宮本伸一のブログ

厚生委員会(令和4年2月22日)

○ 厚生委員会

こんにちは。令和4年2月22日、厚生委員会が開催されました。私の質問とそれへの答弁から主なものをご紹介します。

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<認知症検診事業の更なる充実を。介護をしている家族への支援を>

宮本:

ありがとうございました。新しい手法を取り込んでの認知症検診事業が行われるということで、是非エーザイさんと共にいい成果が出るようにお願いしたいと思います。 令和3年度に行われた取組では1万1,000人に対して700人の自宅版の受診があり、そして 70人が生活習慣プログラムにつながったということで、生活習慣改善プログラムというのが 内容としては、先ほどの御説明ですと、フォローアッププログラムであったりパートナー事業であったりということで、具体的に寄り添った、その方に、認知症の先生、お医者さんですか、も関わっていただけるということと理解してもよろしいんでしょうか。まずここだけ。

答弁:

認知症サポート医とかが協力していただいて、様々な受診の受皿になっていただいていますし、フォローアッププログラムの中でも生活習慣改善プログラムとか、繰 り返しなりますけれども、ともにパートナー事業、こちらのほうでも看護師が、専門職の看 護師が関わっている事業になります。

宮本:

ありがとうございます。安心しました。

それで、今回のPFSを使って700人だったのを1,200人を目指してまずはいくということ でした。こうした取組、早期発見につながっていくということで、とても有り難いなと思い ます。実際70人がつながったということは大変に大きい意義があったなというふうに思いま す。

また、今回のこうした取組が自宅で受けられるということは、一つ利点だなと思うんです けれども、やはりなかなか病院に行くとか、そういった、ハードルが高かったりするんです よね、当事者にとっては。なので、また御家族でとか御夫婦でとか、そうした形で、まずは これをやってみようよということで認知症の検診を受けられるというのは、非常にハードル が低くなって、その後も当事者になるかもしれない方がそうした、最終的にはお医者さんな どにつながるということが早期に、大変に有り難いなというふうに思いました。

質問なんですけれども、そうした家族がいて、一緒に、息子さんなりが一緒にやろうよと か、御夫婦で受けようよとかということができると、まず大変有り難いんですけれども、な かなか単身の高齢者だと、そういったところだと受けづらいだろうなと思うんですね。先ほ どもちょっと別の委員から御指摘ありましたけれども、そうした意味では、認知機能テスト 自宅版というのを例えば高齢者あんしん相談センターとかで何か受けられるような体制を取 っていただいたりすると、また高齢者の方々にとってはハードルが低くなって、また、独り ではできないけれども、そこに行けばできるといったようなものになっていくのではないか と思うんですけれども、いかがでしょうか、そうした考え方は。

答弁:

現在のところは55歳から75歳までの5歳刻みの一定の年齢に制限をしております。経費の問題もあるかと思いますけれども、やはり認知症検診事業、大きな目的としまして、普及啓発、早く認知症に関していろいろ知識を持っていただいたり、関心を持って いただきたいというところがありますので、対象の年齢となっていない方々、こういった方 にも多くの認知機能テストの機会が確保されるような、確保されていくような環境づくりと いうのは考えていきたいと思っております。

宮本:

ありがとうございます。是非様々受けやすい体制の整備を取っていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 認知症施策の流れでちょっとお伺いするんですけれども、やはり認知症というものは、完全にはまだ治療をし切れないというところでございますが、やはり家族が介護をしていくと いう状況が多くの場合は必要性が出てくるんですが、やはり要支援、要介護になるまで、認 知症の症状が表れ始めたけれども、なかなかまだ要支援、要介護には認定は出ないというよ うなレベルといいますか、そこにいますと、やっぱり家族の支援がすごく、大変と言ったら あれなんですけれども、なってくるという現実があると思うんですね。

そういう意味では、そういった方々の介護する家族を支援するような体制づくりといいま すか、相談体制といいますか、そうしたものも必要になっていると思うんですけれども、こ の辺はどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。

答弁:

ありがとうございます。

昨年策定した高齢者介護保険事業計画、こちらのほうでは認知症、地域包括ケアシステム を進めていく中での一つの大きな柱として掲げています。普及啓発、それから早期発見、そ れに合わせて、一番重要な認知症高齢者に優しい地域づくりというのを掲げています。現状 では、認知症カフェとか、介護者教室を月1回開催しているんですけれども、今後、認知症 高齢者や介護者のために、ふだんから身近に通える居場所づくりというのに取り組んでいき たいと考えておりまして、介護者の休息の場、いわゆるレスパイトケアも考えながら、地域 での助け合い、支え合いというのを積極的に推進していきたいと考えております。

宮本:

ありがとうございます。よく分かりました。既に検討していただいているということで、大変有り難いです。 また、地域づくり、居場所づくり等、是非そうした施策の充実と、また認知症施策全体の早期発見の検診も含めて、引き続き是非取り組んでいただきたいと思います。ありがとうございました。

 

<見守りあんしん電話事業の充実を。スマホ教室の拡充を。デジタル支援員の拡充を。高齢者向けフィットネス事業はニーズを注視して充実を。>

宮本:

ありがとうございました。まず、見守りあんしん電話事業なのですが、先ほどの御説明の中で、既に50人ぐらい利用されていて、少しずつ毎月増えているということで、 そういったニーズを捉えて、しっかりできているということがすばらしいと思いました。是 非継続して、内容もニーズを捉えて充実もしていただければと思います。

あと、スマホ教室のほうなんですけども、他の委員からも御指摘あったのですが、5年で 800人で、1年で160人ということで、始めるに当たっての見込みがどうなのかというところ なのですが、今、幾つかの場所でスマホ教室をされていたりすると思うんですけども、実態 として応募される方が多いのかどうかという、お伺いしたいのと、私たち公明党区議団にも やはりスマホの使い方を教えてほしいとか、そういった時々やはり御相談もあったりするん ですけども、シニアの方が今積極的にそういったスマホを使おうというふうにされていると いうふうに感じていますので、その辺の今後の需要、ニーズも含めて、どのように見解があ るのか、お伺いしたいと思います。

答弁:

今般のワクチン予約とか、オンライン会議の普及、それからあとそもそも人と人の接触が困難な中、LINEなどを使って、人とつながるとか、地域情報を取るとか、 高齢者の間でもやはりデジタル機器を使ってみたいという声を多く聞いているところです。 実際に福祉センターとか、シルバー人材センターで先行的にやったスマホ教室でも、定員の 約2、3倍の申込みがあって、こういった状況が今後も我々スマホ教室をやっていく中では 続く、こういった多く申込みが続く状況があると考えております。

宮本:

分かりました。ニーズがあるということで、今回始めていただいて、必要に応じて拡充なりしていただけると思いますので、是非お願いしたいと思います。 デジタル活用支援員ですけども、これはシルバーの方が支援員になっていかれる、なられた、これから増やすとか、そういった状況をちょっとお伺いしたいと思います。

答弁:

デジタル活用支援員は、総務省が進めている事業になりまして、簡単にいいますと、高齢者が身近な場所で、身近な人からIT機器のことを学べる環境、こういったのを進めている事業になります。本区でもシルバー人材センターが先行的にやっておりまし て、現在ようやく4名の方がデジタル活用支援員になって、スマホ教室などを先駆的にやっ ているところになります。

今後もデジタル活用支援員というのを積極的に増やしていきまして、ひいてはやはり区民 の方々のスマホ利用につながる教室とか、先ほど申し上げましたが、出前講座とか、そうい ったところにつなげていきたいと考えております。

宮本:

ありがとうございます。既に4名の方がなったということで大変にうれしいです。公明党としても、デジタルディバイドの解消のために、そうした支援員が育成される ことが重要であるというふうに思い推進してきましたが、今回なっている方がシルバーの方 ということで、さらにそういったシルバーの方の活躍で、シルバーの方がスマホを教えてで きるというような、更に良い取組だというふうに思いました。是非この支援員の拡充も、今 後も継続してお願いしたいというふうに思います。

そういった方が出前講座など活躍する舞台も、場面も出てくると思うのですが、例えば高 齢者あんしん相談センターとか、地域活動センターとか、そういうところに週に何回かでも いいんですけども、行けば教えてもらえるとか、そういった工夫をして、身近にそういった 方が活躍できるようにして、また地域の高齢者の方も身近にここに行けば教えてもらえるそ うよということで、そういった体制ができていると有り難いかというふうに思いますが、そ ういった取組はいかがでしょうか、お伺いしたいと思います。

答弁:

繰り返しになりますけど、2、3倍ぐらいの申込みがやってみるとある状況にあります。やはり身近なところ、高齢者あんしん相談センターとか、様々なところで学 べる機会が増えるというのは、区民にとって良いことだと思いますので、積極的に進めてい きたいと思っております。

宮本:

ありがとうございます。是非よろしくお願いします。私も高齢者の方に、Zoomで会議をするときに来てセッティングとかやって、教えてさしあげるんですけども、 次のときもまた来てもらえないかということで、毎回お会いして、結局Zoomの会議が、 直接お会いすることが多くなって、それはそれでいいんですけども、そういったニーズが高 いなというふうに思っていましたので、是非そういった工夫した取組を期待しておりますので、よろしくお願いいたします。 それで、最後にフィットネス教室なのですが、先ほど御説明をお伺いして、民間事業者のお力をお借りして、先ほどの説明の中で、昼間の時間には民間事業者さん、空いていたりと かということもあったので、区としても、お力をお借りして、相手の民間事業者さんにとっ てもお役に立っていただけるということで、とてもいい事業だなというふうに思いました。 こちらも初めは200人から始めるということでしたが、こちらもニーズを捉えていただいて、 拡充なり、充実していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

以上でございます。

 

<新型コロナウイルス感染症対策について、経口薬活用の支援を>

宮本:

保健衛生部の皆様には、流動の方も含めまして、感染者への対応であったり、ワクチン接種の取組など、大変な状況の中で取り組んでいただいておりまして、ありがとう ございます。心から感謝申し上げます。

質問を二つだけさせていただきます。

ピークはちょっと超えたというような見解もございますが、引き続き感染が続いています が、国においても専門家の意見も聞きながら、オミクロン株の特性に合わせて、様々対応が 変わってきたり、また変化も多いんですけれども、その中でも基礎疾患のある方にとっては、 有効な治療薬、また最近では報道では経口薬も既に必要とされる方にも届けられるようにな っているというふうに聞いているんですけども、区が直接関わる部分ではないのかもしれな いのですが、文京区では、そうした基礎疾患があったりという方に、こうした有効な経口薬 が必要な方に届けられているのかどうか、その辺もし知っているようでしたらお伺いしたい と思います。

答弁:

私どもは個々の個別の医療の内容について詳しく報告を受けているわけではございませんので、患者さんとお話しする中で把握しているという範囲でのお答えにな りますが、必要な方々に対しては、担当医のほうでの判断がなされて、確実に投薬がされて いるような印象がございます。

宮本:

分かりました。正確には情報がないのかもしれませんが、是非医師会の方とも連携を取りながら、経口薬が必要な方に円滑に届くように、区のほうから何かできること があれば支援していただきたいと思います。

基礎疾患がある方にとっては、そうした治療薬が非常に切実に大事だというふうに感じて おられると思いますので、もしそういう体制がちゃんとできているというふうに分かれば、 安心してというか、感染したときも、そうしたものがあるということで、心の安心感もある かと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

<新型コロナウイルス感染症について、相談体制整備・周知の工夫を>

もう一つの質問なのですが、ピークは過ぎたということでもあるんですけども、大変に多 くの相談があったのかというふうに思います。こちらの資料にも相談件数、1月が1,118件 あったとございまして、またオミクロン株の特性に合わせて、いろんな国の対応もありましたので、感染者の待機の日数とか、濃厚接触者の考え方など、様々変化がありまして、相談 件数も多かったと思うんです。

そうした中、保健衛生部の担当の方の負担の大きさも、電話対応など大変な中かと思いま す。これは変化が多いので、なかなか難しいのかもしれませんが、お問合せいただく中でよ くあるお問合わせとか、結構皆さんの心配事、関心事が似ている部分も多かったりすると思 うので、そういったよくあるお問合わせとか、また相談先についても、今回この資料をまと めていただいて、これは区の感染者への対応の方法など、レベルに合わせて、相談先がこう なっていますというようなことを書いていただいているのですが、こういったものを区民の 皆様が目にすることができれば、そういったお電話での相談も少し減ってきて、区民の皆様 の安心にもつながるのかと、こういうふうに思うんです。

今、これまで区では特にワクチン接種のほうを、しっかり区報を活用して広報していただ いてきましたので、変化もありましたので、それは大変に有り難いことでありまして、区民 の皆様の理解も進んできたんですけども、そういった感染者に対するお問合わせ先であると か、またこういったときはこういうふうにしていただきたいというような、そういった一覧 にして、区報などを活用して広報していただくと、より区民の皆様の理解、また安心にもつ ながると思うのですが、いかがでしょうか。

答弁:

よくあるお問合わせですとか、分かりやすい相談体制、こういったものは日々工夫するべきと思ってございますので、御指摘いただきましたように区報の上手な活 用も考えてまいりたいと思います。

宮本:

ありがとうございました。大変にお忙しい中だと思いますが、そうした取組で保健衛生部の皆様の負担の軽減にもつながるかと思いますし、区民の皆様の安心と理解に もつながると思いますので、広報課の皆様とも連携しながら、そうした取組をしていただけ ればと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。

 

<新型コロナウイルスワクチン接種について、若い世代向けに工夫をした取り組みを。5歳−11歳の対象には丁寧な説明と対応を>

宮本:

ありがとうございます。 やはり前回の委員会のときにもちょっと御意見を申し上げましたが、他の委員からも評価のお声がありましたけれども、接種券の送付も6か月が2回目接種からたった頃から送付し ていたり、また、それも前倒ししていただいたりしたことも、区民の皆様から評価いただい ているところかと思います。また、65歳以上の方の指定制を採ったことも功を奏していると 思いますし、区民の皆様からも安心だというような、高齢者の方からお声もいただいており ます。良かったと思います。

私も先日、地域活動センターで接種していただきまして、非常に円滑に、また丁寧に対応 していただいていることが好印象でございました。地域活動センターの接種も、しっかり行 っていただいているというふうに理解しております。

先ほど、小林委員からも指摘がございましたが、交互接種についても様々な報道がある中 で、理解も深まってきているのかと感じています。国内での調査結果も出たりして、安全性、 有効性もしっかり、交互接種じゃない場合と変わらないと。それよりも、抗体価については 上がるというような調査結果が、やはり国内でも出ているというふうに報道で見ました。そ ういった周知啓発もしていただいていることで、理解も深まっているんだというふうに思っ ております。

東京都知事や区長も、うちの部局長も、交互接種をするというようなこともおっしゃって いただいたことで、こうしたことも理解につながっているのだというふうに思っております。 ありがとうございます。

ちょっと質問です。長々とすみませんでした。

20代、30代の方々の接種について、やはり区民の皆様のお声では、20代、30代の方の3回 目の接種について、ちゃんと進んでいるのだろうかなと、予約などですね。ちょっと他の年 齢よりも後のほうになってくるということもあると思うんですが、その辺の対応をどのよう に考えていらっしゃるのか。もし遅いようであれば、促進していただけるような取組をして いただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。

答弁:

20代、30代の方の接種でございますけれども、この世代は初回接種の時期も比較的に遅めの方たちが多かったということで、実際この3回目の接種のタイミングにまだ来ていない状況の方たちも、一定いらっしゃるかと思っており ます。ですので、その辺も含めまして、総合的に現状を見なければいけないと思っておりま すけれども、やはり世代別で見ると、数字としては接種率は低い状況にあることは間違いな いというところでございます。

20代、30代の方は働き盛りの方で、お勤めの方も多数いらっしゃると思いますので、そう いった方が接種できる機会、例えば金曜日の夜、土曜日ですとか、そういった接種の条件を、 今もやっておりますけれども、その条件に合うような枠を更に拡大するようなことですとか、 先ほども小松委員の答弁でも申し上げましたけれども、ファイザーの枠を3月中は少し増や したいと思っておりまして、ワクチンの選択、どちらが優位性があるワクチンかということ ではありませんけれども、もし、ファイザーを提供することによって少しでも接種の機会が 増えるということであれば、それは積極的にやっていきたいと思っております。 様々工夫を重ねながら、何とか20代、30代の方にも接種をしていただきたいと思っている ところでございます。

宮本:

分かりました。ありがとうございます。様々検討していただいて、準備していただいているということで理解しました。是非よろしくお願いいたします。 次の質問なんですが、5歳から11歳の子どもの接種につきましては、丁寧な周知啓発を行 っていただいて、保護者の方の御理解を深めていただきたいと思うんですけれども、特に受 けたいというふうに思われる方は、基礎疾患とかをお持ちのお子様など、やはり早く受けた いと思っていらっしゃるかというふうに思うんですね。そういった方におかれましては、か かりつけのお医者さんで打つことが安心につながるというふうに思いますので、そういう意 味では、先ほど答弁の中で、医師会の方との意見交換の場が、今週ですか、あると言われて いましたので、そういった点に注意しながら、個別接種が円滑に行われることを期待しておりますので、是非しっかり取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上でございます。

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