こんにちは。
5月17日、子ども・子育て支援調査特別委員会が開催されました。私からの主な質問とそれへの答弁をご報告します。
<子どもの貧困対策にかかる実態調査について>
宮本:3月に行われた予算委員会でも質問させて頂いた。国の助成金を活用した、大変重要な事業と考える。今回を調査が来年度の子ども・子育て計画に反映されるとお伺いしている。質問内容などもよく精査して頂いて、有効な支援策につながるよう、取り組んでいただきたい。
- はじめに、調査対象者に中学生・高校生世代の本人を含めている意義を聞く。ヤングケアラーの掌握にもつながり意義が大きい。しかし、質問内容には、さまざまな配慮をしていただく必要がある。
答弁:ヤングケアラーについては、区での状況では少ないと把握しているが、注視していきたい。また、アンケートについては必要な配慮はおこなう。
宮本:行政の実施する支援事業を確実に届けたいという思いがある。そのために、周知方法の工夫ができるように、また、対象者においてはさまざまな事情から行政へのアクセスに壁を感じる方も多い。そうした壁をどうしたら低くできるか、工夫ができるか、そうした方向性が見えるようにしていただきたい。今回の調査が、実際の子育て支援の充実につながるよう、しっかりお願いしたい。
<コロナ禍における子育て支援について>
宮本: コロナ禍におきまして様々な対応、対策を採りながら支援事業を継続していただいたり、また短縮せざるを得ない部分もありますが、感謝したいと思います。ありがとうございます。 初めに、保育園の感染症対策なんですが、昨年ですか、専門委員の堀先生に現場を見てい ただいたりして、ガイドラインをつくっていただいたと理解しております。それで、それに基づいて各保育園が各現場に即した対策等を採っていただいていると思います。今、変異株について少し触れられておられた委員もいらっしゃいましたが、変異株も、今、 拡大しているというところで、保護者の皆様、また職員の現場の皆様にも不安があるのでは ないかというふうに感じております。報道などでは、専門家の方がお店に行ったりとか、またそういった施設に行ったりして、 今の対策が適当なのか、またもしかしたらある場面ではちょっとこういうふうにしたほうが いいですよとか指導されていた先生がいらっしゃいましたが、今、ある意味、変異株という ところでの不安を解消するために、改めて堀先生、今、御多忙とは思うんですが、1か所、 2か所、何か所か見ていただいて、対策が適当であるかとか、そういったレビュー的なもの といいますか、こうしたことを行っていただくことで、保護者の方、また園の関係者の方の 安心につながるのではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
答弁: こちら、保育園でのコロナウイルス対策の件につきまして、特に今年度に入りましてから、変異株ですとか、そういったところで園の先生方、非常に気を引 き締めてやっていただいているところでございます。また、こちら、区立、私立のほうで、例えば残念ながらコロナウイルスが発生したという ような場合には、こちらのほう、すぐに保健所とこちら、幼児保育課と園が連携をいたしま して、どのような状態でどのように今後感染症対策を行っていくかというところは、必ずお 話をいたしまして、その結果について、またこの園全体のところにフィードバックをしてい ただいて、これまで今までやっていただいているところに更に気付きの部分を全体に周知し ていくというところを続けている状態でございます。
答弁2:今、子ども施設担当課長が申し上げましたとおり、園に保健所のほうが実地として入ってもらっているところでございます。その上で、更に専門的な知見が必要だ というような判断、保健所とも協議した中である場合には、堀専門委員のほうにも御相談を したりというようなことも考えられる、そういうふうに考えております。
宮本:分かりました。ありがとうございます。実際に保健所の方も専門家だと思いますので、見ていただいて、必要な対応をしていただくと、それを横展開していただいていると いうことで、分かりました。また必要と感じれば、堀先生にも見ていただけたら、また安心 につながるかと思いますので、よろしくお願いします。
次の質問が、先ほど育成室の件について幾つかの御意見が出ておりました。私ども公明党 文京区議団にも、保護者の皆様から御要望をいただいたところでございました。
先ほど、課長の御答弁の中に、引き続き期間を設ける、また質を落とすことがないように していくと御答弁がありまして、説明が不足していたというところでは反省点もあったと思 いますが、今後、できるところ、できないところ、あると思うんですけれども、最後までし っかり保護者の皆様の御意見に寄り添っていただいて、全く、こうだからこうとか、決まり 文句のようにはならないと思うんですけれども、今回、事情も事情ですので、丁寧に今後の 予定を進めていただいて、これからの答弁も要望書に対する御回答もされるとおっしゃって いましたが、なるべくできるところをやって、保護者の方、お子様の不安の解消に努めてい ただきながら、尽力していただきたいと思いますので、こちらも御要望でございます。よろ しくお願いいたします。
それで、最後の質問が子ども・子育て世帯の支援ということで、子ども宅食プロジェクト を、今回は進級・進学祝いということで、臨時便をやっていただいたということで、ありが とうございます。
前回のときには、年末年始の臨時便ということで、非常に御好評だったとお伺いしており ますが、今回の臨時便についてはどのような反応が出ているか、もしお答えできればお願い します。
答弁: 子ども宅食プロジェクトにおける3月の臨時便についてですけれども、具体的に、常温で保存できるものになってしまうんですけれども、お赤飯であるとか、ある いは白酒、あるいはハンバーグといったちょっとお祝い感が出るようなものを配送させてい ただいて、利用者の方の中には、やっぱり春休みというところでお子さんがずっといらっし ゃるというところから、かなり食事のほうに苦労したけれども、今回そういった支援があっ て助かったというようなお声をいただいているところでございます。
宮本:ありがとうございます。私、たまたま知り合った方が宅食を受けていらっしゃるというお声がありまして、本当に 喜んでおられまして、その方の言葉ですと宅食様々というふうに言われていましたので、今 後もそういった事務的な子育て支援を一つ超えて、本当に心が通じるような配慮をしていた だいて、物だけではなくて、そういった思いも届いているんだと思いましたので、引き続き、そうした心ある配慮をもって宅食の拡充をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いし ます。以上でございます。
<臨時特別給付金の実施、低所得の子育て世帯に対する特別給付金、(ひとり親世帯分・その他の子育て世帯分)>
宮本:御報告ありがとうございます。コロナ対応の国の政策として臨時特別給付金の実施をやっていただきました。公明党とし ても、国のほうでも推進しておりましたので、文京区で実施していただきまして感謝してお ります。
今後も、この後の報告事項でもありますが、さらなる給付金の話も出てきます。先ほど来、 言及されている委員もいらっしゃいますが、やはり家計急変などにより収入が大きく下がっ てしまった方の対象者の掌握というのがやはり一番重要なのかというふうに、一番ではない ですけれども大事なポイントだと思います。昨年ですか、この給付金の事業を始めるときに も、私もまた他の委員からもこの掌握についての周知徹底等をどのようにするのが一番いい のかという議論がありましたし、私も質問させていただきました。今回は59件、80人の掌握 をしていただきまして、私はよかったなと、この方々を掌握いただいたことはよかったなと 思います。
様々な周知をされていると先ほどおっしゃっていただきまして、区報、SNSを活用ということで、様々工夫していただいたのだろうと思います。もし今後、次の事業に向けて更に より工夫をする何かアイデアがあるのかどうか、考えていらっしゃること、可能な限りでも いいんですけれども、積極的に取り組んでいただきたいと思いますので、この点をちょっと お伺いしたいと思います。
答弁: 家計急変された方への周知は、委員御指摘のとおり、我々としてもなるべく多くの方々に個別通知という形でお知らせしているにもかかわらず、やっぱりそうい った方は一定数いらっしゃるだろうと思っています。ですので、そういった方々については、昨年度実施したかどうかは今お答えできないんで すが、子育てメールマガジンでの情報提供、また今年度もし、これはこれから協議が必要に なりますけれども、例えば子育てに関する全ての事業を一通り解説したポスターなどを作っ て、それを例えば商店に貼っていただくだとかということはできるかと思います。給付金だ けのことですと、これを見た時点でちょっとその方が特定されてしまう可能性もありますの で、例えば子育てに関する総合的な御案内をしつつ、その中の項目として一つ載せると、そ れを例えば商店等に貼っていただくというようなこともアイデアとしては考えてございます。 そういったところを踏まえて、なるべく見えない部分での世帯の方々にお届けできるような ことはできるかと考えているところです。
宮本: ありがとうございます。様々御検討いただいているということで、感謝いたします。今おっしゃっていただいたポスターというのも工夫していただいているということで、 是非頑張っていただきたいと思います。板橋区の方にお伺いしたんですけれども、銭湯に様々、区報なりニュースが置いてあるそ うなんですけれども、その中の一つに臨時ニュースというような形で幾つかのニュースをま とめて置いてある、コロナ対策臨時ニュースみたいな、そういう工夫をされているというお 話もお伺いしましたので、様々知恵を出していただいて、この家計急変の方々に支援が届く ように、よろしくお願いいたします。
それから、コロナを受けて国のほうも様々なこういった政策を立案して実施しているとこ ろでございますが、先月ひとり親自立促進パッケージが策定、公表されたということであり ました。これは公明党も提案して、また推進もしたところでございますが、厳しい状況にあ る低所得のひとり親家庭に対する給付金支援も含めて、その後、中長期的な自立につながるよう、就労支援、居住支援など、総合的に対策を講ずるためのパッケージをつくったという ことで、これを今後どのタイミングで文京区として実施していただけるかどうか。まず、こ のパッケージについてはこちらの所管になるのか、また別のところになるのか、どういうふ うに認識されているのかお伺いしたいと思います。
篠原: お尋ねの自立支援に関しては、恐らく福祉部のほうで担当することになるかと存じます。今いただいた御意見等については所管課のほうに伝えさせていただいて、協議させていただきたいと考えております。
宮本: 分かりました。では、福祉部で、また我々の厚生委員会でもお伺いしたいと思います。 このひとり親というテーマになると、やはりどうしても福祉部との、またこの子育て支援課との連携が非常に大事になりますので、今後とも子育て支援パッケージについても連携を 密にして実現、実施に向けて取組を、検討をお願いしたいと思いますので、よろしくお願い します。
以上でございます。
<待機児童解消に向けての取り組み>
宮本: ありがとうございます。これまでの待機児童解消に向けての取組、関係者の皆様に感謝したいと思います。ありがとうございます。 先ほど来、御質疑がありましたが、地域の偏在等も今後は整備するところは整備していくということで理解しております。また、待機児童1人になりましたが、応募数は大きく減っ ているということでコロナの影響も今後どうなるか分かりませんし、先ほどの御答弁にあり ました人口動態であるとか出生率の問題もありますし、非常に難しいところにいらっしゃる 理解しております。
そうした中で、先ほどのぐち委員からも、事業者の経営が、採算が大丈夫かという質問が ございましたが、欠員も多くありますので、私もそこは懸念しているところでございます。 区として何か補助といいますか、何か違った形での子育て支援のサービスをお願いできるの か、そういったことも考えていらっしゃるのかと思いますが、私のほうの質問は、こういっ た地域の資源を、国、いろんな地域がありまして、地方によっては非常に人口が減って地域 の資源が余っていたりとか、また文京区のように地域資源が足りないというようなところも あったりとか、様々あるんですけれども、国の事業として、社会福祉法が改正されて、地域 共生社会の実現を目指す取組の中で、重層的支援体制整備事業というものが始まったという ことを聞きました。
その中で、地域で余力の出たそういった地域資源を他の事業に応用して活用できるといっ た取組もあると聞いています。こうした取組が今後、長期的になると思うんですが、研究し ていただいて、保育園の事業者への何らかの支援、また整備への検討、こういったことも柔 軟に考えていくことができるのではないかと思いますが、この点いかがでしょうか。
答弁: 今のこちらの地域資源のところから見た保育所の今後の在り方についてという御質問を頂戴したところでございます。 委員おっしゃっていただきましたように、欠員が出ている園も見られるのですけれども、これがまた非常に、この保育園に関しましては、今回こちらの御報告をさせていただいた定 員数でありますとか待機児童数を見られたお父様、お母様が、これなら私もまたちょっと仕 事を始めてみようかというような形で、今後また更に保育ニーズが掘り起こしがあるとも考 え得るというようなところでいきますと、今御報告さしあげた人数の部分といいますのは、 非常に1年、2年の部分で揺り返しと、またこの後増えるのか、また減っていくのかという ところの見極めというところでございますが、今委員おっしゃっていただきましたように、 もう一方では長期的に今後保育施設をどのように活用していくかという視点は非常に重要か と思いますので、そちらの長期的な部分のところにつきましては、私どものほうでも研究し てまいりたいと思っております。
宮本: ありがとうございました。本当に難しい御検討のところにあると思いますが、ニーズを的確に捉えていただいて、引 き続き必要な整備をよろしくお願いいたします。以上でございます。
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引き続き、子どもたちの健やかな成長のため、全力で働いてまいります。