宮本伸一のブログ

子ども・子育て支援調査特別委員会(令和4年2月16日)

○ 子ども・子育て支援調査特別委員会

こんにちは。

令和4年2月16日、子ども・子育て支援調査特別委員会が開催されました。

その中から私の主な質問・答弁をご紹介します。

<子どもの生活状況調査に基づいた今後の「子育て支援施策」について>

宮本:

おはようございます。

調査とその御報告、大変にありがとうございました。様々なことが見えてきたと思います。 コロナの影響、全国民が影響を受けていますけども、やはり区民の中でも特に子育て世帯、 また特にひとり親の方が影響を受けているということも改めて顕著に分かってきたと思いま した。今回の調査を是非次の支援に拡充、充実につなげていただきたいと思います。

初めに、先ほどの御説明の中の最後のほうで別紙1のほうで、保護者の意見、子どもの意 見の中で「感謝」という言葉が、集計のところでございましたので、改めまして文京区の 様々子育て支援の施策、事業を行っていただいていることに対する御利用者の皆様からのこ うした感謝の言葉があったということが本当に良かったと思いますし、またこうした感謝の 言葉を我々もしっかり受け止めて、今後の充実に図っていきたいと思いました。日頃から子 育て支援の施策、事業に取り組んでいただいている皆様に感謝したいと思います。私からも 本当にありがとうございます。

質問のほうに入らせていただきますが、今回の12ページのところからですけども、質問項 目の中に、利用している、していたとか、該当しない、しなかったとございまして、利用したくないという項目も設けていただいたということが、一ついい意味で効果があった、いろんな実情を知る上で効果があったのではないかと思います。

例えばこの項目があることで、利用したくないということは、知っているということです よね。だから、これがあることで、知らないということが非常に確実に分かってくるという こともあるかと思いますし、利用したくないというところにチェックしていただいた方にと っては、その事業について、我々の取組を何か改善すべきことがあるということを見ていか なければいけないということにもなってくると思うのですが、まず知らないということを項 目に入れたことで、何か見えてきたこと、何か発見したことが特にありましたら、ちょっと お伺いしたいと思います。

答弁:

委員おっしゃるとおり、今回主に生活状況調査の目的は、区が行っている様々な事業に対し区民の方々、御利用者の方々の認知状況と、あとどのくらい使われて いるかという部分を明確にしたいというところですので、知らないだけではなくて、あえて 知っているけれども、使いたくないという御意見も項目の中に入れさせていただきました。

その中で、我々としてもかなり驚いているのは、制度・取組を知らないという御意見がど ちらのグループにおいても多かったということで、この部分は、区としては、例えば様々な 機会を捉えて、例えば受験費用であるとか、就学資金の援助なんかは、各学校を通じて各お 子さんのほうにお配りしていたりとか、あるいは対象になりそうな世帯が特定されている場 合には、それぞれ個別に郵送でお送りしているんですけれども、そういった中でもお子さん から保護者の方まで届く部分が少なかったのかとか、あるいは事業の名前が難しく、意味が そのまま分からなかったとか、そういった様々な要素が考えられると思います。

ですが、やはりこういった結果が出ている以上は、区としては、知っていただいた上で使 っていただくかどうかの選択肢をきちんと御判断いただくために、どのようなことができる かという部分は今後考えていかなければならないと考えているところでございます。

宮本:

ありがとうございました。そういった御見解で、利用したくないという項目が、知らないということのある意味強調、はっきり分かるといった意味に効果があったのかと思 いますし、利用したくないという事業については、しっかり改善をしていっていただければ と思います。

次の質問なのですが、12ページ、13ページのところになりますが、やはり事業について知らないということにまずは改善を図っていっていただきたいと思うのですが、例えばどのよ うに情報発信していくことが、より今後効果的になってくるのかというふうに考えたときに、 例えば、できれば情報発信はプッシュ型で該当する方に、若しくは関係するような方々に、 こちらから情報がプッシュ型で行くようにするのが一番いいと思うんですけども、今、文京 区の公式LINEアカウントができまして、今コロナ禍で情報発信の手段としては有効な手 段となっていまして、区民の皆様にもなじみが出てきているかと思いますが、来年度の施策 の説明を、予算のですね、読ませていただいている中で、公式LINEアカウントの拡充で すか、リッチメニューが拡充していくという御説明があったのと、あとプッシュ型で、登録 していただくことで、利用者の方がこういった情報が欲しいというふうに選択して、それに ついてはこちらからプッシュ型で情報発信ができるという、そういう仕組みになるとお聞き しましたので、こうした取組を有効に活用して、プッシュ型の情報発信をして、知らないと いうことがないようにしていければいいのではないかというふうに思います。

それと同時に、子ども宅食など御利用していただいている方にとっては、LINEを活用 していただいているので、そうしたところからも、リッチメニューなどから情報発信の選択 を選べるようにしていく、登録していただくとか、若しくは子育て応援メールマガジンも活 用して、またこれもLINE版ができるとお伺いしましたので、こちらからもそうした登録 などしていただいて、情報発信がプッシュ型で必要な方に必要な情報が行くような取組を検 討したらどうかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

委員おっしゃるとおり、それぞれの支援の事業について、プッシュ型でお示ししていくのが一つの有効な解決策だろうと思っております。実際子ども宅食におい ては、対象となる世帯の方にダイレクトにお送りしている、あるいはお申込み、例えば児童 扶養手当を受給されている方は子ども宅食の対象になるわけですけども、そういった方には 児童扶養手当のお申込みをいただいた時点でこういった制度がありますとお示しをしている というところで、これもプッシュ型の一つかと思っております。その結果が、子ども宅食の 利用率と認知度のすごく大きな形で認知度の結果が出ているかと思っております。

一方で、文京区の公式LINEのリッチメニューを増やすということについても、一定全 区民の方々にお示しするという観点はすごく有用なツールだと考えておりますけども、例え ば子ども宅食ですと、限られた世帯の方々になってしまいますので、そういった秘匿性も考 慮しながら、LINEの配信については考えていく必要があるかと思っています。

既にLINEの公式アカウントの中に、今行っております子育て応援メールマガジンのL INE機能を付加するという形で、広報課で今調整しておりますので、そういった全子育て 世帯の方々にお知らせしたい内容は、子育てメールマガジンを通じて、あるいはLINEを 通じてお知らせすると。それ以外の限られた方々へ、ある程度秘匿性を持ってすべきものは、 世帯の方々の事業に応じて、各所管課のほうで判断して、適切な形で、プッシュ型を中心に やっていく必要があるかと考えているところでございます。

宮本:

ありがとうございました。様々検討していただいていることがよく分かりましたし、秘匿性の部分もしっかり加味していただいて、御検討いただきたいと思いますので、引 き続きよろしくお願いいたします。

次の質問なんですけれども、全体を通して、やはりひとり親世帯への支援が必要だという ことが分かってきたと思います。後で児相のところでもいろんなことが出てくるんですけど も、今いろんな痛ましい事件も世の中では子育て世帯に起きてしまっているという部分もあ りまして、区としてもそういったことがないように様々な取組をしていただいていると思う んですけども、ひとり親家庭などは、いろんな意味で不安定な状況の中で、状態で、生活さ れていたり、困難を抱えておられたりしますので、ひとり親世帯への支援の強化が大事なの かと思いますし、子どもの最善の利益にもつながっていくと思います。

ひとり親世帯の部分でも、知らないということが結構アンケート結果から出ておりました ので、どのように、いろんな御検討をしていただくと思うんですけども、ここの改善をして いくべきと思います。

ひとり親家庭に向けての事業については、以前にも何度か触れさせていただいたんですけ ども、いろんな部署が絡んでおりまして、子ども・子育てであったり、福祉課であったり、 子ども家庭支援センターであったり、学校、社協であったり、いろんな部署にまたがってい たりするわけです。

また、区だけの事業ではなくて、都であったり、国だったりの事業もあったりして、その 事業はどこが所管しているのかということで、分からなくなってしまったりということも、 私自身も探さなければいけないということもよくあるんですけども、そういった意味でこれ までそうした事業を一覧にしてまとめていただいて、分かりやすくして、しおりにしていた だいた経緯もあったので、そういったものがひとり親家庭の皆さんに御利用していただいて 良かったのかなというふうに思うんです。

ところが、今回の調査結果を見ると、それでもやはり知らないという調査結果が出ている 部分について、どうするべきかというふうに思うのですが、これまで公明党はひとり親家庭 に向けて、ひとり親家庭の相談窓口というのを創設してはどうかということを提案させてい ただいておりました。

また、そうした相談窓口があることで、いろんな部署にまたがっている事業、利用者さん、 ひとり親家庭の保護者の方などが、そこに来れば、いろんな情報が分かると、またいろんな 手続ができるということができて有効ではないかというふうに思うんです。なので、これに ついて、また検討していただきたいというふうに思うのが一つ。

それから、38ページのところで、相談するところはどこですかというところで、当然ひと り親家庭においては、パートナーもいない、また祖父母も近くにいなかったりすると、どう しても友人・知人が頼りの綱といいますか、そういうところが相談先になってくるというこ とが結果からも見えているんですけども、以前、私も委員会で御質問させていただいたこと があるのですが、区民のひとり親のお母さんの相談で、横のつながりというか、サロンみた いな、ひとり親同士で何でも相談できたり、情報交換できるような、そういう場があると助 かるというふうなお声をいただいていまして、それについても以前も質問させていただいた ことがありました。

それで、その質問をしたときにいただいた答弁が、東京都がやっている事業の中で、そう した取組があって、各区で個人が、当事者が主体的につくるというような動きをしないとで きないですけども、そういったものがありますという答弁をいただいて、その話を私が当事 者の方に言ったんですけども、自分からこういう会をつくったり、サロンをつくったりする のは、時間的にも自分はできないということで、何とか区のほうでそういうものを用意して もらえたらうれしいということもお話をいただいていたんです。

なので、その点も御検討いただけたら、そういったひとり親家庭にとっての情報共有であ ったり、相談する場であったりという意味では、有効なのかと思います。

その二つについて、御見解をお伺いしたいと思います。

答弁:

委員のおっしゃるとおり、ひとり親の方の孤独感というか、情報が行き着いてないというのは、今回の調査で非常によく分かったところでございま した。

一つ目のひとり親の方の情報の共有先、窓口としては、今ひとり親となった家庭の御事情も、また子どもの年齢ですとか、所得状況、全て様々だと考えておりまして、また窓口にし ましても、必要に応えられる窓口が各部署に分かれていることから、一つの窓口で全ての手 続を終わらせるのは難しいだろうと考えております。

今般、今年度の4月から、子ども家庭支援センターの中に児童支援予防係というところが できましたので、今までも御案内については子ども家庭支援センターが冊子を作ってまいり ましたが、それをより皆さんに周知していく方向で、相談窓口としては子ども家庭支援セン ターでお受けして、ひとり親の相談窓口という看板は出しませんが、そういった方々の対応 もできるという、しているというところをうたっていきたいと思っております。

既に子ども応援サポート室のほうも、子どもからかかってくるのもまだ少ない状況ですの で、そういった相談窓口として知られていないというのは、今回の形の38ページで分かりま したので、そういったところでもLINEとか、プッシュ型の通知を使ってお知らせしてい ければと思っております。

2点目、サロンにつきましては、既に飯田橋のところに、前回も御案内した東京都のひと り親家庭の支援センターなのですが、そちらでサロン同様のものを開催しておりますので、 そういったところを御案内しております。

状況が様々なことと、あとは開催時期も、夜間を御希望の方、昼間御希望の方、土日含め て、いつでもという方、いろんな方がいらっしゃいますので、そういったところで様々な要 望にお応えできるのは、既にあるところを御利用いただくか、又は自主的に立ち上げる場合 には、社会福祉協議会の支援も使って、1人で何もかもやれというわけではなくて、地域活 動のほうも応援してまいりたいと思っております。

答弁:

委員御指摘のとおり、先ほど子ども家庭支援センター所長が答弁したとおりですけれども、我々子ども家庭部のほうでは、児童育成手当、あるいは児童扶養手当 というところで、ひとり親になられた方々への手当等を受給しております。その際に様々な ひとり親の方々がお使いになれる事業の周知を行っているところですけども、先ほど委員の ほうからおっしゃったひとり親の相談窓口等についても、子ども家庭支援センターとも連携 しながら、的確にきちんとお分かりいただけるような形で配布に努めるなど、工夫を凝らし て実施してまいりたいというところでございます。

宮本:

ありがとうございました。よく分かりました。私からも、飯田橋のサロンに近い場所についても、当事者の方につなげていきたいと思いますし、また今後も様々な取組をして いただけるということでしたので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。

最後なんですけども、49ページで、子ども向けの調査の結果の中で、様々な事業について の認知状況がありました。ちょっと細かい話にもなってしまうかもしれないんですけども、 3番の自立相談支援窓口ということで、自立支援ということですので、生活福祉課になると 思うのですが、そこでの経済的な意味での相談内容になってくるかと思うのですが、当然と いったらあれなんですが、知らないという回答が圧倒的でして、ある意味経済的な相談みた いな内容になるので、子どもにとってはあまりなじみがないといいますか、そういった部分 になるのかとも思ったので、やむを得ない部分もあると思うのですが、自立支援窓口という 名称が子どもにとっても分かりにくいというか、なじみにくいといいますか、という部分も ありますし、子どもでなくても、これは生活福祉課のほうで御検討いただかなければいけな いことかと思うのですが、もうちょっと名前をなじみやすい、相談しやすい、分かりやすい、 そういったものにすることで、もしかしたら子どもが相談に行くかもしれませんし、大人の 方も相談しやすいものになるかというふうに思いますので、御検討をお願いしたいので、お 伝えいただければと思いますが、よろしくお願いします。

答弁:

委員おっしゃるとおり、自立支援窓口ですけども、確かに中高生御本人の調査ではなかなか認知度も低いですし、お伝えすることは難しいと存じます。生活困窮 者自立支援法に基づく窓口で、国の取組の一環というところもございますので、私の考えで はございますけども、なかなか名称の変更という部分は難しいというふうに思いますけれど も、例えばチラシとか、周知を行うときに、分かりやすい表現も含めた形でお知らせするな ど、工夫できる部分はあるかと存じますので、そういったところも踏まえて、所管課のほう には御意見を伝えたいと考えております。

宮本:

ありがとうございます。是非難しいかもしれませんが、そういった意味で役所の窓口が、区民の方にとって、特に子どもにとっても、もうちょっと親しみやすいものにして いくことが大事かと思いますので、ちょっと意見を言わせていただきました。長々と質問さ せていただきまして、御答弁ありがとうございました。

以上でございます。

 

<ベビーシッター事業の拡充について>

宮本:

御報告ありがとうございました。

松平委員と重複してしまいますけども、こうした取組、8月からスタートしておりまして、 今実績をお伺いして、ある程度使っていただいていると。コロナ禍の影響もあり、見込みよ りも少ないとお伺いしましたが、こうした制度、事業があることで、保護者の方の安心にも つながると思いますので、引き続きより良いものにしていってもらえたらなと思います。

私からは、この(2)のおうち家事・育児サポート事業の部分ですけども、質問させてい ただきたいと思いますが、ゼロ歳、1歳が対象だったところが、2歳までになると、3歳未 満になるという拡充をしていただいたということで有り難いなと思います。今、コロナ禍の 中で、やはり乳幼児を育てておられる御家庭への支援の必要性がいろんな意味で高まってい るなと思いますし、子どもの最善の利益を守るためにも、こうした家庭に入っての支援が今 後もより重要になるのではないかと思います。

こういった取組を公明党としてはこれまでもお願いしてきて、今回拡充に至って評価をさ せていただきたいと思いますが、とはいえ、利用者の皆様から利用しやすいものに今後もで きるところからしていただければと思います。

そういう意味では、今回プレミアムを付与するという取組をしていただいたことは、ちょ っと1回使ってみようかなというふうに思っていただけて、取っつきやすいというか、利用 しやすいものになっていけるのではないかというふうに期待もしております。

ちょっと重複しますけども、こういったある意味保護者の孤立化を防ぐというようなもの にもつながっていくと思いますし、子どもの最善の利益を守るという意味にもつながってい くので、こうした事業、家事・育児サポートの事業を、今後の利用者の声も聞きながら充実、 また拡充等をしていっていただければと思いますけども、今後に向けて、もしあれば御予定 というか、どういった考えを持っていらっしゃるか、お伺いしたいと思いますが、いかがで しょうか。

答弁:

おうち家事・育児サポート事業ですけれども、やはり利用者の方々というか、使っていない方からは、我々も想像するに御自宅に上がっていただいて見ていただ くなんてという部分もあれば、幾つかの御意見、今までの意見の中では、私たちが使ってい いんだろうか、申し訳ない。無料で使えるなんて申し訳ない。そういった謙虚な御意見もい ただいているところです。

ただ、我々としましては、こういったところのサービスを提供することによって、より一 層子育てへの支援が進めばいいなというところで思っているところなんですけども、委員御指摘のとおり、この家事・育児サポート事業については、子育ての孤立化を防ぐという意味 もありまして、こちらはいわゆる利用料還付型ではなく、事業者と区が協定を結びまして、 その上で事業者にしっかりその対象となる方々を見ていただいて、何か課題があれば、区の ほうに御報告いただく。そういった形の前提になっておりますので、利用料還付型ではない という理由にもなってございます。

そういったところを、初めて今回2歳児まで拡大するわけですけども、そういったところ は、今後まずトライをしてみた上で、今後その傾向を見た上で、家事に使われる率が高いの かとか、あるいは育児に使われる率が高いか、そういった率も鑑みながら、今後、対象時間 の拡大であるとか、あるいは現在のところ協議中の産後ドゥーラの方々へのサポートだとか、 そういった部分も考慮しながら、引き続き、事業の検証もしながら拡大について検討してま いりたいというところでございます。

宮本:

ありがとうございます。是非利用者の皆様のニーズ、捉えていただきながら、使いやすいものに、また充実したものにしていただきたいと思います。 この家事サポートは還付式ではないということで、この点も評価させていただきたいと思います。一方で、ベビーシッター利用料助成のほうは、ちょっと還付式に、東京都のものな ので還付式のままだと思いますが、引き続き、都のほうには利用者のお声も拾っていただき ながら、還付式でない方向にもできるように是非お声を上げていただければと思いますので、 引き続きよろしくお願います。

以上でございます。

<今後の待機児童解消への取り組みについて>

宮本: ありがとうございます。

これまでの待機児童の解消の取組に感謝申し上げます。ありがとうございます。また、今 皆さんから御質問があって、御見解を様々な角度からしていただきまして、見解が今後の見 込みも含めて、よく分かりました。ありがとうございます。

それで、今応募が少ないということは、ある程度区民の立場からすると、言い方があれで すけども、ちょうどいいというか、行きたいところに行けるとか、入りたい人が入れると、 そういう状態が続くのが一番もちろんいいんだろうなと思うんです。

その一方で、その事業者さんの経営も心配しなければいけないということで、またコロナ の後にはリバウンドが待っているかもしれないということで、ちょっと様子見をしなければ いけないという部分があるということで、そうすると、ある程度は区が事業者さんを支援さ せていただいて、少しバッファーといいますか、余裕がある状態をある程度は継続しながら、 区民の皆様が利用しやすい保育の体制を、整備を続けるということが必要なのかなと思いま す。

その意味では、来年度ですか、保育士さんへの補助等もしていただくということで、区の 取組がすばらしいなというふうに思います。

そういうふうに私は今考えているんですけども、今後もそういった意味では、事業者さん へのある程度の、いろいろどういう支援ができるか分からないんですけども、そうした取組 を検討していくことが必要になるのかなと思いますし、先ほど松平委員が港区の事例を出さ れましたけども、全国でも少子化の進んでいる地域などにおいては、いろんな参考になる事 例も、保育所の整備について、どんどん少子化が進んでいる地域においてはどのように取り 組まれているのかとか、そうした参考になる事例ももしかしたらあるのかもしれませんので、 そうした他自治体の事例なども研究しながら、今のうちの文京区の事業者さんを支えていく と、そういった取組が必要になってくるのかなと思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

主に、私立の事業者に対する補助といいますか、支援といいますか、そういったところにつきましては、今回も趣旨としてはそこに当たるんですけども、やはり量 から質というようなところに方針が少し変わって、方向が変わってきているというようなところがございます。いわゆる支援をする中においても、いわゆる保育の質の向上に資するよ うな事業というもので支援していくというところが基本的な考え方にあります。

今回、人件費の一部補助という部分も、一定の保育士数、加配するような保育士の方に、 そういったところの掛かる費用の一部を補助するということで、保育の質の向上につながる と考えた上での事業展開というふうに考えておりますので、先ほどあったその港区の例とか もございますけども、今後、他自治体とかそういったところでも同じような状況、課題が出 てくることは予想されますので、そういったところは当然参考にさせていただきながら、 我々としてはその保育の質の向上に資するような施策をまた打ち出せればいいというふうに 考えているところでございます。

宮本:

よく分かりました。ありがとうございます。

保育の質をしっかり担保して、そこに支援をしていただくということでも、そうした意味 のある事業をしていただくということで評価したいと思います。

私たち公明党も、しっかり提案、何かいい提案ができるように、しっかりとまた研究調査 してまいりたいと思います。

以上です。ありがとうございました。

<児童相談所運営計画について>

宮本:

ありがとうございます。 これまでの児童相談所設置までの取組、人材確保、また人材育成、また様々な準備検討委員会も重ねていただきまして、大変にありがとうございます。これまでの取組に敬意を表さ せていただきます。特に、人材の確保の部分につきましては、長年にわたりまして御尽力を されてこられて、本当にすばらしい方に来ていただいて、今回のこの計画の策定にもそうし た方々が中心になってつくってくださったというふうにお伺いしましたので、大変に大きな 前進をすることができて良かったなと思います。ありがとうございます。

質問させていただきたいんですけれども、児相ができる中で、やはり子どもを守るために、 子どもの最大の利益を、最善の利益を守るためにも、そのためにはやはり職員の方々、携わる職員の方々が健康で、モチベーションもしっかり持っていただきながら取り組んでいただ くことが大変重要かと思います。そういう意味では、予算も含めて、そういった職員の方々 を守っていけるような体制をしっかり取っていただくことが大事かと思うんですね。この点 についてどのように検討されているのか、お伺いしたいのと、例えば、当然十分な職員数の 確保が必要になります。

その上で、やはりいろんなケースを見ていかれる中で、何かあったときに専門家の方の、 この児相ではなく、いろんな専門家の方に相談できるような体制を常につくっておくとか、 又は、この計画の中でも様々外部委託できる部分については、外部委託していただいている というふうに理解しました。受付の部分であるとか、休日夜間の、また学習支援、またフォ スタリング等、そうした外部委託できるところは専門の方に外部委託していただく。又はD Vを、DV専門に対応されているNPO団体とか、加害者プログラムを取り組んでいらっし ゃるようなNPO団体さんなど、こうした専門性の知見を高く持っていらっしゃるようなN POさんとも常に協議できるような、相談できるような、そうした体制づくりというものが 最終的には職員の方々の負担の軽減であったり、健康維持であったり、それが最終的には子 どもを守っていけるというふうにつながっていくと思うんですね。

そういった意味で、現時点、今後しっかりそうした職員の方を守る体制整備などを取って いっていただきたいと思いますが、どのように御検討されているでしょうか。

答弁:

児童相談所を運営していくに当たりましては、もちろん区の児童相談所職員の力がもちろんまずは必要なんですけれども、今御指摘に ありましたような様々な民間の方々のお力も必要に応じて借りていく必要が大いにあるとこ ろでございます。

まず、職員のケアという意味では、取りあえずこれまで取り組んだところの一例を挙げま すと、今回、9ページの一時保護所のところでございますが、職員を、保育士・児童指導員 を19名から26名に7名ほど増やしたのですが、こちらについては一時保護所で働く職員の体 制を、当初の案ですとかなりちょっときつい、少々きついところがありましたので、しっか りそういった研修であったり休暇であったり、そういったものも対応できるようにというこ とで、まずは体制自体を、職員数を少し増やしたところがございます。

ただ、これだけでは足りませんで、今後ちょっと検討していく必要があるところは、実際 そういった職員がメンタルヘルスを患わないような何らかのケアであったり、そのための研修であったりですとか、そういった職員が少しでも働きやすくなるような職場づくりという のは、まず必要になってくると考えています。

また、外部の専門家の方につきましては、これまでも節目節目で少しアドバイスは頂戴し ておりますが、また来年度、この計画をブラッシュアップしていく上で、専門家の方の御意 見なんかも参考にしながらやっていきたいと考えておりますとともに、児童相談所の開設後 も、一定そういった方のお力をお借りることができるような仕組みについては、今後考えて いきたいと思っております。

また、NPOですとか、あと、文京区は大学もたくさんありますので、そういった学生の ボランティアですとか、そういったお力も活用できれば、活用できるように検討していきた いと考えております。

宮本:

様々十分に御検討していただけていると理解できました。ありがとうございます。

しっかり体制を取っていただいて、子どもの最善の利益を守るために職員の方々を守ってい ただきたいと思います。

次の質問をさせていただくんですけれども、23ページで、これは後々検討されるというこ とと書かれているんですが、下の施設養護のイのところに、児童養護施設などを退所した者 への支援等と書いていますけれども、報道で知る限りなんですけれども、やはり施設を退所 されて、その後がなかなか社会になじめないであるとか、仕事がうまくいかないとか、そう いったケースを報道などで見ていると、やはり何らかのどこかにつなぐとか、そうした体制 も必要なのだろうというふうに思います。

そうした意味では、都の取組、また他の自治体の取組なども研究してみていただいて、そ うした取組も準備していただけたらと思いますが、これ、検討していきますと書いてあるの で、していただきたいと思いますので、改めてお願いさせていただきたいと思います。

それから、24ページ、25ページ、先ほど松平委員から質問があって、答弁いただいていま したけれども、本当に重要な事務が区に移管されるということで、ここの委員会だけで議論 できる範疇は超えているかと思いますので、区の区長の下でしっかり全庁的に準備をされる ということをしっかりお願いして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございま した。

 

<子ども宅食プロジェクト1月特別便について>

宮本:

ありがとうございます。

子ども宅食プロジェクトの1月特別便についてお伺いしたいと思います。

今回の便、コロナ禍が長引く中でまた追加の支援をしていただいて、大変良かったなと思 います。今回の取組には、緩やかな見守りをすることも一つの目的にも入れて行っていただ いたと。そのために冷凍食品という手渡しできるもので行ったということでした。今回の取 組が実際どのように結果として、結果が出たのか。また、それに対してどのように見解を持たれていて、今後もこうした工夫した取組を続けていただきたいと思います。こうした取組 で宅食プロジェクトの更なる充実につながっていくと思いますので、お伺いしたいと思いま す。

答弁:

これも宅食プロジェクトにおける1月の臨時便というところで、これまでも区では、令和2年3月からの休校臨時配送便を始め、昨年度だけでも5回の増量便あ るいは臨時便というものを実施してきたところです。今年度については、特にこの1月にか けてはまた感染拡大も起きているというようなことも踏まえまして、また、更に緩やかな見 守りという観点から、初めて冷凍食品を配送すると。そのときに手渡しをすることによって、 緩やかな見守りを更に強化するところで実施したところでした。

これまで通常の常温便を配送していたときには、手渡し数は約7割で、残りの3割の方々 が、本当はもっと見守りたいなというような世帯の方が3割ほどいたんですけれども、今回 配送を行ったところ9割を超える手渡し率ができまして、これは過去5年間でこのようなケ ースがなかったということで、冷凍便という形で手渡しのところで、かなり配送をされる 方々も事前の調整を重ね、なるべく手渡しができるようにというところで実施したところで、 その成果が大きく上がっていたということで、コンソーシアムの中でも、こういった冷凍の 配送便を今後も続けていきながら、基金をうまく活用しながら、こういった冷蔵、冷凍食品 を含めた形で緩やかな見守りを更に強化するというようなところで考えているところです。 よろしくお願いいたします。

宮本:

ありがとうございます。説明いただきまして、よく分かりました。手渡し7割だったのが9割を超えてきたということで、ある一定の成果が出たんだなというふうに理解で きました。

今後ともコンソーシアムの皆様と協議を重ねて、こうした工夫した取組で各御家庭の安心 にもつなげていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうござい ました。

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