宮本伸一のブログ

決算審査特別委員会(2021年10月)その3(最終回)

こんにちは。2021年10月に行われた決算審査特別委員会のその3(最終回)の報告になります。

<介護人材の確保・育成の取り組みについて>

○宮本:

ありがとうございます。 133ページの介護人材のところと、143ページの医療的ケア児レスパイト、それから145ページの障害者グループホーム等整備費補助のところでお伺いします。 初めに、133ページの介護人材確保啓発事業のところについてお伺いします。

このテーマは引き続き区にとっても重要なテーマでありまして、これまでも御尽力いただ いてきましたが、令和2年度の取組と成果をお伺いしたい。また、今後の取組もどのよう に考えていらっしゃるのか、教えてください。

○答弁:

介護人材確保定着の事業についてのお尋ねでございます。私ども区としても、介護人材の確保、定着は、今後高齢者数の増が想定される中で、極めて重要な課題 と認識してございます。

令和2年度も、区内の介護サービス事業者で組織する実行委員会と区が共催する形で、介 護の魅力の発信や介護従事者の人材確保を目的として、アクティブ介護を実施してござい ます。こちらについては、文京区の介護の取組をいわゆる3Kとして、輝き、感動、感謝 と、この三つに設定して、区内の介護事業者と協力して介護の魅力を発信してございます。 こちらは、昨年度、新型コロナウイルスの感染症拡大防止のため一部オンライン形式に切 り替えたことにより、参加者数は若干減ってございますけれども、多くの方が関心を寄せ ていただき、また就職相談会にもおいでいただいて、御相談していただいたところでござ います。

また、その他の事業としては、区内の介護事業所のオンラインによる見学ツアー、若年層 向け介護の仕事啓発冊子の作成、また区内大学の文化祭に、これもオンライン形式ですけ れども、出張講座として参加させていただくなど、様々な方に様々な形で介護のことを正 しく知っていただけるということをお知らせしてございます。

また、今後は、このような形で介護の魅力をしっかりとお伝えしていく、続けることが重 要と考えてございます。そういったことで様々な世代に介護の正しい理解をしていただけるということにつながっていくものと。そういったことの結果、高齢になっても安心して 暮らせる地域社会を構築できるもの、また、一助になるものと考えてございますので、引 き続き介護人材の確保、定着については力を入れて取り組んでまいります。

○宮本:

ありがとうございました。令和2年度も、様々、一生懸命取り組んでいただいたことと理解しました。私も議員になって初めてこの3K、拝見しました。輝き、感動、感 謝の3Kということで、初めに見たとき、本当にすばらしいなと思いました。

私の親も、もう他界したんですが、文京区ではないところで介護施設にお世話になってお り、2年、3年ほど前になるんですけれども、非常に若い方がそこの施設では生き生きと 働いていらっしゃった姿に感動しましたし、また様々な介護施設を探していく中で、外国 人の方も働いていらっしゃった施設もありました。今後、日本にとってはデジタル人材が 足りないとか、そういった人材不足ということも言われていますけれども、この問題も、 前から言われている介護人材の確保については、国にとっても一生懸命考えなければいけ ないテーマでありますが、区にとって、引き続き文京区らしい取組で人材確保に力を入れ ていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

<医療的ケア児レスパイト事業の充実を>

続きまして、143ページの医療的ケア児レスパイト事業についてお伺いします。

令和2年度の執行率が45.3%となっております。一方で、御利用者のお声をお伺いする 中で、足りないと。御利用していただいた、非常にこの制度に、制度を御利用して、この 制度自体に感謝していらっしゃる、使っていて有り難いとおっしゃっているんですけれど も、時間的には足りないというお声があったんですね。

いろいろ事前にお伺いしたところ、このレスパイト事業の利用方法が、1回2時間以上4 時間までで1年24回が上限、また月4回までの上限という利用方法になっているとお伺い しまして、その利用者のお声と利用方法をいろいろ関連して考えて調べてみますと、御利 用したい方は、1回は御利用する時間自体は短いんですね、1時間から2時間で。ただ、 回数が必要ということで、現在の年間24回の上限にはすぐ達してしまうということで、で きれば回数ではなく、年間何時間というような時間での上限を設定していただけないかな というお声だったんです。

区としても、施行率が低いということであれば、こうした利用時間の方法を変更すること で、御利用者のお力にもなれるのではないかと思うんですが、何か課題があるのであれば、 お伺いしたいと思います。

 

○答弁:

在宅レスパイト事業ですけれども、利用の実績としては、ここ数年横ばいで、おととしで改めて対象の方全てに御案内を個別に送付したところですけれども、結 果としてそれほど利用が伸びていない状況でございます。利用される方とされていない方 がはっきり二極化しておりまして、利用されている方は結構な頻度で利用されていますけ れども、全く利用されていない方はしていないという状況でございます。

その中で、今委員御指摘のとおり、今の制度上の制限ですね、年間24回、それから月4 回ということについて変更を求めるお声をいただいているのは事実でございます。ただ、 こちらの事業は、東京都のほうの事業ということで、包括補助をいただいて実施をしてい る事業ということで、原則的には東京都の要領の枠内でやるということで、現状、23区の 中で独自に取扱いを変えて実施をしているという区はないという状況です。

○宮本:

分かりました。東京都の示すやり方があるということで、それが縛りになっているということで、なかなか難しいのかと思います。 例えば都の示すやり方からはみ出る部分について、区独自で何か支援につなげて支援していただけると助かるんですけれども、いかがでしょうか。

○答弁:

回数制限の撤廃を含む制度の変更は、東京都のQAでは、独自に制度を変更した場合は、はみ出した分は区の持ち出しでやってくださいというような仕切りにな っております。ただ、今、特別区の課長会の中で、他の自治体でこの制限を見直したほう がいいのではという声が幾つか上がってきており、今後の課長会での協議次第ですけれど も、場合によっては都に見直しを要望することも想定されてございます。

○宮本:

ありがとうございます。持ち出しになるということで、できればお願いしたいところですが、今お伺いしたところでは、他の区からも同じような要望が出ているというこ とでしたので、文京区からも積極的に声を上げて利用者の力になっていただきたいと思い ますので、何とぞよろしくお願いいたします。

<新たな障害者グループホーム整備を>

○宮本:

最後に、145ページの障害者グループホーム等整備費補助のところ、28番です。

重症心身障害児又は医療的ケア児などの重い障害のある児童が利用可能な通所施設を希望 されるというお声をいただいております。区でも、整備費事業費の補助制度、令和2年度、拡充したと思いますが、なかなか事業者の誘致はなかなか難しい現状と理解しております。 様々御尽力いただいていると思いますが、課題としてはどういった点があるのか、お伺い します。

○答弁:

まず、先ほどのレスパイト事業について、他の区からそういう声が上がっている状況もございますので、利用を希望される方が利用しやすい制度にということで、 私どもも検討してまいりたいと考えております。

それから、通所施設の件ですが、令和3年度から主に重症心身障害児と医療的ケア児を対 象とする児童の通所施設の整備費の補助制度を新たに設置したところです。まだ御利用が なく、課題としては、設置に関わる費用もそうなんですけれども、設置した後の運営にか なり困難があると聞いております。医療的ケアの必要なお子さんですので、体調を崩しや すいというような状況があり、元々利用の予約を入れていても、当日キャンセルになる、 あるいは登録をやめてしまうことがあり、今の報酬体系上では、定員一杯の方が毎日いら っしゃって、やっととんとんというような状況だとお聞きをしたことがあります。

ですので、今後、整備を進めていくに当たっては、整備費の補助だけではなく、運営に関 わる費用でどういった支援ができるかについても、他の自治体の状況も参考にしながら、 研究してまいります。

○宮本:

ありがとうございました。整備費だけではなく、運営費も事業者にとっては厳しいということでございました。今後は国や都もそういったことをよく検討していくべきと 思いますので、区からもそうした実情を、機会があれば声を上げていただきたいと思いま す。また、公明党としてもしっかり国や都に働き掛けていきたいと思います。今後ともそ うした重症心身障害児、また医療的ケア児の方々の御要望にお応えできるように、引き続 き是非御尽力をよろしくお願い申し上げます。以上です。

○答弁:

先ほどの補足ですが、医療的ケア児等の受入れ施設に対する報酬見直し等について国に働き掛ける、また施設を安定して運営するための補助制度の充実、それか ら支援策の拡充につきましては、特別区長会を通じて東京都に予算要望として申入れをし ているという状況でございます。

 

<育児支援ヘルパー事業の充実が必要>

○宮本:

157ページの子ども家庭支援センター事業のところについてお伺いします。

総括質問でも御答弁いただいたところですけれども、(3)の育児支援ヘルパー事業のと ころでございます。虐待の未然防止などにつながる事業で、非常に大事だと考えます。

決算額が前年比から大きくなって、これは事前に聞いたところは、世帯は同じであるが回 数が増えたことが大きな理由であるというふうにお伺いしました。39家庭、918回とお伺い しました。こうした取組が今後も一層重要になるというふうに思います。今後のニーズもし っかり捉えて、取組を充実させていただきたいと思います。

ヤングケアラーのいる家庭への配慮などが特に必要になると思います。この点について、 今後の充実について見解をお伺いしたいと思います。

○答弁:

子ども家庭支援センターでは、コロナが始まって以来、相談件数も増えておりまして、決算額としては全体に減っておりますが、ヘルパー事業につ いてだけは決算額がアップしております。

こちら令和2年から対象者を、それまでは乳幼児、7か月までだったんですが、対象者を 未就学児童まで増やしましたので、そういったこともございますが、コロナでの必要度が高 まったというのも非常に感じるところでございます。

現在では未就学児童までということなので、対象者は限られておりますが、ヤングケアラ ーも、社会の課題となってございますので、家事支援、育児支援について、そういった事業 でもカバーできるのではないかと、今そちらのほうは検討している段階でございます。産後 鬱の方も非常に増えておりますので、ますます対象者の発見と丁寧な対応については、これ も充実させていきたいと考えております。

○宮本:

ありがとうございました。様々なケースがあって、それに丁寧に対応していただいていると思います。また、実動で動いていただく職員の方、是非充実させていただいて、 今後とも寄り添った支援をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

以上でございます。

 

<うつ病・自殺対策の拡充が必要>

○宮本:

171ページの鬱病自殺対策のところでございます。

まず、保健衛生部の皆様には、新型コロナウイルス感染症、ワクチン接種などに御対応い ただいておりまして、大変ありがとうございます。

鬱病自殺対策につきまして、これまでも我々の会派からも御質問させていただいたことも ございました。現在は、文京区の自殺対策計画に沿って、まず相談体制の充実、周知、また メンタルヘルスチェックの活用、そしてまたゲートキーパーの育成など、具体的に取り組ん でいただいていると思います。

コロナ禍を受けまして、この対策には今後強化が必要と思っております。その上で、様々、 相談体制の充実で、相談窓口にたどり着ける方においては、その後、相談をしていただいて、 必要な支援につないでいただくなど、何らかの対応ができるかと思うんですけれども、相談 までたどり着けない方などにどのように支援が届けられるかという意味で考えております。

その意味では、やはり今、区が取り組んでいるゲートキーパーの育成というのを、職員の 方、また区民の方も含めて、着実に増やしていくことが、地道ではありますけれども、大切 なのかというふうに考えます。まずこのゲートキーパーの育成についての令和2年度の取組、 また今後どのようにやっていいただけるのか、見解をお伺いしたいと思います。

○答弁:

令和2年度のゲートキーパー研修につきましては、コロナ禍ではございますが、何とか3回、区民向け、福祉部生活福祉課のケースワーカーに向けたもの、そして 一般の区の職員に向けたものと、3回実施してございます。

 

相談の体制といたしましては、先日、9月に自殺対策強化月間のところで普及啓発の周知 を行ったところでございますが、通年を通じて、こころの体温計ですとか、そういったもの が手軽に御利用いただけるようになっておりまして、アクセスも増えている状況でございま す。

○宮本:

ありがとうございます。コロナ禍においても3回行っていただいたということで、良かったと思います。また今後も、特に区民の方にも拡充をしていただけると有り難いなと いうふうに思いますので、御検討いただきたいと思います。

また、今、課長が触れられた、こころの体温計について、周知していただいている相談体 制のチラシの一番真ん中にQRコードがあるんですけれども、御利用いただいているアクセ スも一定あるというふうにお伺いしております。もし可能なら、内容がしばらく同じだと思 いますので、国が開発してホームページで紹介しているものもあるんですが、こころの体温 計の内容もできれば充実していただけると、御利用する方にとって、もっと効果が大きいの ではないかというふうに思いますので、是非御検討いただきたいと思います。

 

<がん検診の推進を、ウィッグ助成の充実を>

○宮本:

続きまして、173ページのがん検診のところでございます。

事前にお伺いしたところ、令和2年度はやはりコロナ禍で、区としてはそれぞれの検診に おいて約1割減という状況であると聞きました。

一方で、全国では約3割減ということで、文京区では一定、令和2年度から機能しており ます検診システムの効果が出ていると思います。令和2年度にはウィッグ購入の助成を行っ ていただいたと思います。この実績をお伺いしたいのと、実績があって、利用者の好評の声 があるのであれば、拡充も併せて検討いただきたいと思っておりますが、その辺のところを お伺いしたいと思います。

○答弁:

ウィッグ購入助成の実績でございますけれども、令和2年度は、全体で73名の方の申請がございました。3万円を上限に、2分の1補助で行っているところでござ いますけれども、昨年度始めたということで、1年目である程度浸透してきたといいますか、 がんの各支援団体さんですとか、あるいは医療機関、それからウィッグを作っているような メーカー、販売店とかで、積極的に情報を流していただいているところもございまして、今 年度におきましては、今の段階で既に73名、昨年度と同じ数の方が来ていらっしゃいます。

やはり女性の方が多いんですけれども、これからまた社会復帰をされる中で、外見を気に される方にとっては、非常に有り難いということでお声もいただいておりますので、今後も 引き続きこちらのほうは拡充していきたいと思います。

拡充の内容でございますけれども、昨年度はウィッグの購入費だけを対象といたしました が、今年度からは販売店のほうで行っておりますレンタルについても対象としております。

○宮本:

ありがとうございました。御利用者も多くあるということと、喜びのお声もあるということで、また、令和3年度からはレンタルも含めて取り組まれて、助成していただい ているということで、ありがとうございます。また今後とも状況を見て、ニーズにお応えで きるように充実していただきたいと思います。ありがとうございました。

以上です。

 

<食品ロス対策の充実を>

○宮本:

197ページの食品ロス対策についてお伺いします。

これまで文京区の食品ロス対策の事業、様々取り組んでいただき、ありがとうございます。 令和元年10月31日に国でも食品ロス削減推進法が施行され、またコロナ禍を受け、国民、区 民の方の関心も高くなっていると思います。

質問を二つさせていただきます。一つは、令和2年度はフードドライブの実績が良かった とお伺いしました。その要因をどう分析しているのかお伺いしたいのと、今後その分析の上 でどう展開されたいと思っているか、お伺いします。

もう一つは、公明党からかねてより、集まった食品の活用を広く利用していただきたい、 拡充していただきたいと思って御要望しており、令和2年度からですかね、社会福祉協議会 を通じての取組もあったと伺いました。こちらの実績も併せてお伺いしたいと思います。

○答弁:

フードドライブにつきましては、平成26年度からこの事業を開始して、開始した平成26年度は、年間76キロの回収量でしたが、昨年度は、年間で1,402キロ まで回収量が増えてございます。

回収量が増えた理由としては、周知啓発を強化したことが考えられます。具体的には、ホ ームページやSNSに加え、区設掲示板での掲示、それからB―ぐるへのポスターやチラシ の配架を行いました。また、あわせて、小石川郵便局と本郷郵便局にもポスターを掲示しま した。自宅訪問受け取りサービスという取組も行っておりますが、そちらを利用された方に 昨年度からお礼状を郵送することを始めました。それによって複数回利用される方も大分増 えてきている状況でございます。あと、昨年度は巣籠もりによる家庭内の余剰食品の増加も 一因として考えられると思っております。そういったことで、周知啓発を強化したことが回 収量の増につながったと思っております。

あと、集めた食品は、これまでNPO団体を通じて福祉施設や福祉団体に提供しておりま したが、令和3年の2月から文京区の社会福祉協議会を通じて生活困窮者などにお配りして おります。実績はまだ半年ぐらいですが、大体、社協とNPOに配付する食料の比率としては、1対3ぐらいの比率で配分をさせていただいております。今後も、できれば回収した食 料については、文京区内で循環したいと思っており、適切な利用に努めてまいります。

 

○宮本:

ありがとうございます。様々工夫していただいて、周知啓発も工夫して取り組ん でいただき、また自宅訪問なども行っていただいてなどなど、お礼状も送付していただいて リピートしていただける方も出たということで、この事業を大きく拡充していただいており、 ありがとうございます。

是非、区民の方の意識も高くなってきておりますので、今後とも食品ロス対策事業の継続、 拡充等、何とぞよろしくお願いいたします。

以上です。

 

<認知症の方を地域で見守る取り組み強化を>

○宮本:

277ページの認知症高齢者等徘徊対策事業のところについてお伺いしたいと思います。 区では、SOSメールなどの地域で守る取組を実施していただいております。令和2年度の取組状況をお伺いしたいのと、今年度に入ってからだと思うんですが、身元を確認するた めのシールを改善していただいて、取組を新たに始めていただいておりますので、こちらの 状況も併せてお伺いしたいと思います。

○答弁:

見守りに関しては、昨年度は町会と連携して、「うちに帰ろう」模擬訓練というのはできなかったんですけれども、今年度は、11月に小日向台町町会の協力を得て実 施していく予定です。

今年1月から始めたおでかけ見守りシールにつきましては、まだ6枚ぐらいしか発行がな いですけれども、先週、早速このシールを使って行方不明事案が約30分ほどで解決したとい う事例がございました。

○宮本:

ありがとうございます。今後とも地域で見守りが拡充できるよう、地域の方の御協力もいただき、またこうしたシールの取組も早速効果が表れて良かったと思います。引き 続き何とぞよろしくお願いいたします。

以上でございます。

ーーーーー

最後に公明党の態度表明を下記にご紹介します。

 

○宮本:

令和2年度は、文の京総合戦略を実施する初年度としてスタートしましたが、ほ ぼ同時に新型コロナウイルス感染症の拡大が始まりました。そのため、この1年間は、感染 拡大防止のための事業と緊急経済対策などを中心に、国、都と連携を取りながらスピード感を持って取り組んだことを評価します。 そのため、国、都からの支出金も多く、区としても大がかりな補正予算を組み、区民が必要とする感染対策事業、支援事業などを実施、過去最大規模の決算となりました。 また、文の京総合戦略に掲げる優先度の高い主要課題の解決のための事業を実施、過去に 経験したことのないコロナ禍にあって、緊急事態宣言の間などはやむを得ず実施が見送られ る事業もありましたが、感染対策を採りながら工夫をして実施した事業、オンラインなどを活用して実施した事業もあり、区民のニーズに一定応えられたことと評価します。 歳入においては、特別区民税が納税義務者の増などにより歳入を支えました。収入率も収納方法を拡充し、前年度に続き、高い収納率を維持していることを評価します。 今後は、コロナ禍を受けた社会経済状況の変化を的確に把握、国、都の動向を注視して、特別区としての主張、要請を適時行うなど、区の一般財源の確保に努めることを要望します。 また、ITCの活用や創意工夫を持って効率的、効果的な業務に努めることはもとより、文京区にふさわしい方法でのふるさと納税を活用した財源確保も要望します。 また、コロナ感染症対策の取組、経済対策事業などのコロナ禍を乗り越えるための取組、 社会的孤立など困難を抱える方への支援、そして子育て支援施策の強化に加え、少子高齢化 社会の進行に対応できるよう中長期的視点から基金、起債を活用して財政負担の平準化を図り、効率的かつ効果的な財政運営を図られるよう要望いたします。 なお、決算審査の過程において、我が会派の所属議員が指摘しました次に掲げる意見、要望につきましては、今後十分に検討の上、実現を図られるよう強く望みます。

地方創生臨時交付金の効果的な活用、会計年度任用職員の相談体制の強化、指定管理者に 対する労働条件モニタリングの効果的な実施、男女平等事業の相談事業の拡充、生理の貧困 解消対策の充実、町会・自治会支援の推進とデジタル支援、区民防災組織の育成の強化、商 店街の活性化と円滑なキャッシュレス化推進とデジタル支援の充実、女性、若者、高齢者、 障害者の就労支援、社会的孤立の解消に向け、1、生活困窮者への居住支援、2、ひきこも りの方の社会参加、3、ヤングケアラーの支援、4、断らない相談窓口と重層的支援体制整 備事業の導入、区と社会福祉協議会の連携強化、シルバー人材センター事業の充実とデジタ ル人材育成、文の京フレイル予防プロジェクトの充実、独り暮らしの高齢者見守り事業の充実、補聴器補助の活用と聞こえのチェックの実施、がん検診の新たなシステムの活用と充実、 ニーズに合った産前産後ケアの充実、耐震診断や改修に係る助成制度の区民周知の強化と助 成額の増額、ブロック塀等の改修を促進、木密地域の火災延焼防止対策の推進、道路上のお 休み石の設置、特別区民税の納入に困難を抱える方への支援、行政情報発信の充実、避難行 動要支援者への支援強化、在宅避難への支援拡充、コロナ禍で打撃を受けた中小企業への支 援強化、助成金申請などの手続を申請できるよう士業団体との連携強化、介護人材確保啓発 事業の継続的な実施、医療的ケア児在宅レスパイト事業の利用方法の充実、重症心身障害児 や医療的ケア児などの児童が利用可能な通所施設整備に向けた取組の強化、育児支援、ヘル パー事業の充実、鬱病自殺対策の強化、がん患者のウィッグ購入助成事業の充実、食品ロス 対策事業の充実、認知症の方の見守り事業の充実、

 

以上の意見を付しまして、公明党文京区 議団は、令和2年度一般会計歳入歳出決算、国民健康保険特別会計歳入歳出決算、介護保険特別会計歳入歳出決算、後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の4会計決算を認定します。

 

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