宮本伸一のブログ

令和4年度予算審査特別委員会(その2)

令和4年度予算審査特別委員会(その2)

こんにちは。

前回に続いて、「令和4年度予算審査特別委員会」(その2)をご紹介します。

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<備蓄品購入あっせん事業を効果的に実施を>

○宮本:

ありがとうございます。

153ページの災害用備蓄物資のところと、155ページの安全対策推進経費のところで二つお 伺いします。まず、153ページの備蓄購入のところで、今回、あっせん事業を行っていただくというこ とでございました。

資料のほうでは、非常食や災害用トイレなど在宅避難に不可欠な備蓄品のあっせんとあり ますが、もうちょっと具体的に言うと、何種類ぐらいどういったものがあるのかお伺いしたいのと、また同じく資料の中では、狙いとしては、在宅避難が促進されて、避難所の密を和 らげることができるというふうにあるんですけれども、区民の方にとって、今回このあっせ んを使うことでどういったメリットがあるのかといった質問と、最後に、予算的には、この あっせん事業では59万4,000円ということで、決して高くはないというふうに思うんですが、どれぐらいの方に御利用いただこうと見込んでおられるのか。 そして最後に、開始の時期と具体的な取組をどのようにされていこうとしているのかお伺いしたいと思います。

○答弁:

あっせんについてでございますけれども、具体的な内容といたしましては、都内の福祉工場で販売している様々な防災用品を、区民の皆様があっせん価格で購入できる 仕組みでございます。

内容といたしましては、非常食ですとか非常用持ち出し袋などの避難用品のほか、携帯用 トイレですとか家具転倒防止器具などの防災対策グッズなど、区として区民の皆様にそろえ ていただきたい防災用品40点程度を予定しております。

副委員長おっしゃったメリットでございますけれども、それ以外にも、チラシを当然これ 用に作るわけですけれども、そのチラシを見ていただいて、どういった防災用品が必要なの か、対策が必要なのかというのも、この取組の中で御理解いただけるのかと思っております。

それから、利用の見込みでございますが、これも特に数値では定めておりませんけれども、 先ほど申し上げたとおり、原則在宅避難で訴えてございますので、本当に区民の皆様にこの あっせんの備蓄の制度を御利用いただきたいと考えております。

○宮本:

分かりました。是非今回進めていただいて、また今後どういった課題、またこうしたほうがいいとか、拡充も含めてありましたら、いろいろ改善していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

<防犯カメラ設置に支援拡充を>

最後に、155ページの安全対策推進経費のところで、先ほど名取委員から、防犯カメラに ついていろいろ質問されて分かりました。理解できました。全体では77%の推進地区になっ て、非常に区の中でも推進ができていると思いまして、これまでの取組に感謝いたします。

残ったところにどのようにアプローチされるのかということなんですけれども、例えば設置できていないところ、若しくは非常に設置をたくさんしたいけれどもできないというよう な町会・自治会もあると思うんです。というのも、お伺いしたところによると、設置するま でに持ち出しのお金が、やはり1台何十万円も掛かるということで高額である。一時的に持 ち出すのも、自治会によっては難しいということで、設置に踏み込めないという実態もある とお伺いしました。

そういったところに何か区民課と連携していただくなり何か支援していただければ、設置できないところにもうちょっと設置も進むのかと思うんですが、どのようにお考えかお伺い したいです。

また、設置に当たっては、選定する会社によっては、ほとんどそうなのかもしれないんで すけれども、パソコンを町会で1台、データ保持のために専用のパソコンを用意しなければ いけないということがあることがハードルになっているというふうにもお伺いしました。ま た、パソコンのOSのアップデートの課題もあるというふうにお伺いしたところでございま す。

区としても、こうした課題に何か支援していただきたいと思うんですが、いかがでしょう か。

○答弁:

まず、推進地区となっていないところへのアプローチということかと思うんですけれども、こちらは、毎年1回は必ず推進地区となると防犯カメラの設置の補助も受けられるし、装備品の購入の補助も受けられますということで御案内しているところです。

それから、設置できていないところに区民課と連携ということですけれども、もちろん町会の会合があったときには、地域活動センターに出向きまして御紹介するというようなこと もこれまでしてまいりましたけれども、そういった会議の場で防犯カメラの有効性ですとかといったことは、御要望があれば、また機会があれば積極的にこちらからも御案内してまいりたいと思います。

それから、専用のパソコンということですけれども、こちらは防犯設備整備の補助金の中で、対象になっておりますので、そちらを御利用いただければと思います。

○宮本:

ありがとうございました。よく分かりました。引き続き毎年アプローチしていただいているということですので、よろしくお願いします。 また、区民課さんとの連携というところで、私が申し上げたかったのは、一瞬であるかもしれないんですけれども、持ち出しの金額が大きいというところを何かできればと思います ので、また私もいろいろ考えて提案していけるようにしたいと思います。

ありがとうございました。以上です。

 

<医療的ケア児へ支援拡充を・HSCへの理解と支援を>

○宮本:

ありがとうございます。 271ページの15、特別支援学級等運営費のところ。これと、275ページ、教職員研修、277ページ、学校支援関係事業のところでお伺いします。 まず、特別支援学級等運営費のところですが、ここに医療的ケア児の支援体制などの予算が含まれているとお伺いしました。 昨年の6月に、医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が可決されました。

これによりまして、医療的ケア児を子育てする家族の負担を軽減して、医療的ケア児の健や かな成長を図るとともに、その家族の離職を防止する目的でつくられたということでござい ます。

努力義務から責務に変わるということで、自治体にあっては、保育園、学校等への医療的 ケア児の受入れの体制をつくって支えていくことが、より求められるということになったと 理解しております。

私たち公明党も、これまで医療的ケア児の保育・教育を受ける環境の整備について、要望 してまいりました。令和3年度は、入園の実績ができて、医療的ケア児の保護者の皆様から、喜びの声をいただいてございます。 こうした体制があることで、保護者の方も離職しないで、文京区で保育してもらえるという安心感も広がっております。環境の整備には教室などの施設の整備、また看護師などの人 的整備がございますが、その二つの視点で、令和3年度の実績と、令和4年度は入園・入学 に伴った整備状況についてお伺いします。

また、放課後の預かりなど、その他のニーズに対しても、どのように整備が進んでいるの かをお伺いします。

次に、研修の部分と支援関係事業について。

テーマとしては、不登校に対する対応についてですが、現在も様々な対応を学校現場でし ております。

令和4年度は、スクールソーシャルワーカーの拡充やhyper-QUの拡充もあり、児 童生徒の支援につながることを期待しております。

岡崎委員が総括質問で、学校内での居場所について伺って、居場所の在り方については、 他自治体の状況を参考にして、学校の意見も聞きながら検討するとの答弁をいただきました。 私どもの会派に相談をいただいている、HSC、環境感受性の高いお子様をお持ちの保護者の方からも、こうした居場所の御要望をいただいており、区のこれからの取組を期待して おります。

HSCにとっては、教室にいる間にかなり緊張が続いた場合、こうした休息できる場所が あると大変助かるということで、お声をいただいておりました。そこで、やはりこのHSC についての理解もしっかり学校現場で、更に深めていただきたいと思っております。

長年、不登校の課題に関わってこられた不登校新聞の編集長、石井氏が月刊誌潮3月号の 田原総一朗氏との対談の中で、不登校の要因について、大きく四つの理由が挙げられると答 えておられました。

一つが友人関係、二つ目が教師との関係、三つ目が特性上集団に合わない場合、発達障害 とか、HSCなどである場合など、四つ目が母子分離不安の場合と挙げられております。

実際、HSCについての理解を引き続き広げていただきたいと思っておりますが、これま での研修状況、また令和4年度の予定などを伺います。

以上二つの質問でございます。

○答弁:

まず、医療的ケア児の件ですが、令和3年度予算においては、幼稚園、小学校、中学校ともに医療的ケア児を受け入れるべく、報償費という形で予算を編成させて いただきました。実際は、該当するお子さんがいなかった状況です。

令和4年度においては、小学校で2名の医療的ケア児がいる予定ですので、この部分につ いて予算計上し、委託という形で看護師を常駐させる環境を整備しています。

施設設備面においては、特段何かをしなければいけない状況ではないということで、引き 続き医療的ケア児がいる場合には、そのニーズを確認しながら、環境整備に努めてまいりま す。

それから、2点目のHSCのことですが、これまでも配慮を要する子どもたちに対する理解と支援の在り方の研修を行ってございます。

引き続き、次年度においてもHSCを始め、様々な配慮を要する子どもたちがいることへ の理解を深め、教員が子どもたちや保護者、家族に寄り添い、できる支援を行うべく、研修の充実に努めてまいりたいと存じます。

○宮本:

ありがとうございました。

医療的ケア児については、今度、令和4年度は小学校2名の委託料ということで、是非引き続き支援を予算も計上して、しっかりお願いしたいと思います。

それから、HSCの理解については、様々現場では様々な理由で支援が必要なお子さんもいると思いますが、HSCの理解も是非現場の皆様に理解いただけるような、そうした取組を引き続きお願いしたいと思います。ありがとうございました。

以上です。

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