○ 災害対策調査特別委員会
こんにちは。
令和4年2月18日に開催された災害対策調査特別委員会から、私の主な質問と答弁をご紹介します。
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<有事の際の災害本部の感染症対策について>
宮本:
御説明ありがとうございました。
毎回の災対本部の訓練を行っていただき、今回は災害時受援応援計画の研修も行っていた だきました。こうした取組が有事の際に、円滑な動きにつながるものと期待しておりますし、 こうした取組が区民の皆様の安心にもつながっているかと思います。ありがとうございます。
昨年、今年と感染症対策を講じて、災対本部の訓練を行っていただきました。
一方で、このコロナ禍で震災、災害が何か起きる可能性もあるということを考えますと、 災対本部が15階で、防災センターに皆さんが集まって、立ち上げる想定もしなければならな いと思います。
そうすると、今回スカイホールで行ったり、幾つかのグループに分けて行ったと思うんで すが、有事の際はそうしたこともできないので、15階の防災センターでどう感染対策をしな がら動くのか、その辺の検討はどうされているのか、お伺いします。
答弁:
防災センターは改修工事を実施して、廊下側まで広く使えるようにしています。これからはもう少し広く使えるようになります。防災センターには区内の情報が集 約されるので、災対各部の連絡担当員が集ることになりますが、密にならないように、災害 情報システムを活用して、自席で情報確認できるようになると考えております。
また、感染対策には換気が重要と聞いておりますので、密になった場合は、排煙窓を開放 する等して換気に努めてまいります。
宮本:
ありがとうございました。しっかり想定していただいており、安心しました。
システムが新しくできることで、自席で情報の確認ができ、改修工事で少し広くなる。ま た、換気をしていただくということでした。是非具体的に進めていただいて、有事の際に対 応が円滑にできるように、コロナ禍の中でも行えるように準備をしていただきたいと思いま す。よろしくお願いいたします。
<国土強靭化計画について、被害想定見直しへの対応を>
宮本:
ありがとうございます。
今回、パブコメを反映していただいて、また庁内の御意見なども反映されて案にしていた だきまして、ありがとうございました。
一つだけ確認させていただきたいのですが、先ほど見直しの話とか想定の話がありました。 今東京都で被害想定の見直しが行われていて、もうすぐ発表されるという状況だと思うので すが、今回の強靱化計画だけではないんですけど、そうした東京都が見直す想定が発表され た後に、この計画はどのように改めていかれるのか、見直していかれるのか、その点どのよ うに検討されているか、お伺いします。
答弁:
今委員から話もありましたとおり、東京都によると、来年度の早い時期に被害想定を新たに見直すとしており、新たな被害想定が公表されたら、即見直し作業という考 え方もございますけれども、まずは新しい被害想定等、現状の対策の取組がどの程度乖離が あるか、そういったところをしっかり検証することが必要と考えております。
その上で、本計画の見直しの必要性の有無や、地域防災計画の改定の検討を行ってまいり ます。
宮本:
分かりました。ありがとうございます。
既に様々準備をして、検討していただいているということで安心しました。今後ともよろ しくお願いします。
以上です。
<災害情報システムの導入について>
宮本:
ありがとうございます。
この新しい災害情報システムは令和2年度の重点施策からスタートして、令和2年9月の 委員会で報告があって、そこから、その際にも御質問させていただいたんですけれども、約 2年かけてシステムをつくっていくということで、そのとき私も含めて何人かの委員から質 問があり、ITCの技術は日進月歩でどんどん新しくなっていく。この間に4月を迎えたと きに、そのシステムが技術的に古いものにならないようにしていただきたいという質問をさ せていただきました。今いろいろお伺いしていると、機能的にも庁内向け、区民向けにも多 機能であり、またサーバーやセキュリティの面もしっかり課題を克服されているということ で、よく分かりました。
一つだけ質問させていただきたいのが、そういう技術は日進月歩なので、先ほど白石委員 の質問に答弁がなかったと思ったんですが、今後も技術がどんどん進むので、このポータル にも、アプリも、システムも、新しい技術を更新していけるような業者さんとの保守、更新の契約というか、そうした準備、予算も含めてしておく必要があると思います。 そうしないと、以前使っていたあのアプリなり、そういったもののように、ある期間が終 わると使えなくなっちゃいます。そうしたシステムの技術をどんどん新しい知見を取り入れて、更新していけるようになっているのかどうか、お伺いします。
答弁:
すみません。先ほどの経費の部分については、システムの開発については1億5,000万円、ランニングコストは年間2,300万円となっております。この2,300万円の中に は、保守経費も入っており、軽微なカスタマイズであれば、その中でやっていただくことに なっております。
また、先ほど上田委員のところでお話がりましたが、9区で実績があり、他区で取り入れ た新しい機能については、必要に応じて文京区でも、無償で追加していただくことになって おります。
ICTに関しては、当然日進月歩ですので、そういったところもしっかり情報収集しなが ら、必要な機能は、保守の中でなるべく入れていけるよう進めてまいります。
宮本:
ありがとうございました。新しい技術を取り入れていけるということで、またほかの区のいい部分も、こちらが希望すれば無償で入れていただけるということで、良かった なと思います。
2年前、いろんな特徴で紹介されていたんですけれども、今回の説明では強調されていな いと思ったんですが、この庁内システムでは、平常時からいろんな関係機関、福祉避難所、 清掃事務所、若しくは医師会などの関係機関と相互通信ができるという特徴も説明があった んですね。今回はそういった説明がなかったですけれども、この点については検討の中でそ の部分は進化したというか、そういったことなんでしょうか。
答弁:
大変失礼しました。この資料の中では、資料第3号の(3)他団体等の等の中に入れています。当然そういった他団体との連携は、このシステムでもしっかり構築していきたいと考えております。
宮本:
分かりました。ありがとうございます。
そうした、先ほど上田委員から、区民の方との平常時のやり取りでの課題も御質問がありました。庁内でのこうしたシステムの活用が有効にできるのであれば、有事の際にすぐに動 けるというメリットもあると思いますので、期待しております。区民の皆様が御利用しやす いようにしていただきたいと思います。
今後、このアプリやポータルサイトは、出前講座などでも説明をしていただけるという答 弁をいただいておりましたので、期待しております。
町会とか、そういった単位で来ていただいて、説明していただいたりすれば有効かと思い ますし、また防災訓練のときに、説明なり、活用の仕方を教えていただけると、皆様が分か りやすくなじみやすい、また使いやすいものになるかと思います。その点も期待しておりま すので、よろしくお願いいたします。
以上です。
<オンラインとリアルを活用し、防災訓練の充実を>
宮本:
ありがとうございます。
まず、防災フェスタですが、令和4年度の予定を早速御紹介していただいています。毎年 行っているものなので、またグレードアップして行っていただきたいと思います。まだこれ はコロナ禍ですけれども、リアルで行う予定と理解しています。また場合によってはいろん な対応していく必要もあるのかと思います。
先日、1月15日に、令和3年度の防災フェスタが延期をされて実施されたと。最終的には オンラインで、ユーチューブでライブ配信されました。
私も拝聴いたしまして、実際、消防署の方の非常に迫真に迫るといいますか、本当にプロ フェッショナルな方の訓練のたまものの様子も見られましたし、また演出的にもいろいろ工 夫をしていただいて、私は良かったと思います。ありがとうございました。
ただ、視聴人数が、私がそこで見た限りだと、300人弱だったと思うんですね。この人数 が多いのか少ないのか、どのように防災課として捉えていらっしゃるのか。また、これをも ってどのように次に生かしていこうと思っていらっしゃるか。
また、今回動画を作成されたということであれば、またそのとき見られなかった方も、何 らかの形で見られるような体制をつくっていただければ、より活用が広がって、区民の皆様 の防災意識の向上にもつながるのかと思いますが、その点いかがでしょうか。お伺いします。
答弁:
1月15日は感染防止拡大の観点から、ユーチューブでライブ配信に切替えさせていただき、我々ももう少し瞬間の最大視聴者数、正確には286人だったわけですけれど も、もう少し多くいくのかと思っていました。
ただ、当日はライブ配信を生で見ている方は286人でしたけれども、その後もう1時間だ け同じ情報を流して、トータルでは736回の視聴で、アンケートを取った結果、多くの方が 一つのアカウントを複数で見ていた。お一人で見ている方も半分ぐらい、複数で見ている方も半分ぐらいいらっしゃいましたので、当日は合計では1,000人を超えているのかなという ところです。
また、再編集した動画も今、上げております。文京区防災チャンネルというアカウントで、 1時間の動画を切り分けて、パートごとに切り分けて、再配信をしており、ある一つの動画 では、2週間で今9,400回近く御視聴いただいている動画もあります。
その数字がどうだったかというのも御議論はあるんですが、このコロナ禍において、これ だけ人数を集めて行えるイベントというのは、実施をできないことを考えると、成果は十分 あったと思っております。
それから、今後の展開ですが、この機会に防災課のアカウントも取得しました。この報告 の中にもある来年度の区の総合防災訓練の幾つかは、訓練の内容をこのアカウントを使って ライブ配信していこうと思っています。様々な手法、リアルではなくてオンラインも積極的 に活用して、地域の防災力を高めていきたいと考えております。
宮本:
ありがとうございました。
1月15日のライブ配信のときは、人数は286人だけれども、複数人で見ている方もいたと いうことで、確かにそうですね。私の知っている町会の方も、町会の人が集まってそれを見 るとおっしゃっていましたので、実際見ている人はもっと多かったんですかね。良かったで す。
また、防災チャンネルというのを新しくつくっていただいたということで、これ、初めて ですよね。是非より良い活用をしていただいて、その中の一つが9,400回も視聴していただ いているということで、いろんな可能性も秘めているなと思います。今後期待していきたい と思います。よろしくお願いします。
最後になりますけれども、先ほどシステムの報告のところで少し申し上げたのですが、こ ういった防災訓練の際にシステムをどう使って訓練に生かすのか、またその場で説明なり、 ガイダンスがあるといいなと思うのですが、そういった防災訓練とシステムの活用をどのよ うに考えているのかお伺いします。
答弁:
訓練、職員だけの訓練であれば、冒頭で危機管理課長から答弁したとおり、積極的にこのシステムを使っていこうと思っているんですけれども、どうしてもこのシステ ムがテスト環境という中では、職員でしか使えませんので、地域の皆様には、例えば避難所に今1,000人入っておりますという情報が、全区民に見えてしまうような形になってしまい ます。なかなか現段階では地域での訓練に、このシステムを使っていくのは難しいと考えて います。今後、工夫をして、実施できるかどうかについて研究していきたいと考えておりま す。
宮本:
ありがとうございます。
そうですね。いろんなこれまでもコロナ禍でオンラインとリアルを併せ、ハイブリッド型 のことを挑戦していただきましたので新しい技術も取り入れて、文京区の防災訓練の内容向 上などにつなげていただいて、またより多くの区民の方が、この防災訓練に何らかの形で参 加していただけるような、そういった取組にしていただきたいと思います。よろしくお願い いたします。
以上です。
<災害廃棄物処理計画について>
宮本:
ありがとうございます。 前回の素案から、パブリックコメントなどを反映していただいて、案の作成、ありがとうございました。改めまして、今回の制作に当たり、外部を委託するのではなく、村岡課長を 中心に、職員の方が力を結集されて作成されたことに敬意を表したいと思います。
今回、先ほど他の委員からも御意見がありましたが、地区集積所の開設・管理マニュアルの検討という部分が入りましたので、当事者の町会・自治会の方が管理する場合、その場所 によって様々変化があると思うんですけれども、共通事項を表すようなマニュアルになると 思います。是非分かりやすいものを、具体的な場所によっては、ちょっと変更もあり得ると 思いますが、分かりやすいものをお願いしたいと思います。
それから、これも他の委員からもお話ありましたが、被災地への職員派遣の記録の部分で すが、本当に現地に行った方でしか分からない、肌で感じるようないろんなことを、大変さ、 また困難さ、そういった思いというか、そういったものもこの行間に含まれているなという ことで、すごくある意味感動しました。本当に大変な御尽力をされて、現地で業務に取り組 んでいただいたということが分かりまして、本当に区民の皆様にとっても、ある意味誇りに 思うようなことなのかなというふうに感じたところでございます。そうした御経験が今回の 文京区の計画に反映されているということで、感謝したいと思います。
今後も、いつ何どき、全国どこで被災があるか分かりませんし、また派遣に行かれる方も いらっしゃるかもしれませんが、そうした貴重な御経験を是非区の計画などに反映できるよ うに、そうしていただくことが、行った方の経験をより意味あるものにできるかと思います ので、今後もそうした取組を続けていただければと思います。もし何かありましたら、お願 いします。
答弁:
地区集積所の開設・管理マニュアルにつきましては、いろんな参考資料等を全国の自治体が作っていないか探してはみたんですが、なかなかそういったのは 見当たりませんでしたので、いろんな資料を基に、今様々な委員の方から御指摘があった地 域特性や特徴を踏まえて、管理マニュアルの作成に取り組んでまいりたいと思います。
それから、清掃職員の派遣の記録は、地震と水害の経験があるわけですけれども、いざ災 害が起きたときに、マニュアルを1ページから最後まで見るよりも、もしかしたらこの記録 を読むほうがイメージしやすいのかなともいう思いもありまして、これから災害廃棄物処理 に携わる職員については、ここを一読していただくなど、共有を図っていきたいと考えてお ります。