こんちには。宮本伸一です。
2月25日、「神田川環状七号線・地下調節池(善福寺川取水施設)」を視察してまいりました。
災害対策調査特別委員会としての視察です。
昨年2019年10月の台風19号の際、神田川の水位状況が区民の皆様の大変な心配事となりました。
その際、何度も耳にしたこの貯水施設は、区民の皆様の災害対策にとって大変重要であり、今回の視察で多く学んで参りました。
● 巨大なトンネル(取水施設)
百聞は一見にしかずという通り、まず取水施設のその巨大さを目の当たりにして、私は強い驚きを受けると共に、その存在価値がそのまま証明されているように感じました。
この取水施設は、貯留量54万M3の取水力を持ち、洪水対策として重要な役割を果たしおります。例えば、この施設が整備される前の平成5年台風11号と、施設整備後の平成16年台風22号を比較すると、以下のような大きな違いが生まれました。
台風11号(平成5年) | 台風22号(平成16年) | |
総雨量 | 288mm | 284mm |
浸水面積 | 85ha | 4ha |
浸水家屋 | 3117棟 | 46棟 |
取水施設の活躍で、浸水面積・浸水家屋が大きく減少したことがわかります。
● 上流地域と下流地域
文京区は神田川の下流地域にあたります。なので、川の水位は、雨量だけでなく、「海の干潮」も影響していることを教えて頂きました。
又、雲の位置や地形等により、内水氾濫・外水氾濫も一概に予測ができません。
なので、この巨大な取水施設がしっかりと機能しても、文京区における内水氾濫・外水氾濫の可能性は残っており、地域において自助・共助、そして文京区としての公助をしっかりと行う必要があります。
今後とも、区民の皆様の安全・安心のため、災害対策施策を推進して参ります。
(区の行政視察報告はこちらをご覧ください)
(おわり)