宮本伸一のブログ

文教委員会 令和3年3月2日

○ 文教委員会

こんにちは。

令和3年3月2日に行われた文教委員会から、私の質問・答弁を4つ紹介します。

<コロナ禍における相談体制の充実について>

宮本:

以前もお伺いしたことですけれども、テーマとしては、児童生徒、保護者への相談体制に ついてということでございます。

教育センターでは24時間、365日で電話相談の整備をしていただいておりまして、スクー ルカウンセラーの方も各学校などで御活躍いただいていると思います。ありがとうございま す。また、電話相談の存在についても様々周知をしていただいていると思います。

最近の報道で、長期化するコロナ禍におきまして、小中高の児童生徒に精神的な鬱症状な どの子どもたちが増えているという報道もありました。また、残念なことに、自殺をされる 子どもたちも増加が見られるという報道もありまして、非常に痛ましいことだと思っており ます。

文京区において、様々な相談体制は敷いていただいているんですけれども、こうした報道 を見るにつけ、一層、体制強化等も何か必要なのではないかというふうに考えます。電話相 談などは、電話ができる児童生徒、また保護者においては、支援の手が届く可能性も高いん ですけれども、その存在も知らなかったり、また電話での相談もなかなかしにくいというよ うな子どもたち、保護者もいらっしゃるのかなというふうに思いますので、様々な相談体制も工夫していただいたり周知していただいたりすることが必要なのかなと思っております。 そうした電話では相談しにくいような方に、以前からも様々な自治体で取り組んでいます が、東京都でもLINEを活用して、電話での相談に抵抗がある方には相談できるような体 制を取っているということで、児童生徒向けには相談ホットライン、保護者向けには「子ゴ コロ・親ゴコロ相談@東京」という体制が取られておりまして、このたびのコロナ禍のそう した子どもたちの症状なり、また自殺等の残念な事象を受けて、東京都ではこのLINEの 相談時間を延長するということが決まったというふうに聞きました。区として、このLIN Eの相談の存在を周知もしていただいているところだと思いますが、最近のそうした現状を 鑑みて、周知の強化もお願いしたいと思います。また、その他の相談できるような体制の工夫もお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

電話相談に関して、保護者の方などが気軽に御相談いただけるということで以前からもお話しいただいているところでございます。スクールカウンセラーのほ うが年に何回か、これは学校の状況にもよるんですけれども、スクールカウンセラーだより なるものを発行しておりますけれども、その中で学校の相談の直通電話であるとか、あるい は今回、教育センターで行っている24時間の相談窓口といったところを記載してもらうよう に、スクールカウンセラーのほうには依頼したところでございます。順次、こちらのほうを 記載した内容で発行していただいていることと思っております。

あと、東京都のほうでのLINE相談等の相談窓口につきましても、全部ではないんです が、一部のスクールカウンセラーだよりにおいてはそういったところも取り上げて、周知に 努めているところでございます。また、東京都のほうからは、カードサイズのチラシという か、案内するものも各学校に配布されているというふうに聞いておりますので、一層、子ど もたちあるいは保護者を含めて、相談しやすいといったところもあるのかなと思っておりま す。今後も機会を捉えて、そういった相談窓口の周知といったところを一層努めてまいりた いというふうに考えております。

宮本:

ありがとうございます。様々、相談の選択肢を大きく広げる工夫をしていただきたいと思いますし、また、今のLINEの周知もお願いしたいところです。 特に高校生は、中学校を卒業して、そうした相談の手が届きにくかったりするかと思いま すので、恐らく教育センター、またB-labにそうしたカードも置いていただいているのかなとは思いますが、高校生向けにもこうした東京都のLINEアカウントがあるよという ような周知も何か工夫して行っていただければと思っております。様々、是非御検討いただ きたいと思います。ありがとうございました。

<文京区の地理的な特性を活かして、留学生やその家族との交流を増やしていくこと>

宮本:

一つ目が、4ページの豊かな人間性の育成というところの評価、また総合評価が出ており ます。主な対象事業としては英語力向上推進事業ということでありますが、具体的には、A LTの活用、またTGGの活用などが行われたということでございました。学識経験者の総 合評価の中で最後のところに、「文京区の地理的な特性を活かして、大学に在籍する留学生 やその家族に協力してもらうことで、より自然な形で外国人と交流できる場面を増やすこと も検討していく」というふうに書いていただいています。ちょうど1年前にこのテーマで議 論させていただいたときに、私からも全く同じ内容で御意見申し上げまして、検討するとい う旨の御答弁いただいておりました。こうした先生の御意見とも一致するところで、非常に 良かったなと思っております。19ページの北村先生のコメントでは、より具体的に提案され ておりまして、(2)番の中段ぐらいですか、「より自然な形で外国人と交流できる場面を 学校内に増やす工夫ができるのではないだろうか。(たとえば部活動指導員等の枠を使うと いった工夫が検討できないだろうか。)」と、具体的な御提案もされておりました。

質問は、今はコロナ禍で、こういった取組はなかなか難しいと思いますが、様々条件が整 ってきたときには、文京区の地理的な特性も生かして、子どもたちがコミュニケーション、 ここでは英語力という目的で授業が推進されているんですけれども、地理的な特性を生かし た外国人との共生といいますか、そうした部分での交流をすることで、人間性の育みが生か されるのではないかというふうに思います。検討された後、区としてはどういった取組があ るのか、また検討があるのか、お伺いしたいと思います。

答弁:

御指摘いただいたように、英語学習においては、実際に活用すること、練習したフレーズだけではなくて、自分の意思を伝えるという場面が必要だというところで、 本区においては様々な大学があり、その中に留学生等もいますので、北村先生から御指摘い ただいたような部活動指導員とかいうこともあるでしょうし、学習ボランティアなどで入っていただいて、日常的に外国語、英語を活用できる場面をつくっていきたいというところで はございます。ただ、今年、コロナ禍ということで、実際に留学生の数も少なかったとか、 学校の中に校外の方を招き入れるのがなかなか難しい状況がございました。ただ、個別には 学校が近隣の大学と連携しているようなことは聞いておりますので、今後、新型コロナウイ ルス感染症の流行が収まってまいりましたら、更に推進していきたいというふうに思ってお ります。

宮本:

ありがとうございます。長年にわたって、近隣に学校があるところでは交流しているところがあるというふうにお 伺いしておりました。今回は英語力向上ということなんですが、先ほども触れましたが、今 後、多文化共生という意味でも、子どもたちにはいい触れ合いになり、また教育になると思 います。来年度、違う所管ですが、多文化共生推進事業というのも予算資料に出ておりまし たが、こうしたことは大きく日本全体でもテーマになっております。留学生にとっても、地 元の子どもたちや地元の方と触れ合うことは非常に大きな意味を持ちますし、貴重な体験に なってくると思います。そういう意味でも、今、学校ごとにそういった検討されている状況 かと思いますが、是非展開していただいて、児童生徒と留学生、また外国人の方が触れ合う 場を活用していただいて、今後の取組を期待したいと思いますので、よろしくお願いいたし ます。

<通学路に防犯カメラ設置拡充を>

11ページのところでございますが、安全・安心な学校生活のためにの取組を 評価しておられます。総合評価の最後のところでございますが、「通学路に防犯カメラを設 置に当たっては、地域の理解を得ながら実施していく」というふうにございました。この事 業の主たる内容は、学校安全ボランティアの方々の御協力をいただいて、スクールガードの 取組を展開することが主な事業内容でございますが、通学路に防犯カメラをすることで、子 どもたちの安全・安心にもつながることと思います。この時点ではまだ結果として書かれて ないんですが、今年度、どのような取組が行われたのか、また今後、どのような御検討があ るのか、お伺いしたいと思います。

答弁:

今年度につきましては、30台、防犯カメラを設置し、まだ稼働はしてないんですが、今設置したという段階で、来年度の当初から稼働するという状況になっていま す。30台なんですが、今年度は防犯カメラの設置場所を地図で見たときに、本郷地区につきましては、危機管理課の安全・安心まちづくり推進地区ということで指定されているもので すから、かなりの台数が設置されているんですが、小石川地区のほうがなかなか進んでない、 空白地域が多いということで、小石川地区を中心に30台設置させていただきました。

ただ、来年度につきまして、まだ予算化の段階ですが、もう町会のほうから幾つか、ここ の通学路につけていただきたいということが本郷地区も含めて話が来ておりますので、そう いったところも含めて、来年度もできれば設置していきたいというふうに考えてございます。

宮本:

ありがとうございます。必要な場所に今回30か所付けていただいて、来年度から稼働するということで、地域の方からお伺いしていると、チラシが入っていて、これから取 り付けますというような御案内があって、非常に安心したというお声をいただきました。最 近でも、何かトラブルがあったりすると、その地域の方から、防犯カメラの必要性を私にい ただくこともございましたし、是非地域の関係者の方、地元の方の御理解、御協力をいただいて、必要な場所にま た来年度も設置を進めていただきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いします。

 

<GIGAスクールに向けての準備>

宮本:

1人1台のGIGAスクールのところで、14ページでございます。

今、GIGAスクール構想の実現に向けて、ハード、ソフト、また指導体制など、総合的 な準備を様々していただいているところと思います。先行している学校の事例をお伺いした ところ、様々トライしてみて、改善してと。成功することもあれば、失敗といいますか、見 直しも必要なことがあって、そういった繰り返しで教員同士の、学校同士の展開を進めるこ とでより良いものにしていけているということでございます。

その一方で、自宅に持ち帰って活用する場合のルールであるとか、またフィルタリングと いった課題、また御家族の御協力もそういった面では大事になってくると思いますので、こ の辺りの安全な取扱いといいますか、子どもたちにとって問題がないように、ルールづくり、 また家族の御協力について、この辺の御準備も行っていただいたと思いますが、状況はいか がでしょうか。

答弁:

1人1台配付されるタブレットを家庭に持ち帰ってということは、御希望もあるでしょうし、学校としてもそういう活用を考えていると思います。ただ、4月当初 からそれというのは難しい面があるというふうに思いますので、今、教育指導課のほうでル ールづくりというか、ベースになるものを今考えております。教育委員会が完成型を示しておしまいということではなくて、それぞれの学校でそれをベースに、子どもたちが、あるい は保護者も一緒に、どういうルールをつくったらいいのかと。もしかしたら最初から100% 完璧なルールというのは難しいのかもしれませんけれども、失敗を恐れていては先に進めま せんので、まずはルールをしっかりつくって、やりながら、もし課題があれば見直していく というようなスタンスで、しっかりとタブレットが活用できるように環境を整えてまいりた いというふうに思っております。

宮本:

ありがとうございます。様々御検討いただいているということで、安心しました。

また、初めての取組ということで、準備の期間も限られていることで、実施する中で様々 改善していくという姿勢で取り組んでいただければと思います。

もう一つ関連して。具体的な話なんですけれども、こういったICTを活用する教育とい うことで、音楽教育に関わっている方からの御要望といいますか、御意見がありました。音 楽教育に活用できる、様々なアプリが存在していて、例えばスマホにも、ガレージバンドと いったようなものもあって、非常に使いやすくて、充実しているということでした。そうし た音楽教育においてもICTの活用を是非進めていただきたいという御期待のお声がありま した。具体的には各校の取組なので、すぐ答えがないと思いますが、検討いただきたいとい うことでございました。

また、これも以前触れさせていただきましたが、言語障害のお子さんを持つ保護者の方が、 通所訓練などでも自宅からオンラインを活用して取り組ませていただけると非常に有り難い というお声もありました。こうした具体的な御検討をいただけると有り難いんですが、いか がでしょうか。

答弁:

最近の音楽の授業の中には創作活動というようなものがございますが、なかなか個人差がありまして、授業の中でやるのを見ていると難しい場面もございますが、 ICTを活用することで誰もが気軽に試行錯誤しながら曲づくりなどもできるかと思います。 これは音楽の先生方の取組にはなってくるかと思いますけれども、しっかり活用していける のではないかと思います。

それから、様々な個別の子どもたちへの対応でも、やはりICTを活用できるというふう に思っています。ただ、既存の、例えば通級のような仕組みと同じように使えるかどうかと いうのは、制度の問題もありますけれども、それぞれの先生方と子どもたちとのやり取りの中で、活用できるものはしっかり活用していきたいというふうに思っております。 

宮本:

ありがとうございました。本当に時間のない中、様々工夫して取り組まれていくと思いますので、今後とも是非よろしくお願いいたします。

 

引き続き、子どもたちの安全、健やかな成長、ひとひとりに適した学びの確保、のために全力で取り組んでまいります。

(おわり)

 

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