宮本伸一のブログ

厚生委員会(2021年9月)

こんにちは。2021年9月21日に行われた厚生委員会での、私の質問とそれへの答弁をご紹介します。

<文京区子育て世帯応援事業について>

○宮本:

ありがとうございます。

対象の方には大変喜んでいただける事業になると思いますし、また、取組方によっては、 先ほども様々な委員から御提案、御意見がありましたけれども、更に区独自の良い事業にし ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

他の委員の御質問と若干かぶるところもあると思うんですが、東京都の事業を御利用いた だいた保護者の方からのお声の中で、やはり品ぞろえについてのお声がありました。先ほど 課長が御答弁された、同じベビーカーでもいろんなメーカーがあって、自分たちの使いたい メーカーがある。また、欲しいものが品切れになってしまっているなど、そういったお声が あったので、恐らくそういったお声は、東京都にも声が届いて、様々に改善、またメニュー 等のアップデートがされていると思うので、その辺は東京都の事業をよく参考にしていただ きながら取り組んでいただきたいと思います。

今回、スケジュール的には来年の3月で終了するので、その間に10万円をどこまで上手に 活用していただけるかというところですけれども、区民の方から何かお声があれば、的確に なるべくお応えできるような、そういった品ぞろえであるとか、そういった面でできるとこ ろを対応いただきたいと思います。そういった柔軟な対応はいかがでしょうか。

○答弁:

東京都からは、都民の方からこういった話があるということで、やはりあるのは、ある程度対象年齢が上のものも欲しいということがあったので、今回そういった 形でなるべく年齢の上のものもそろえる形にしました。あと、やはりベビーカーなどについ ては、やはりもうちょっと種類を増やしてほしいという意見がございましたので、こちらも、 同じ商品に対しまして複数のメーカーのものをできる限り御用意するようにということで、 業者と詰めているところでございます。

また、品ぞろえにつきましては、独自のコールセンターも設けますので、何か不明な点が ございましたらコールセンターで対応させていただき、在庫切れにならないよう、できる限りそろったものを用意してまいります。商品がなくなってしまった場合は、同価格帯の同等 品を御紹介することになりますけれども、それも丁寧に申込者の方に御説明をしながら話を 進めてまいります。

○宮本:

ありがとうございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

<自宅療養者の方の情報共有と東京都としっかり連携を>

○宮本:

ありがとうございます。 これまで東京都と国とも連携を取りながら、また流動体制も取っていただきながら対応していただいておりまして、本当にありがとうございます。特に自宅療養者の多かった8月前 後、平日も休日も昼夜にわたって大変な御尽力をいただいてまいりました。ありがとうござ います。

私からは、3点ちょっとお伺いしたいと思います。

まず一つ目は、この自宅療養者の方が増えてきた状況の中で、今少し減ってきております けども、大事なポイントだと考えておりますのが、東京都のほうでのフォローアップ体制の 区民の方がいらっしゃる、また文京区で対応していただいている区民の方がいらっしゃると。 そういった区と都が連携を取りながら自宅療養者の方に対応してきていただいたと思うんで すけども、その上で都と区のそういった感染している自宅療養者の方の情報共有ということ が、万が一漏れが起きてはいけないので、都と区で連携を密にしていただいて取り組んでい ただいていると思うんですけども、報道では一部の地域でちょっと残念なことがあったとお 伺いしたものなので、この文京区では都との連携については、実際の取組としてどのように 行っているのかお伺いしたいです。

My HER-SYSという国のICTツールがあるとお伺いしたんですが、これが活用されるべきともお伺いしたんですが、この辺お伺いしたいと思います。

○答弁:

都と区の連携でございますけれども、今先生がおっしゃっていただきましたように、My HER-SYSの入力をもって、患者さんお一人お一人の様子が連携で きる状況になってございます。そういったツールも用いながら治療を、この人は対象になる のかですとか、そういった今後の方針を区で考え、東京都のほうに入院調整を図ると同時に、 状況もお伝えしながら、一番最適な医療につなげていくということを行っていきたいと思っ ています。

○宮本:

ありがとうございます。

是非、今後とも都との連携を密にしていただいて、またICTの活用もうまくいっている ということで、活用していっていただきたいと思います。

このICT、マイハーシスについては、お伺いしたところでは、当初のシステムから利便 性を高めるために様々な自治体がいろんな声を上げて、システム自体の更新をしていると、 アップデートしていると。それによって自治体の保健師さんであるとか担当者の方が、より 感染者の方に、自宅療養者の方に、的確に、またタイムリーに支援ができるようにしている というふうにお伺いしたんですけども、このシステムの、マイハーシスの改善とか、もっと こうしたほうがいいとか、そういったことも文京区からも国ですかね、厚生労働省に上げて いただいたりするべきだと思うんですけども、この点はどのように取り組んでいるかお伺い します。

○答弁:

不定期ではございますが、ウェブ会議があり、国と区が参加できるものがあります。そのときに改善点を、保健師の日常の声を届けさせていただいております。 その中の一つで、やっぱりソートできるシステムが当初はなかったですけれども、酸素の 飽和度が低い人だけ、94以下だけソートするとか、そういう機能が付与され始めて、会議ご とに徐々に使いやすくなってきております。現場でしか分からない声というのが本当にござ いますので、その辺りをしっかり届けさせていただいて、ウェブ会議も定期的に行っていただけるよう希望も出していければと思っております。 以上です。

○宮本:

ありがとうございます。 不定期にではありますけども、そうしたお声を、現場の声を届けていただいているということで有り難いと思います。今後とも積極的に上げていただければと思います。そして、自 宅療養者の方に的確にタイムリーな支援ができるよう、引き続きよろしくお願いいたします。

<抗体カクテル療法の活用を>

○宮本:

次は、治療薬の適用についてお伺いします。

この感染拡大に闘うに当たって、ワクチン接種と、またその治療薬ということが重要にな ると言われており、特に自宅療養者の方が増えてきた状況で、軽症、中等症の方に抗体カク テル療法と呼ばれる治療薬が効果を上げていると報道でもお伺いしております。我々の公明 党のほうでも国のレベルで、外来でもこの抗体カクテル療法が使えるように8月には要請し て、現在、9月15日現在では、2万7,000人に適用されていると。また、全国でも2,000近く の施設でいつでも使えるようになってきたと。

東京都では、この約2週間で420件ぐらいに使われた事例があり、効果としては95%の人 の症状が改善してきていると報道でもお伺いしております。ある意味、この自宅療養者の方 にとって、こういった治療薬が、入院しなくても的確にタイムリーに受けられると非常に安 心でもありますし、もちろん症状を改善させるために必要になってくると思いますので、区 ではどこまでこの治療薬の適用については推進といいますか、使用についての働き掛けとい いますか、そうしたことに動いていけるのか。むしろ活用を是非推進していけるように、医 師会の方とも協議していただければと思うんですけど、いかがでしょうか。

○答弁:

治療薬につきましては、都で今仕組みをつくって、開始されようとしているところでございます。 まず、私ども区で入院調整に上げるときに、患者さんの治療薬御希望があれば、積極的に治療希望ということを書き添えて調整を出すようにしてございます。また、宿泊療養ホテル にも積極的に行かれることをお勧めしております。各ホテルで入所していただいて、チェッ クリストがありますけれども、その治療薬、カクテル治療を行う必要条件を満たした、チェ ックリストを満たすような方は、特に宿泊療養にも行っていただいて、宿泊療養先、若しく は宿泊療養のところから病院に移って抗体療法を受ける仕組みができていると聞いておりま すので、そういった形を使うということ。

また、酸素ステーションが都民の城、青山ですね、あと築地や調布、こういったところで も今できてきてございますので、そこに行くということでもこの治療が受けられる仕組みができてきていまして、今朝もウェブ会議を聞いていたところですけれども、日々こういう利 便性が高まっておりますので、こういうことを積極的に利用していくように促していきたい と思います。今、非常に使える状況ですので、いいチャンスだと思っております。以上です。

○宮本:

御説明ありがとうございました。

都の酸素ステーションなどでも活用が始まっているということで、非常に安心につなげて いただきたいと思いますし、区でもチェックリストですか、そうしたものを入力することで、 いざというときに必要な方に届くようにしていただけるということで理解いたしました。是 非、今後とも自宅療養者の方、宿泊利用者の方がそういった治療薬を受けられるようにして いただきたいと思います。

私も8月中に1件御相談がありまして、宿泊療養者の方ですけども、やはり治療薬も何も 受けられないし、もちろんCTとか受けられないと。しかし、御自身は非常に苦しい。家族 の方も、本当なら入院させたかったけども宿泊施設になってしまってということで、一時非 常に心配されたんですけども、その後、すぐに入院できたんですけども、やはり酸素ステー ションなり宿泊施設でのそうした医療的行為といいますか、治療薬の適用なども今後必要に なってくると思いますので、是非ともよろしくお願いいたします。

<自宅療養者の方への支援強化と宅配事業の推進>

○宮本:

最後になりますけども、今回の御報告の中で、区内商店による宅配事業を実施して、始め ていただいたということも御報告いただいておりました。私も地域の方から、感染して自宅 療養している方からの、別の方からのお声で、東京都からの食料品の到着には非常に感謝を されており、有り難かったということだったんですけども、しかしできれば経口補水ですか、 その方はちょっと嘔吐、下痢がひどかったので、そうした経口補水であるとか、若しくはお かゆなどの取りやすいものがあれば、充実していれば良かったんですけれどもという、御意 見といいますか、御要望があったんですけども、そうしたときに、今回、区としてはこうい った御自身で食品、事業者の方、商店の方にオーダー、購入の予約をしていただいて届けて いただくという取組でしていただけたことで、その自宅療養者の方も、それが早くあれば使 わせていただいたというようなお声があったんですけども、これ、実施始めていただいて、 まだちょっと時間も短いかと思うんですけども、状況として、利用状況とかもしお分かりで あればと思うんですが。

○答弁:

区民の方への食料品の支給、支援の件ですけども、御存じのとおり、東 京都のフォローアップセンターが行っておりましたが、8月中は物資の不足、配送の遅延等 がございました。その間のフォローという形で、区としては防災備蓄品のおかゆ、水、そう いったものを希望する方に確実に届ける支援をしました。実績としては2名の方に対して、 支給してございます。

区商連で行っている支援については経済課から実績を聞いていない状況でございます。

○宮本:

ありがとうございます。

こうした事業、非常に自宅療養者の方にとっては、非常に心強い事業だと思いますので、 また引き続き区民の方に、そうしたお困りの自宅療養者の方に寄り添った支援を、是非とも また今後とも拡充をして実施していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

<ワクチン接種態勢の拡充と、学生や医療的ケア児を抱える家庭などに細やかな支援を>

○宮本:

様々にワクチン接種の体制を拡充していただきまして、区民の皆様の接種状況も進んでおります。本当にありがとうございます。 これまでも、我々会派からも様々要望させていただきましたが、スピード感を持って対応していただいていることに改めて感謝申し上げます。 三つ御質問させていただきたいと思います。 まず、文部科学省から受験生への配慮の通知があったと思いますが、早速、今日、はがきを投函していただいて、勧奨、こういった御案内をしていただいたということで良かったと 思います。ありがとうございます。

先ほど野苅家課長がおっしゃっていた、金曜の夜、土曜日にやっぱり接種希望される12歳 から18歳の方多いということをお伺いしたんですけども、質問としては、10月分の予約枠に おいてもそこはもう埋まってしまっているのか、ちょっとお伺いしたい。あと、今回モデル ナワクチンを活用した大規模接種会場、在勤、通勤・通学の方と申し上げたほうがいいんで すかね、方も適用できるということで、そうなりますと、例えば区の職員の方とか、まだ受 けていらっしゃらない方、以前、我々会派でお伺いしたごみ収集の職員の方なども、仕事上やはり早めに受けたいけど受けられないということをおっしゃっていた方がいらっしゃいま したので、そういう意味では、この通勤・通学の職員の方も受けられると有り難いと思うん ですけども、ここを一応確認しておきたいと思います。

二つ目が、先日、医療的ケア児の保護者の方からいろいろ御意見をお伺いする機会があっ たんですけども、今後の3回目があったときの場合ということですけども、優先的な枠をお 願いできないでしょうかと。現在のスキームですと、医療的ケア児のお子様は接種対象者で はなく、優先的なですね、保護者の方に優先的に接種体制をしてもらえませんか。保護者の 方が万一感染したら、お子さんも医療的ケア児の影響が大きいので、その点の配慮をお願い できませんかという御意見がありました。

最後、三つ目ですけども、ワクチン接種の状況について、今後の見込んですが、現在 73.4%が1回目の接種済みということでございました。今後の報告といいますか、表示の仕 方で予約数も出すということで言われていたんですけども、現時点でこの1回目の接種済み 73.4%に予約済みの方、未接種の数を入れると、どれぐらいの1回目の接種済みプラス予約 済みになるのか、もし数字を押さえていらっしゃいましたらお伺いしたいと思います。

○答弁:

まず、受験生の皆さんへの配慮ということと、あと金曜日、土曜日、ニーズがあるかというところですけれども、受験生の皆さんに限 って、あとお子様に限って金曜日、土曜日にニーズがあるということではないかなとは思い ますけれども、これは多分全体的に金曜日の夜と土曜日にニーズがあるかなということです。 これはやはり副反応を気にされてということですので、どの世代を切り取っても気にされる ところなのかなという認識でございます。

あと、モデルナを使いました会場の在勤、在学の皆様の御利用につきましては、是非、今 副委員長がおっしゃっていただいたような方たちにも、どんどん積極的に御利用いただきま して、接種をいただければと思っております。

2点目の医療的ケア児を持つ保護者様の優先について、今後もし3回目接種ということが 始まりますと、また優先接種の条件を設定しながら、実際接種を進めていくことが必要にな ってくると思います。我々、自治体は今回1回目、2回目接種で実体験がございますので、 国が示したものに、多分、各自治体オリジナルの枠みたいなものもうまく付け加えながら進 めていくことも、場合によっては出てくるのかなと思います。

文京区でどのような枠の設定をするかは、これは全く白紙ですけれども、貴重な御意見をいただきましたので、もしそういった枠を検討する際は是非考慮してみたいと思っておりま す。

あと最後、予約の数を実際の接種をした方に達したものについてですけれども、まだ具体 的にいつからということは、はっきり申し上げられませんけれども、予約の実数だけでは、 接種の実数だけではなくて、この予約の数を足したものを、いずれ公表していきたいと思っ ております。

現在の速報、あくまで速報値になりますけれども、全体で接種の実績と予約を加味した割 合ですが、1回目の場合が約75%、2回目が約68%ということです。なので、2回目接種、 実数だけでいいますと今59.3%ですので、予約を、2回目まで予約が取れている方を加味し ますと、一定程度数字が進んでいるものという状況でございます。今後はこういった数字を 使いながら、より精度の高いものを発信していきたいと思っております。

あと10月分の金曜日、土曜日埋まっているかですけれども、完全にゼロの状態ではござい ません。一番埋まっておりますのが、シビックセンター25階になりますけれども、ここが今 完全にゼロかというと、必ずしもゼロということではありませんが、相対的に他の曜日、時 間帯と比べるとかなり減りが激しい、予約が取られているという状況でございます。

○宮本:

ありがとうございました。

まずは土曜日、また金曜の夜のところ、まだ空いているということで、まだ埋まってなく て良かったです。私に御相談してくださった方もいらっしゃいましたので、早速御案内した いと思います。もし必要であれば、ここの枠に人気があれば、手厚くしていくことも一つの 接種率を上げる手段かなと思いましたので、御質問させていただきました。

それから、医療的ケア児の方への今後の対応を優先的にできないかということに対して、 区としての御検討まだ白紙だけども、今後に向けての考える余地はあるということで、是非 よろしくお願いしたいと思います。

最後に、予約分を入れて75%まで1回目の接種が見えているということで、2回目は68% まで見えているということで、ある程度、この接種率が着実に進んでいるということだと思 いますので、引き続き様々工夫をしていただいて、8割を目指して取り組んでいただきたい と思いますので、よろしくお願いします。

○宮本:

ありがとうございます。先ほど、野苅家課長から、接種済みと予約分を含め て、1回目のほうは75%程度まで見込みがあるとお伺いして、残りの15%のうち、一定ワク チン接種を希望されない方もいらっしゃると思いますが、接種を希望されるけれども様々な 理由でまだ予約できていない方に何とか支援が届けばいいと考えております。

そういう意味では、先ほど、福祉部で取り組んでいただき、6,000人の方に個別に御案内 のはがきを送付していただき、早速147人の方から支援の御希望があったりして、民生委員 やあんしん相談センターの方が御協力いただいて、個別に対応いただいているということで、 大変すばらしいと思いました。こうした具体的な何か取組ができれば有り難いと思います。 59歳以下になりますかね。今回は10代の方にはこうした勧奨のはがきも出していただいて、 大変良かったなと思いますし、そうした希望しているけれどもなかなか予約までたどり着け ていない方に何か具体的な勧奨なり支援なりを考える必要もあるのかと思いますが、その点 いかがでしょうか。

○答弁:

先週、今副委員長からお話しいただきましたとおり、10代の方には勧奨のはがきを送って、実際この連休の中で一定程度予約が伸びま した。直接情報をお届けするのが大事なんだなということを改めて認識をしたところです。 残り約25%、100%を目指すとすれば25%程度の方にどのようにアプローチしていくかは 一定課題がありますけれども、例えばこのはがきの勧奨によるアナログなものがいいという ことも一定程度見えてきていますので、その対象をどこまで広げるかというのはこれから検 討が必要ですけれども、アナログなやり方というのを決しておろそかにせずに大事にしていくということは、今後の方向性としては持つべき課題かと思っているところになります。

○宮本:

ありがとうございます。本当様々な工夫をしていただいて、これまで接種体制の拡充もしていただいてきましたし、取組も本当に様々尽力していただいてきましたけれども、引き続き最後まで必要な方に手が届くようにお願いしたいと思います。ありがとうご ざいました。

以上でございます。

 

<医療的ケア児のご家庭に、蓄電池・発電機の購入支援を>

○宮本:

二つ御質問させていただきます。 一つ目は、医療的ケア児の御家庭への支援についてですが、今コロナ禍においての災害時の避難について、やはり3密を避けるという意味もあり、在宅避難ということもお願いをし ている状況だと思います。先日も台風が来まして、近年は大変に大きな風水害もありますし、 震災も起きる可能性もございます。起きているところもございました。

そうした中で、やはり大きな災害があったときに、電力が中断してしまった場合、医療的 ケアのお子様を抱える御家庭においては、そうしたときに電気が中断してしまった場合、命 にも関わる医療機器が機能しないという状況も想像されますので、どうしても蓄電池や発電 機を購入しておかなければいけないというふうになります。

在宅避難を準備しなければいけないということで、保護者の方はそうしたところに心掛け て準備をしたいというふうに思っていらっしゃるんですけれども、なかなか安い購入、安価 にできるものではなく、できれば日常生活用具給付事業の中に入れていただけると助かるというお声をいただいております。区としてはどのような認識、また見解をお持ちでいるか、是非検討していただければと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。

○答弁:

医療的ケアのあるお子様の御家庭に対する給付ということですけれども、委員からお話がありました日常生活用具につきましては、障害のある方、あるいは支援者の 方がまず安全かつ容易に使用できるもの、それから障害のある方の日常生活上の困難を改善 し、自立を支援するものなど、国によって一定の定義、要件が示されてございます。

災害時になりますと、この日常生活用具の視点から一定はずれて、今まで支援がなかった と思われるんですけれども、御指摘のとおり、新型コロナウイルスの状況もございまして、 在宅避難ということが今後増えてくるということも考え合わせますと、こういった蓄電池、 発電機というものの必要性は高まってくると我々も考えております。

実際、他の自治体でも幾つか給付を行っているという事例も我々も見ておりますので、今 後、対象であったり、要件であったりといったところにつきましては、そういった他区の事 例も参考にしながら、実現の可能性については検討してまいりたいと考えております。

○宮本:

ありがとうございます。条件なり、また要件、また定義といったものがあると答弁いただきましたので、是非そうした必要とされている方にお力になれるように是非御 検討いただきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。

<母子および父子福祉資金について返済方法の拡充をするべき>

最後の質問になりますが、母子及び父子福祉資金という東京都の事業がございまして、ひ とり親の御家庭に支援をしていただいている事業でございますが、その修学金という部分を 御活用いただいている御家庭からのお声がありましたので、質問させていただきたいと思い ます。

文京区においては、この事業を事務の代行等をしていただいていると認識しておりますが、 今回、その御家庭においては、この修学金をお借りして感謝されておりました。それで、そ の上で、返済が始まっているんですけれども、どういった事情かちょっと分からないですけ れども、返済方法が現在は銀行の窓口でしか対応できないので、できればこういったコロナ 禍でもありますし、また国としても様々、デジタル化といいますか、そうした利便性を高め ているときでもありますので、できれば、他の奨学金の返済は、銀行の窓口のみではなく、 引き落としもできているということでしたので、その返済方法の対応、多様な方法を取り入 れていただけないかというお声がありまして、是非何か対応していただきたいと思いますが、御見解をお伺いします。

○答弁:

今委員からお尋ねのありました東京都母子及び父子福祉資金貸付金の償還についてですけれども、実はこの9月に、東京都から各区に償還促進に向けた取組につい て文書により依頼を受けたところでございます。区としては、具体的な取組について、現在 所管課にて協議を進めているところです。委員から御要望いただきました償還方法の一つと して、銀行の口座の引き落としによる償還ということですけれども、こちらは、償還促進に つなげられる具体的な取組の一つと考えられます。そこで、区としては、今後、事務手続、 それから事務処理のフロー、御案内の仕方など、そういったものを関係課間で協議をまず行 います。その後、実施に向けた検討を進めていきたいと考えております。

なお、様々、償還方法については、コンビニ払いとかもあるんですけれども、実はそのコ ンビニ払いとかになりますと、システムの改修とか、そういった経費がかなり掛かってきて しまいます。現在、昨年度のそういった償還方法についての問合わせというのは3件ほどあ りました。ただ、費用対効果の側面、また現時点では福祉資金の貸付金の償還についての単 独で実施するという、そういったコンビニ支払いについてはちょっと難しいのかなと考えて おります。したがいまして、繰り返しになりますけれども、口座の引き落としについては実 施に向けて検討を進めていきたいと考えております。

○宮本副委員長 ありがとうございます。東京都からそうした通知が、償還促進という意味での通知だったと思いますが、あったということで、是非そうした取組で、御利用者の方がコ ロナ禍にあっても返済しやすいような取組、口座の引き落とし、具体的にはですね、行って いただけると有り難く思います。

あと、区としても、そうした取組は当然事務の簡略化になり効率化につながるものと思い ますので、こうした改善できるような取組は、様々なところで是非次々と取り組んでいただ きたいなと思います。それが区民の方の利便性の向上にもなりますので、何とぞよろしくお 願いします。ありがとうございました。

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