代で、しかも忙しくお仕事をされてきましたので、そうした経験からの「気づき」は非常に重要です。
「お母さん中心の子育て」だった世代とは異なる視点からの意見が、区政を変えると思います。
谷合 しかも公明党の区議会議員には、都議会議員や国会議員との緊密なネットワークがあります。
その「実現力」は、ほかにはない強みです。
成澤 文京区では全国に先駆けて、妊産婦と乳児の救護所に液体ミルクを備蓄することになりました。
これも、公明党の国会議員と文京区議団が一体となって取り組んでくださったたまものです。
高齢者同士が
支え合う循環を
成澤 私は、これまでマニフェストのテーマを「子どもたちと高齢者への応援歌」としています。
地域の宝物である子どもたちと、その地域を守り育てて、ここまで発展させてくれた高齢者──この二つの世代への重点的な投資を進めていくことが、文京区版の成長戦略になると言い続けてきました。
宮本 分かりやすいですし、実際に文京区は、子育て世代の人口が年々増加しています。
谷合 団塊世代の方が、すべて後期高齢者になる2025年、そして私たち団塊ジュニア世代が高齢者に入ってくる2040年を、どうやって迎えて、どうやって次世代に渡していくかが大きな課題だと思います。
成澤 その一環として、元気な高齢者が、助けを必要としている高齢者を応援するといった、高齢者間でのサービスの循環が大切になってきます。
文京区では、公明党区議団の提案で「シルバーお助け隊」を創設し、今、良い循環ができています。
認知症は全世代が
直面する課題
宮本 私の母は60代で認知症を発症しました。まだ当時は認知症への理解が薄く、私たち家族も大変に悩み、苦しみました。
高齢化の進展に伴って、認知症に不安を抱える高齢者やご家族は、増える一方です。
私は、高齢者に優しい「親孝行」のような文京区政を実現したいと念願しています。
谷合 公明党として昨年、100万人への訪問・調査運動を行いましたが、「自身が介護を必要になった時、一番困ることは」との問いに、「経済的な負担」(29.1%)と並んだのが「自分が認知症になった時」(26.8%)でした。
成澤 認知症は国民病とも言えるほど身近な病気になっています。支える家族も含め、全世代が直面する課題です。
宮本さんの経験を、ぜひとも文京区の認知症施策に生かしていただきたいと思います。
世界市民をはぐくむ
「世界の文の京」に
谷合 宮本さんは大学時代に留学経験がありましたね。
宮本 フィリピン大学に1年間、留学しました。
そのほかにも夏休みなどには、アメリカや東南アジアに出かけていました。
そうしたこともあって外資系の海運会社に20年間、勤務しました。
成澤 文京区は、区内に大学が多いことから、外国人の方が多く居住されています。
さらに現在、東京大学の国際宿舎も建設中です。住民登録をする外国人の数は、毎年、右肩上がりで増えています。
宮本 私は「世界市民をはぐくむ文京」をテーマの一つに掲げています。
外国人にとっても、日本人にとっても、文京区に暮らすこと自体が国際感覚を培うことに通じる、「世界の文の京」にしていきたいと思っています。
成澤 宮本さんは現役の子育て世代であり、ビジネスの世界で国際経験も豊かです。
そうした経験を生かして、地域を良くする活動に参加していただくことの意味は、とても大きいと思います。
私自身も宮本さんから教えていただくことが、たくさんあると思いますので、大変に期待しております。
※本対談を掲載した「宮本伸一通信2019年3月号」は、こちらからダウンロードできます(A3版)。