宮本伸一のブログ

(令和4年9月)厚生委員会に参加

⭐️ 厚生委員会に参加

9月14日に行われました「厚生委員会」に参加。私からの主な質問とそれへの答弁をご紹介します。

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<シニア世代スマホデビュー応援プロジェクトの実施について。デジタルデバイド解消の取り組みを評価。通信事業者3社との先を見越した取り組みを>

◯宮本:

スマホ教室の申込みが定員を大幅に超える申込みがあるなどして、高齢者のデジタルデバイド解消に向けた取組が進んでいて、効果が出ているということで、大変にすばらしいと思います。公明党としても、これまでこうしたデジタルデバイド解消については推進してきたので、大変にうれしく思います。また、今回の新たな取組が更になるデジタルデバイド解消、また高齢者の生活の質の向上につながるものとしていただきたいと思います。
御質問なんですが、今回の取組を始めるに当たっては、8月8日ですかね、プレス発表で、文京区が通信事業者3社と連携協定を締結したということで、東京23区で初の事例となったということで驚きました。すばらしいことだと思ったんですけれども、今回はこの3社の連携を具体的に区内店舗における購入、またそこにおけるサポート、またスマホ教室などを展開されるということですが、この3社と連携を結んでいただいたということであれば、今後更に先を見越した取組も事業者さんと展開していただけると有り難いんですけれども、その辺どのようにお考えかお伺いしたいと思います。

◯答弁:

今回は、スマホデビュー応援プロジェクトということで、高齢者のデジタルデバイド対策を積極的に進めていきたいと思っておりますけれども、一方でDXが推進されて、高齢者施策においてもまだまだ様々な取組がこれから必要だと考えております。そういった意味では、今回の連携協定を基に、大手通信事業者、新たなビジネスモデルとか、社会変革を目指していろいろ取り組んでおりますので、良い関係を作りながら、そういった事業が文京区で先駆的に展開されるように取り組んでいきたいと思っております。

◯宮本:

分かりました。ありがとうございます。確かにそうですね、この大手3社にとっては今後そうした事業としての展開にもなるかと思いますが、是非区にとって、高齢者の方々のデジタルデバイド解消、またこうしたDXですかね、そうしたものの活用が進むように、是非そうした3社の力を引き出して今後とも取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。
以上でございます。

 

<高齢者見守りあんしんライト事業について。有事の際の対応力も検討を>

◯宮本:

このたび、高齢者見守りあんしんライト事業、様々な御質問の答弁で、見守りの一つ、緩やかな見守りとして実施していくということで理解いたしました。こうした取組は、私は非常にいい取組だと思います。我々会派にも、こうした取組ができないかというお声がありました。現在様々な民間企業での取組で行っていますし、またICT機器も広く販売もしているという中で、そうしたものを使っていらっしゃる御家庭もあるのではないかというに思います。
例えば、私事なんですけれども、私の父親は2019年に他界したんですが、その2年前に脳卒中で倒れまして、1日以上たってからヘルパーさんに見つけていただいたんですね。ヘルパーさんには大変感謝していますが、父親が住んでいたのは広島県福山市でして、私は文京区にいましたので、倒れたまま、そのままだったので、ヘルパーさんに見つけていただけなければ、更にそのままだったという状況なんです。
なので、この見守りあんしんライト機器みたいなのがあれば、本当にそのときあれば助かったんだろうというふうに思いますし、ここ数年で本当にこのICT、IoTなどの機器が本当に進化して、また、民間企業の取組も非常に広く拡充されてきていると思います。だから、例えば文京区にお住まいの高齢者の方で、息子さん、娘さんが文京区に住んでいないといった方にとってみれば、こうした取組が非常に心強いというふうに思います。だから、親御さんの状況について、24時間たってセンサーが稼働してメールが来ると、それだけでも対応できるということで、非常に有り難いと思います。
それで、今回は、更にヤマトさんに駆けつけていただくこともできるということで、また、先ほどあんしん相談センターとの連携ということもございました。メール先をあんしん相談センターの方に、またケアマネさんにという可能性もある、というふうに御答弁ございましたが、御家族がすぐに駆けつけられないときにヤマトさんに駆けつけていただいて、ピンポンして反応がないときは家族の方と連携を取って、御家族に、今すみません、家庭、親御さんがピンポンしても出てこられませんと。恐らくその息子さんなり娘さんは、お電話をしたりして連携を取ろうとするけれども、反応がないと。どうなっているんだと、家の中で。
そういうふうに心配になるんですが、そうしたときに、あんしん相談センターの方、民生委員の方、そういった方々と連携を取るなり、またヘルパーさんと連携を取るなりして、家の中に入っていったりするような取組につながっていくのか、どのように対応していっていただけるか、お伺いしたいと思います。

◯答弁:

遠方とかで行かれないとか、そういうような場合には、代理訪問という形で、近くの営業所のヤマト運輸が駆けつけて、基本的には御家族がいる場合には御家族と連絡を取りながらという形になりますけれども、反応がなくて心配だという場合には、地域包括のほうにも連絡が来る形になっておりますので、あんしん相談センターのほうで御家族とかと連絡を取り合って、場合によっては合い鍵や鍵屋さんに開けてもらって中に入るとか、そういったことも連携を取りながら進めていきたいと思っております。
ですので、基本的にこちらのサービスは緩やかな見守りということで、身の安全を守るということではないんですけれども、先ほど副委員長もおっしゃいましたとおり、こういったことで人命が助かるというケースもあろうかと思いますので、しっかりと緊急時の対応につきましては、あんしん相談センターとか民生委員さんとか、そういうところと協力してやっていきたいと考えております。

◯宮本:

ありがとうございます。今までも、あんしん相談センターの方々、民生委員の方々のお力をお借りして、そういった有事の際といいますか、連絡が取れない方への訪問なり連携なりをしていただいてきたと思いますけれども、今回のこうしたIoTを活用した取組で、更に見守りが強化されて、御本人、また御家族の安心につながると思います。
初めての取組で、様々課題も見えてくるかと思いますが、是非良い取組になるように、引き続きこの事業を推進していっていただきたいと、進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
以上です。

 

<障害者(児)実態・意向調査の調査項目について。回答が困難な方には寄り添った支援を>

◯宮本:

ありがとうございます。先ほど、宮野委員の御質問で、答弁の理解がはっきり進まなくて、もう一回重なってしまって申し訳ないんですが、知的障害、精神障害の方で本人御自身が回答するのが難しい設問など、当然支援者の方とか御家族の方とかが支援されて、本人の意思を確認して回答するというような取組になると思うんですけれども、そういった取組については、区がどういうふうにアンケートの中で説明されているのか。
また、当然調査方法についても、そうした知的若しくは精神の障害のお持ちの方の特性に合うように工夫をしていただいていると思うんですが、その辺はどのようになっているのか、ちょっと念のため、再度確認させてください。

◯答弁:

先ほど御答弁が漏れていたところと併せてお答えさせていただきますと、調査票には、併せて区内の障害者支援施設の一覧を載せておりまして、そちらでも調査票の回答に当たって支援を受けることができるというふうに記載します。知的障害又は精神障害の方で、御自身での記入が難しい場合には、いずれかの支援を御利用いただいて、調査に回答いただくように御協力をお願いしたいと考えております。

◯宮本:

分かりました。ありがとうございます。支援施設一覧があり、そこで支援を受けることができるという御説明もあるということで、御本人に寄り添ったものであると思います。様々調査方法なども工夫していただいて、障害者の御自身、また御家族が回答しやすいようにしていただければと思います。また、今回の取組が今後も、当事者の方々、御家族の方々へのより良いサービスにつながるように取り組んでいただきたいと思います。ありがとうございました。以上でございます。

 

<高齢者等実態調査の調査項目について。介護をする家族への支援を。断らない窓口の構築に向けて取り組みを>

◯宮本:

ありがとうございます。先ほどの障害者(児)実態意向調査に続いて、今回の高齢者等実態調査のアンケートの内容においては、様々社会の変化に合わせて削除、また追加をしていただいて、よく変化に対応していただいているというふうに評価したいと思います。
その中で、今回追加していただいた今回の高齢者等の実態調査の中の設問の二つなんですけれども、追加した理由を詳しくお伺いしたいと思います。
まず、4ページなんですが、75番、それと5ページの97番のこれは関連していると思うんですが、介護者が必要な支援策というところと、それから97番では、認知症高齢者や家族へ必要な支援ということで、今回家族というところをしっかり介護者、若しくは家族を支援していこうというような設問を入れていただいているというのはすごく大事だと思うので、ここの背景といいますか、それをお伺いしたいと思います。
それから、もう一つは、8ページの30番のところが今回相談対応というところで、利用者等から受けた相談の中で、相談窓口で支援機関が分からなかったこと、また、そういったことを聞いていただいていますが、これも事業者さんにとって、御利用者さんの抱えているお悩みなり困難なこと、課題を関連機関につないでいけるということがすごく大事だと思いますので、そういった背景なのかと思いますが、追加した理由をお伺いしたいと思います。

◯答弁:

まず、75番の介護者が必要な支援策の設問についてでございますけれども、認知症の97番のほうで、まず、本人や家族へ支援として必要と感じるものは何かという設問がありまして、ここについては、かなり内容を検討する中で、同様の設問を介護者についてお聞きすることで、より実態等が明らかにできるだろうという趣旨から、こちらの設問を追加させていただいたところでございます。
それから、事業者の調査の相談対応の30-1番、こちらについては、そういう断らない相談窓口、包括的な支援体制、そちらの構築というところも課題と認識してございますので、そちらの施策に反映させるために、今回新たに設問を追加することで検討の材料にできればと考えてございます。

◯宮本:

ありがとうございます。よく分かりました。まずは、介護者家族への支援ということも今本当に必要となってきているので、実態をよく調査していただいて、結果を受けて、支援策などを検討していただきたいと思います。
また、断らない相談窓口ということも非常に大事な取組だと思います。困難を抱えている方が相談したときに、すぐに連携を取れるような体制づくりということも大事になってきていますので、今回の調査をしっかりと生かしていただきたいと思います。ありがとうございました。

 

<健康に関するニーズ調査の調査項目について。精神的不調の方々の実態把握を。>

◯宮本:

ありがとうございます。
先ほど宮野委員の質問で、私も全く同じことを聞こうと思っていて、先ほどいろいろやり取りをされている中で、自分なりに理解ができたところなんですけれども、このカテゴリーがこころの健康となっていまして、質問が25、26と、初めは項目の表記が直接的だなという印象があったんですけれども、恐らくこころの健康とその上の睡眠・ストレスが一緒というか、同じような趣旨になっている部分があるのかなと。
それで、左側の1ページの健康意識、健康管理というところで、健康意識のところでは主観的な健康感、健康に関する不安の内容、健康に気をつけているかどうか、その具体的な内容とかがあるんですけれども、この中に心の健康についての、例えば精神的に不調を感じたことがありますかとか、そういった設問があるといいのかなと。若しくは、こころの健康の中に、ここの今出ている25、26については、客観的な意味での自殺対策はどういったことが必要と思うかという設問だと思うので、その前に、このカテゴリーの中に精神的な不調を感じたことがありますかとか、そうした設問を設けて、その理由は何だと思いますかとか、要は自殺された方に設問はできないので、その前段階の部分での心の健康という部分でどのような意識をお持ちですかとか、そうするとこのストレスとか、悩みと密接に関係してくると思うんですよね。なので、こころの健康についての設問、御自身が心の健康についてどう捉えていらっしゃるんですかということを入れることが、一つは有効なのかなと思って、私なりに整理をさせていただきました。
いずれにしても、今回、文京区の自殺対策計画ができたことで、長引くコロナ禍の中で、精神的不調への区の実態調査、また自殺対策をどのように施策として検討していくかという部分では、大事な部分だと思いましたので、ここをもうちょっと整理していただくと良いかな思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。

◯答弁:

確かにおっしゃるとおり、睡眠・ストレスというカテゴリーとこころの健康というカテゴリー、ちょっと似ているようなところがあって、そこのすみ分けなんですけれども、正に睡眠・ストレスのほうは、回答者御自身がどういう状況か、どういうストレスを抱えているかというところ、こころの健康については施策としての自殺対策、というふうに一応すみ分けはされているところでございます。
この睡眠・ストレスの中で、いろいろ設問がありまして、自殺というところまで踏み込むのはなかなか難しいかなとは思うんですけれども、ストレスがあるかないかとか、ストレスがある方はどういうことが原因ですかとか、どうやって解消していますか、相談する人はいますかと、そういうような様々設問を設けております。自殺とまたレベル感が違うんですけれども、一定ここの結果で、一定回答者の方がどういうストレスを抱えて、どんな状況かというのは、ここの睡眠・ストレスの中で把握はできるのかなというふうには考えております。

◯宮本:

分かりました。
要は、この悩みやストレスというのが、ほぼ精神的不調というふうな意味合いがあるだろうなと思います。そうした精神的不調が様々な理由によると。それが経済的なものであったりとか、職場環境であったりとか、家族の問題とかあって、それらがいろんな原因があって、最悪の場合、自殺ということもあるのかと思います。今回この自殺対策計画を拝見する中で、様々な理由の分析もあったので、そうしたところを区ではある程度掌握されている上で、今回アンケートの中で、しっかりそうした精神的不調の部分も把握をしていただいて、それがどう解消につながり、またそれが自殺の予防にもつながるようにしていける流れといいますか、その検討材料として実態をしっかり把握して取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

<文京区不妊治療費(先進医療)助成事業の実施について。当事者に寄り添った支援に。都の補助事業に上乗せするべき>

◯宮本:

今回の区独自の取組、大変にすばらしいと思います。ありがとうございます。
やはり保険適用によって少し先進医療の部分が外れる、そうした部分でちょっと心配という声もいただいていましたので、こうした取組は県レベルでは十数か所はやっているけれども、市区町村ではかなり早いほうに取り組んだということでしたので、評価したいと思います。
先ほどのお話の中で、今回様々な医療関係者の方にも、どのようにしていったら良いかと調査された上で、今回の取組になったとお伺いしました。我々区民の側からすると、こうした助成制度を区独自でしていただくことは、本当に当事者への安心につながると思うんですが、そうした医療関係者の方からお話を伺う中で、どういったお声が特に多かったというか、印象といいますか、区としてもしっかりやっていかなければいけないというふうに思われたのかということをお伺いしたい、それが一つ。
あとは、東京都が同様の事業を行う見込みもあるというふうに聞いたんですけれども、それがもし実施された場合、今回のこの事業、もちろん廃止することなく、継続して上乗せしていく形としていただきたいと思います。見解をお伺いしたいと思います。

◯答弁:

今回の区独自の助成の制度を構築するに当たりまして、様々な先生方等からも、現状をお聞きしたところでございます。
保険適用になったということですので、当然そちらのほうで非常に負担が軽減されたというのは事実でございますけれども、やはりその中でまだ先進医療に頼らざるを得ないという方も、非常にいらっしゃるということをお聞きしました。
昨年度までは、特定不妊治療につきましては、行政が補助していたというものがございました。今経過措置はありますけれども、基本的にはその制度自体は昨年度一杯で終わっている状況でございまして、現状況では行政側からの補助がないという状況になってございます。
そういったことと高額の先進医療もあるということで、助成に踏み切ったわけでございますけれども、先生方や患者さんのほうからは、金額もそれぞれあるとは思うんですが、やはり行政から補助があるということで、非常に自分に寄り添っていただいているという安心感があるので、行政側が自分たちを見守っていてくれる、寄り添っていてくれるというような精神的な安定剤も非常にあるんだという話を聞きました。そういうことを含めて今回踏み切ったものでございます。
また、東京都のほうにつきましては、現在ホームページにも公開されておりますけれども、今回の資料第6号で言うと、1番の保険適用と併用する先進医療の補助を9月補正で始めるということでございます。けれども、まだ細かい制度設計ができていない状態で、開始も11月以降ではないかということは聞いてございます。当然この制度と文京区の制度が併用できる形で、今後進めてまいりたいと思いますけれども、都の制度ができた段階で、どういった形で区民の方々によりいい助成ができるかという細かい運営のところは検討していきたいと考えてございます。

◯宮本:

ありがとうございます。是非、都が実施した場合も、都と区の助成それぞれが継続できるようにしていっていただきたいと思います。
また、行政が補助することで、当事者への安心感につながっているということで、大変に心強いと思いました。こうした取組を引き続き区独自でも、いろんな課題もあると思いますが、改善しながら、是非、当事者の御活用につながるように進めていただきたいと思います。
以上です。ありがとうございました。

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引き続き、区民の皆様の健康・安心につながる取り組みを推進してまいります。

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