バリアフリー化に必須のエレベーター
誰もが当たり前のように利用している区内地下鉄駅のエレベーター。じつはその設置の裏にも、公明党区議団の働きがあったことはあまり知られていません。便利な地下鉄につきまとう、積年の課題である“長い階段”。公明党はいち早くこの問題を国政レベルで取り上げ、1994年の党大会重点政策で「不自由さを感じずに暮らせるバリアフリー型まちづくり」を掲げ、全国各地でバリアフリー調査などの総点検運動を実施。公明党都議団も率先して都内全域の地下鉄駅エレベーター設置を推進し、都内の鉄道駅全755駅のうち、9割超の696駅でエレベーター設置などによる段差解消が進んでいます(2015年度末)。このような流れの中で、文京区においても公明党区議団が率先してエレベーター設置を後押ししてきました。
利用者の多い白山・千石駅を突破口に
都営三田線の白山駅と千石駅の1日の乗降客数は、文京区内トップレベル(白山駅:約3.1万人、千石駅:約2.6万人)。かねてからエレベーター設置を求める声が地域住民から寄せられていました。こうした声を受けて、公明党区議団は2001年2月の議会で実現を訴えるなど積極的な後押しをし、遂に2004年、白山・千石の両駅に念願のエレベーターを設置することができました。
「強風の根津駅」にもエレベーターを
東京メトロ千代田線・根津駅では、電車がホームを駆け抜ける風圧により、階段に強風が吹き付ける状態が続いており、高齢者や障害者の方にとって大きな負担となっていました。そこで公明党区議団は議会での質問をはじめ、「根津駅を愛する会」などと連携したエレベーター設置の署名活動を行い、同駅のバリアフリー化を全力で支援しました。その結果2007年(平成19年)10月には、改札口と地上階を結ぶエレベーターを設置することができました。これには「階段を使わず地下鉄を利用できるようになってうれしい」と住民の皆様から喜びの声を多数いただきました。
千駄木駅では新改札口と共に実現
2014年(平成26年)8月には、東京メトロ千代田線・千駄木駅にも地上と地下のホームを結ぶエレベーターが設置されました。それに伴い新たな改札口も地上に開設され、これにより駅構内から外へ抜ける空気の通り道が増えて、列車が来るたびに吹いていた出入り口付近の強い風も弱まるという、嬉しい副次効果も生まれました。同駅のエレベーター設置を目指し、公明党の田中香澄区議は利用者から意見を集め、区に対し働きかけるなど積極的な支援を行っていました。エレベーターの設置に対し、利用者からは「足腰が弱い人が多いので、とても助かる」との声をいただきました。
そして江戸川橋駅にも!
また都営有楽町線・江戸川橋駅のエレベーター設置にも、公明党の粘り強い取り組みがありました。2002年(平成14年)11月、公明党と「文京区・はつらつママの会」の代表は帝都高速度交通営団を訪ね、企業事務所などの急増で利用者が増えていること、お年寄りや身体障害者が長い階段に困っている現状を説明し、エレベーター早期設置を求める要望書を手渡しました。そして2016年(平成28年)12月、遂に改札階と地上階を結ぶエレベーターが設置されました。
公明党区議団は今後、エレベーターだけでなくエスカレーターの設置も含めて、区内地下鉄駅の更なるバリアフリー化を推進してまいります。
参考サイト
*1 1日あたりの平均利用者数が5,000人以上かつ高低差5m以上の都内地下鉄駅
*2 1日あたりの平均利用者数が3,000人以上の都内地下鉄駅