宮本伸一のブログ

「認知症条例」の制定を──認知症は全世代が直面している課題

文京区議会議員選挙・候補者の宮本伸一です。

私は、3人の姉に続いて生まれた末っ子です。
母は高齢出産で、医師から「産んだら死ぬ」と言われながら、それでも命懸けで、私を産んでくれたそうです。

その母が、認知症を発症したのは、60代でした。
独身時代、広島にいるはずの母が、突然上京し、私が帰宅すると、なぜか、私の住むアパートで家事をしていたことが、幾度もありました。

私は当時、28歳でした。
母は一度来ると、父が広島から迎えに来るまでの3週間から4週間、私の家で暮らしました。
それが毎月か、1カ月おきぐらいで続きました。

母が亡くなるまでの14年間の日々は、私が政治の道を志すにあたって、かけがえのない原点となっております。

“家族の誰かが認知症”という時代

すでに現在、高齢者の4人に1人が、認知症か予備軍といわれています。
“家族の誰かが認知症”という時代は、そこまで来ています。

認知症は、決して、患者ご本人だけの問題ではありません。
ご家族や地域でのサポートが何よりも重要であり、その意味では、認知症対策は高齢者施策にとどまるものではなく、すべての世代が潜在的に直面している課題です。

これまで私も、認知症対策は、まず知ることが第一と考え、多くの皆さまにご協力を賜り、認知症サポーター養成講座を催してまいりました。
すでに170人の認知症サポーターが、新たに誕生しております。
ご参加いただいた皆さまには、心より感謝申し上げます。

高齢者見守りキーホルダーの無料配布を

私の母も、毎晩のように独り歩きをし、そのたびに家族が探し歩いておりました。
私は、そうした際、速やかに身元を特定し、家族に知らせられる制度の創設を進めてまいります。

例えば、新宿区の公明党区議団が実現させたのが「高齢者見守りキーホルダー」の無料配布です。
区役所などに自分の情報を登録することで受け取れる「見守りキーホルダー」には、その方だけに付与される特定番号と高齢者総合相談センターの電話番号が記載されています。

これを身に着けることで、徘徊中に保護された時や外出先で倒れた時などに、連絡を受けた区が迅速に身元を確認し、かかりつけの病院や親類とも連携がとれるようになっています。

認知症事故救済制度を

また、認知症の方が事故を起こしてしまうこともあります。
そこで、認知症と診断された方が事故を起こし、賠償責任を負われた場合に備えて、区が保険料を負担して賠償責任保険に加入することで実質的に肩代わりし、家族を救済する制度も必要です。

私は、これらを盛り込んだ「認知症条例」制定を強く求めてまいります。

認知症の方の尊厳を守る

現在、公明党では、「認知症の人が尊厳を保持しつつ暮らすことのできる社会の実現」に向けて、「認知症施策推進基本法案」の骨子案をまとめ、各党へ協力を呼びかけております。

これを文京区にあって、国政や都政と緊密に連携しながら、区の実情に合わせて、きめ細やかに具体化していく推進役を、私、宮本伸一に担わせてください。

もっとやさしい文京に。
もっと安心な文京に。

あなたの願いを一票に託して、ぜひとも、「もっと!もっと!の宮本伸一」をお選びいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

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