宮本伸一のブログ

災害対策調査特別委員会(2021年11月18日)

○ 災害対策調査特別委員会(2021年11月18日)

こんにちは。11月18日に行われた災害対策調査特別委員会より、私の主な質問と答弁をご報告します。

ーーーーー

<国土強靭化計画の策定について>

○宮本:

今回、国土強靭化地域計画は国土強靭化に関する指針となるものということで、内容を確 認させていただきましたが、やはりこれまで地域防災計画などで取り扱っていたことを、大 きくまとめたものであると思いました。これまで見てきた内容もあれば、初めて見たものも あり、よくまとめていただいていると私は思いました。

全体的な取組についてお伺いします。今回の素案の作成に当たっては作業部会を2回、策定委員会を2回、部長級、課長級で行ったということで、防災課の方を中心に開催していただいたと。防災課は現在でも喫緊に取り組む課題が数多くある中でこの素案作成に取り組み、 その尽力には感謝したいと思います。

計画が「文の京」総合戦略と同等の位置に置かれていて、それを基に全庁的に取り組んだ ことには大きな意義があると思います。これまでも防災課では地域防災計画などに基づいて、 関連部署との連携など様々なやり取りをしてきたと思います。

その上で、今回の素案作成はこれまでの取組よりも、より一層広く全体的に連携があり、 会議も計4回行われたということなので、その取組の中で何か具体的な発見、メリット、若しくは課題などがあるか、防災課が中心的な役割を担う中で、何かございましたでしょうか。

その点をお伺いしたいと思います。

○答弁:

まず、メリットとしては、国土強靭化に関係する部署に対し、起きてはならない最悪の事態、その取組の脆弱性を示すことで何が不足しているか、何をしなければなら ないかが明確になったことがあげられます。

また、防災課では毎年、地域防災計画の進行管理を行っていますが、大災害が起きても最 悪な事態に陥らない強靭化の視点で整理できた点などは、大きな成果だったと考えています。 課題としては、部長級、課長級で2回ずつ会議を行う過程で、全職場でもこの内容で正しいかどうかという確認作業を行いました。まだこの計画は作成途中ですが、これができた暁に、職員にしっかり周知できるかどうか、そういったところが課題だと捉えております。

○宮本:

分かりました、ありがとうございます。

今回の取組のメリットとしては、各部署で脆弱性などが明確になったこと、また強靭化に 向けても全庁的にまとまって取り組めたことは、大変大きな意義があると思いますし、また 今後の課題としての全職場での周知なども行っていただきたいと思います。

いずれにしても今回の取組が部長、課長の皆様、全庁を挙げて取り組まれていただいたと いうことは、大きな意義があると思いますし、今回の策定計画に当たって中心的に防災課の方が様々な分野での脆弱性などを再確認でき、今後どうすべきか再確認していただけたと思 います。

強靭化という意味では、全庁的に様々な施策に関わる防災課は、区民の安全・安心のため には大変重要なポジションだと思います。

今回の計画を完成に仕上げていくまで、そうしたより一層重要な意義があるということを 意識的に持って取り組んでいただきたいと思います。

○答弁:

委員からの、防災課の重要性が増したという御発言に対しては、大変有り難く受け止めたいと思います。本計画の中心的な役割を担ったと言えるほどではありませんが、 事務局として全庁を取りまとめて、ときには各課に助言等もさせていただきながら、素案を作成してまいりました。

本区における国土強靭化を推進するためには、防災課ももちろんですが、全庁を挙げて取り組むべきことが重要でございますので、計画策定後も引き続き、各部の施策が進んでいくよう、防災課としても必要な責務を果たし、災害に強いまちづくりを推進してまいります。

 

○宮本:

ありがとうございました。

自然災害の激甚化、また活発化がもう不可避になってきておりますし、区民の皆様の懸念、 心配も大きくなっていると思います。また、全国でもインフラ強化の必要性も出てきており ます。そういう意味で、国の動きも今後活発化すると思いますし、しなければいけないと思います。

今回の策定をしっかり仕上げていただいて、区民の皆様の安全・安心の施策により一層力 強く展開していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

<関係団体・事業者などとの連携強化について>

もう一つ、質問させていただきたいと思います。

今回の素案を確認させていただく中で、随所に関係団体、事業者との連携といった掲載がございました。確かにこの区だけではなくて、様々な団体様、団体さんや事業者さんと連携 しないと、この国土強靭化の目標とするところ、また区民の皆様の安全・安心の展開につなげられないということが再認識できました。

今後、計画策定に伴って、各団体さんや事業者さんに周知していただくことになると思います。より今回の計画策定を基に連携を深めていただきたいと思います。それがまたある意 味、今回の計画策定の目指している大きな目標といいますか、意義だと思います。

これまで防災会議が行われていて、関係者の方々との連携ということが書かれていたと思 うんですけれども、理想を言いますと、そうした会議をより強化していただいて、この計画 が目指すところをより共有していただいて、実践といいますか、実施に向けて連携を深めて いただきたいと思いますし、そうしていただく必要があると思います。

これまでも関係団体さんと協定の依頼とか、また有事の際の対応など、先日もガスのインフラの事故もございましたけれども、そういった有事の際の対応など、区から依頼をしてい ただいてきましたが、今回のこの計画の策定を基に、より積極的に区民の皆様のために関わって、働き掛けていただきたい、連携を強くしていただきたいと思います。この点いかがで しょうか。

○答弁:

国土強靭化は区のみならず、ここの計画に記載をする区民の皆様を始め、町会・自治会、それから消防や警察ですとか、ライフラインを始めとする民間事業者、こういったところが一体的に進めていかなければ、なし得ないと考えております。 防災機関が一堂に会する会議体は、先ほど委員からお話があった地域防災計画の作成時等 に開かれる防災会議の他は、特段一堂に集まる機会というのは設けておりません。現時点に おいては、そういった計画はございませんが、本計画の策定を契機に防災機関との必要な協 議、先ほども話があった民間の協定事業者とは年1回、書面でやり取りを行い、必要に応じ て対面で協議してございます。ライフライン事業者とも情報交換等もこれまで以上に行ってございますが、そういったことで引き続き、連携強化を図ってまいります。

○宮本:

ありがとうございます。是非よろしくお願いします。「文の京」総合戦略と同等の位置にあるということで、しっかりと区民の皆様のために取り組んでいただきたいと思い ます。

最後に、ちょっと細かいところについて確認させていただきたいんですけれども、今回の 16ページ、41ページのところ、これまで私も何度かお伺いしたところですが、木密地域における避難行動要支援者を対象とした感震ブレーカーの普及啓発についての記載がございまし た。

いつ起きてもおかしくない地震、災害ですので、こうした現実的な取組を区においても拡充していただきたいと思います。具体的にどのようにしていくのか、予定があれば、教えて いただきたいと思います。

○答弁:

感震ブレーカーについては、この脆弱性の評価、対応方策にも記載しているとおり、木密地域にお住まいの避難行動要支援者の方を対象に無償で提供しています。引き 続き、様々な機会を通じて周知啓発を積極的に行っていきたいと考えております。

また、新たな取組としては、区長答弁でも申し上げましたとおり、委員からの御提案を参考に、来年度から感震ブレーカー等のあっせん事業を計画しており、大規模災害が起きても 最悪の事態とならないよう、火災が広がっていかないよう、区内全域への感震ブレーカーの 普及について一層促進してまいります。

○宮本:ありがとうございます。是非これについても区民の皆様の安全・安心につながる施策と思いますので、引き続きよろしくお願いします。 以上でございます。

 

<文京区災害廃棄物処理計画>

○宮本:

素案の作成ありがとうございました。

私からも他の委員からの質問ありました、答弁もありましたけれども、やはり地区集積所の検討、設置管理の部分で、44ページのところに方法1、方法2、方法3というふうに具体 的なケース・バイ・ケースを想定されたフローですかね、流れを書いていただいていまして、 もちろん区民の方がこの計画を見たときに、恐らく一番身近な地区集積所になるところが、 うちの家からどこになるんだろうということを想像されたりすると思うんですね。

それで、先ほどの様々な質問の答弁の中で、区が検討して設置して管理できるところ、ま た、民間の委託で管理していただけるようなところは、安心してというか、そういったとこ ろができるだけたくさんできることが理想なのかと思うんですけれども、方法2のところに は町会・自治会が設置管理するという想定もあり、現実的にはこういった場合も考えなけれ ばいけないのかと思うんですが、そうなった場合、町会・自治会の方々、当然素人ですけれ ども、共助の意味から協力しようと考えていただけるところもあると思います。管理となる と、それなりの手順といいますか、マニュアルといいますか、そういったものも当然必要になってくると思うんですが、事前に様々な町会・自治会さん、また関係団体との事前の検討 もしていただけるとおっしゃっていましたが、いざというときに、町会・自治会に委託、依頼、管理をしてもらおうとなった場合の手順書というか、そういったものも準備される御予 定でしょうか。

○答弁:

先ほどから事前の周知には努めてまいりますということでお答えをさせていただいているところですが、具体的には来年度、この計画の策定後、分かりやす いパンフレットを作って説明をしたり、別紙2の69ページの下のところの表がありますけれ ども、災害廃棄物早見表を整理してございます。ここの計画には文言だけで表記をさせてい ただいておりますが、地元に説明に入るときはイラストですとか写真、そういったものを織 り交ぜ、理解しやすい形で資料を作成し、地元との協議に入って理解を深めていきたいと思 います。

○宮本:

例えばその地区集積所は何々町会が管理しますとなった場合は、それなりのマニュアルというか手順書はあるという想定ですよね、そういうことでよろしいですか。

○答弁:

マニュアルについては、作成について検討させていただきたいと思いますけれども、いろんな自治体でそういったものを発行しておりますので、それの文京区版といいますか、地域特性を考慮した区民の理解に資する資料を準備していきたいと思い ます。

○宮本:

分かりました、ありがとうございます。

あと、周知という部分でも、質問と答弁をいただいて、私も今回の65ページから69ページ までの周知の部分を拝見して、啓発を一区民として受けました。特にトイレが使えなくなっ て、し尿の処理については戸建てだけではなくて、マンションの方も多くの方が遭遇する可 能性があり、事前の理解と準備が必要ということを非常に身近に感じました。

今回先ほど答弁いただいたのですが、この早見表を活用するなどして、事前に区民の方の 理解を深め、有事に備えていただくということでしたが、具体的にはこういった早見表など はどういう形で区民の方に見ていただくようになるのか。これから検討されると思うのです が、例えば区報になるのか、全戸配布になるのか、そういったところはより効果的に区民の方に、この有事の際の想定を理解していただくようお届けしていただきたいと思いますが、今のところどのように御検討していただいているのでしょうか。その周知方法について。

○答弁:

周知方法につきましては、ホームページや区報で掲載していきたいと思っておりますし、あとは総合防災訓練、避難所運営訓練などの機会を捉えて、多くの方に周知していきたいと思います。

○宮本:

ありがとうございます。是非よろしくお願いいたします。最後、今回この素案を拝見して、全国の被災地での経験値などを生かされて、リアルな想定、経験に基づいた記載 もあったというふうに思いました。今回この策定に当たっては、コンサルの方など御協力も あったと思うんですけれども、リサイクル清掃課としてはどのように、文京区にふさわしい ものにしようという工夫といいますか、取組を、意を用いられたのかと思いまして、その点いかがでしょうか。

○答弁:

今回のこの計画の素案の策定に当たりましては、コンサルタントに発注はしていないんですけれども、区の防災又は廃棄物処理関係にたけた担当の係長を始め、リサイクル清掃課の職員みんなでつくりました。たまたま私も防災課にいたことがありましたので、その辺についてはリサイクル清掃課職員のみで作成をさせていただいたもので ございます。

○宮本:

ありがとうございました。コンサルなくてもここまで細かく非常に詳しく書いていただいていて、皆様の情熱といい ますか、御尽力に感謝いたします。今後とも文京区の実態に即した計画になるように工夫し て、意を用いていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

以上です。

PAGE TOP