宮本伸一のブログ

令和3年度予算審査調査特別委員会

○ 予算委員会での質疑

こんにちは。令和3年度3月11、12、17、22、23、24、26日に令和3年度予算委員会が開催されました。

公明党を代表して田中かすみ議員とのぞませていただきました。

区長提案の予算案は、

新型コロナウイルス対策として、高齢者施設・障がい者施設・子ども施設等でのPCR検査、ワクチン接種、緊急就労支援、中小企業への経済支援、

また、文京区の主要課題の解決や国の事業の実施するため、保育所待機児童解消対策、病児・病後児保育事業、GIGAスクール構想にかかる施策、認知症検診等の事業、コミュニティバスの運行事業、在宅避難促進事業、地球温暖化対策、手続きガイドサイトの導入など、

など公明党が日頃から要望、推進してきた事業が多く盛り込まれており、引き続きの新型コロナ対策のスピード感をもっての対応などを求め、また、日頃からいただいているご意見・ご要望を付して、賛成の態度表明を行いました。

委員会における、私からの主な質問・答弁をいくつかご紹介します。

<子どもの貧困にかかる調査について>

宮本:

子どもの貧困について調査を行う予算が計上されている。国の「多様かつ複合的な困難を抱える子どもたちに対しニーズに応じた支援を行うため、実態調査・資源量の把握」を行い、国が1/2の補助をする。これまでの、文京区における、子ども宅食事業をはじめ、さまざまな支援事業を、経済的困難などを抱える家庭に支援をしてきていただいている。今回の調査にあたり、行政の事業など周知をどう周知していくのが効果的なのか、利用することに遠慮をするようなことが起きていないか、など実態を把握して、今後の施策の拡充に反映していただきたい。

答弁:

子ども宅食事業で行ったアンケートの中でも、LINEを活用して、さまざまな施策の紹介をしたところ、ご存知でなかったというお声もあった。そういった視点も取り入れる。

 

<多文化共生推進事業について>

宮本:

今回、予算資料にはこの部分については、外国人のための区民サービスや地域への支援メ ニューなど、多文化共生に係る取組を推進すると説明されておりました。そして、明細の中 では、多文化共生プログラム策定で489万円の予算となっております。事前にお伺いしたと ころ、今回この事業では外国人への支援の実態やニーズ地域での取組などを調査してまとめ ていくというふうにお伺いしました。とても大事な取組であると考えます。

現在は、コロナの影響で外国人の人口が少し減っているところでございますが、今後はコ ロナの収束とともに人口の増加も見込まれるのではないかというふうに考えます。文京区民として外国人の方は、長期在留の方、また短期の方、また留学生、又は親や保護者に外国人 を持つ子どもたちもいると思います。そういう意味では、様々な支援が必要であると思いま すし、今回の調査を基に、今後より良い共生の環境を整えていただきたいというふうに思い ます。

まず、質問は、今回こうした調査してまとめていただいて、その後、どういった方向性を 目指していらっしゃるのかお伺いしたいと思います。

答弁:

委員お話のとおり、来年度、庁内における外国人サポート支援の事業全体を明らかにいたしまして、また地域での民間団体等が実施している支援事 業なども含めて取りまとめ、それを庁内、また区民、関係団体に示せるように来年度作成し ていきたいというふうに思っております。その中で、庁内で関係部署としっかり事業の全体 像を把握した上で、令和4年度以降どのような追加事業ができるのかも含めて検討しながら、 地域での多文化共生の地域づくりの第一歩としていきたいというふうに考えております。

宮本:

ありがとうございます。実態を把握していただいて、必要な部分をしっかりその後検討していただいていくということで分かりました。よろしくお願いいたします。 以前から私も触れさせていただいていますが、区内には大学も多くて留学生も多いという ことから、この傾向はまた続くと思いますし、またそういう意味では、各大学と連携を取っ ていただいて、留学生の動きを掌握していただき、またそういった大学を超えたネットワー クを区が中心に作っていただくことが必要ではないかと思います。そうしたネットワークが できれば、また日本人、区民とですね、交流することも展開がやりやすくなるのではないかというふうに思いますが、この点はいかがでしょうか。

答弁:

留学生等のネットワークづくりについてでございますが、例えば既に実施しております留学生との交流会事業など、そういったものの成果等を生かし ながら、大学間であったり、地域であったりと、そういったところについての交流を深めて いくというところにつきましても、今後の取組の一つとして検討していけるというふうに考 えております。

宮本:

ありがとうございます。今回の調査、実態把握を機に、そうした前向きな留学生のネットワークづくりとその後の展開に生かしていただきたいと思いますので、よろしくお 願いいたします。もう少し申し上げさせていただきますが、文京区は、これまで文の京として、国内でも大 学、学校が多い町として特色を持って、またそれを行政としては大事にしてきました。区民 の皆さんもそれを誇りに思って大事にしてきたところと思います。それが大きな価値となっ て、選ばれる自治体へと発展してきたことと理解しております。そうしたこの文京区が持つ文の京の価値を今後更に進化させていくためには、この多文化 共生というテーマが一つの大きな柱になるのではないかと考えております。今回の取組が基 となりまして、具体的な施策の拡充をしていただきまして、文の京の価値を更に進化させる ようなものにしていただきたいと期待しておりますので、よろしくお願いいたします。

また、今後グローバルな社会に生きていく子どもたちのためにも、この多文化共生の価値 が大事にされる文京区としても発展していただきたいと思いますので、今回の事業に期待し ております。よろしくお願いいたします。

 

<有線テレビでの広報活動について>

宮本:

次に、147ページの有線テレビ広報活動のところでございます。

今回の有線テレビ広報活動は、広報活動の予算の中でもやはり一番大きな金額を持ってお られまして、今後もこの事業を継続することを考えますと、是非より活用を展開して、区民 の皆様の情報源として更に生かされてほしいと期待しております。

現在、制作した作品はユーチューブチャンネルを使ってそこに置いていただいているとい うことをしていただいております。その活用を是非拡充していただきたいと思います。例え ば、ユーチューブに載せることを前提として制作をして、テーマもしっかり確定し作成して、 またその上で、SNSで積極的に区民の皆様にお知らせするということで活用を生かしてい ただきたいと思いますが、この点いかがでしょうか。

答弁:

この有線テレビ広報事業につきましては、やはりどうしても性質上コストが高くなってしまうというところがございます。今年度、実はこの有線テレビ広報活動、令和 3年度の実質的な委託費につきましては2,000万円ほど削減したんですけれども、一方で、 令和3年度、議場から地下2階につなぐ映像を転送するケーブルを光ケーブルに変えるとい うことが予定されていて、それに伴って、カメラシステム等の設備は全て変えなければいけ ないというところで、その分が加わって結局前年度と変わらないという形になっております が、令和4年度以降はこのままいけば2,000万円以上は削減できるのかなというふうに考えております。 御指摘のとおり、せっかく作った映像ですので、これはできるだけ活用していきたいということで、現在大部分の番組はユーチューブで載せております。また、できるだけ区報等で そのユーチューブについて周知を行っているというところでございますが、いただいた御意 見を踏まえまして、今後更にそのユーチューブにより適した形での番組制作というところも 心掛けていきまして、更にPRも充実させて、より有効活用を促進してまいりたいと考えて おります。

 

<行政のデジタル化・電子申請システムについて>

宮本:

次に、149ページの電子申請システムのところでございますが、行政のデジタル化による 区民の利便性の向上と職員の業務効率の向上を今回この部分では期待できるのかなと理解し ております。主要事業資料の24ページの中では、官民が利用できる情報共有ツールの導入と いうふうに記載がございまして、その予算がここに入っているとお伺いしました。これまで も区では、業務の効率化等のため、また区民の利便性の向上のためにICTを活用されたり、 またシステム化等も進められてきたと理解しております。

今回は、資料の中の1番の汎用データベースサイトとビジネスチャットということで説明 がありました。これによって業務の簡素化や効率化、情報共有などが更に改善されるという ふうに聞きました。今回の取組を活用するに当たりまして、こうした新しいことを導入する ということで、職員の皆様に抵抗感があったりとか、初め手間取って業務に逆に不効率にな るとか、そういった懸念や課題など、そういうことは想定されるんでしょうか。

答弁:

職員間でそういった懸念事項など、そういったことはございません。今どんどん進めていきましょうと、そんな機運になっているかと思ってございます。

宮本:

ありがとうございます。心配ないということで理解しました。皆様もこれまでそうした意味ではICT化、システム化に慣れてきていらっしゃるのかと思いますが、念のた めお伺いしたいんですが、私が議員になりまして、区役所に来て驚いたのは、紙ベースの情 報共有が多いことと、基本電話を活用してやり取りしてくださいというようなことでした。

それがこの区役所というものなのかと初め思ったんですが、しばらくすると議会でICTを 活用しようと取組が進められ、始まりましたので、これから始めるのだなというふうに考え ました。

お伺いしたいのは、職員の方においては、こうしたシステム化とか、デジタル化とか、I Tの活用とかというのは大分進められてきたのかなというふうに私は推測するんですけれど も、実際どうなのかなと。例えば、民間企業では、大体インターネットが普及して、2000年 前後からは既にメールやチャットのやり取りがメインになりまして、業務上ですね、紙ベー スから電子化、システム化が進んできました。現在に至っているわけでして、私のいた以前 の会社も99%は電子化しておりましたし、紙を使いたい人はその都度プリントアウトすると いうような形を取っておりましたし、海外にある支店におきましては、ファクスというもの はもうないということで、ホームページにファクス番号は記載しないという方針になってお りました。

役所においては、こうしたいわゆるIT化、ICTの活用、システム化というものがどれ ぐらいの時期からどれぐらい進んでいらっしゃるのか。私が議員になって感じたような紙ベ ースの情報共有というのがやはり普通なのか、その辺ちょっとお伺いしたいんですが、いか がでしょうか。

答弁:

特に、まずペーパーレス化が進み出したというところが、平成30年に庁内LANを有線から無線にいたしました。そうしますと、それぞれ課内での打合せなどは印 刷物を出して配付するということはまずないです。パソコンを持ち寄って会議をするという ところですね。特に庁内では無線LANにしたというのが大きいのかなというふうに思って ございます。

宮本:

分かりました。庁内無線LANを活用して、ペーパーレスも大いに進んだということで、ありがとうございます、分かりました。安心しました。 また、部を超えて課を超えてやり取りする際など、電話を活用するというのがやっぱりメインなんでしょうか。例えば、民間企業であれば、普通はメールで打ちたいときに打って、 可能なときに返信していただくと。急ぎであれば内線を使ったりですね。そうした業務の行 い方が普通だと私は理解しているんですけれども、役所の中では、皆様にとっては、メール やチャットというのが主要な業務を行う上でのツールになっているのか、ちょっとそこの実態をお伺いしたいんですが。

答弁:

ビジネスチャットにつきましては、昨年の3月から無償で実証実験を行ってございます。比較的メールからチャットの活用が増えてきているなと。特に、テレワー クになりますと、グループを作って、時系列で即時性のある情報伝達ができますので、非常 にチャットを有効的に今使っているという状況でございます。

宮本:

メールでのやり取りというのはどうなんですか。

答弁:

メールも確かに活用はしていますが、チャットのほうにだんだん流れていくような感じはしてございます。

宮本:

ありがとうございます。私の質問の趣旨としては、電話よりもまずメールがあって、今度はメールからチャットに流れているということでよろしいですかね。分かりました。 ありがとうございます。安心しました。世の中の民間企業の流れと合わさって、区内の業務 もIT活用なり、システム化が進んでいるというふうに理解しました。そうしたことが結果 的には区民の皆様への行政サービスの向上につながると思いますので、今後ともよろしくお 願いいたします。

ビジネスチャットについてちょっとお伺いしたいんですけれども、今回導入するビジネス チャットは、関係者でグループを作って、情報共有の改善につながると聞きました。共有と またやり取り、交換もあるかと思いますが。期待するのは、現在は部内や課内での共有とい うのがメインなのかなと推察しますが、今後、テーマごとのグループでの活用が広まって、 いわゆる省庁、部や課を超えた連携を密にするということが大きく改善できるんじゃないか というふうに期待しております。例えば、災害対策本部やコロナ対策、またひとり親、また ひきこもりなど、そうした大事なテーマにおいて部署を超えた情報共有や情報交換が進めら れることができると、課題解決に向けて役に立つんじゃないかなというふうに思いますが、 この点いかがでしょうか。

答弁:

今現在でも、ビジネスチャット、部・課を超えて、例えばうちが事務局でやっているのは、財務会計の全体会、34名ぐらいのメンバーなんですけれども、なかなかコロナ禍ですので集まれないというところもございますので、チャットを使っての打合せ会 議をやっているというような状況でございます。今後、委員おっしゃるように災害だとか、 ひとり親、そういった使い方もできるのかなというふうに思ってございます。

宮本:

ありがとうございます。様々な活用の可能性があるのかと思います。是非推進していただいて、業務の効率化につなげていただきたいと思いますし、区民のために役立てて いただきたいと思います。

そうした部を超えたような活用というのは積極的にお願いしたいんですけれども、こうい うのを積極的に推進するのは、ICT推進担当の方になるんでしょうか。その点お伺いした いと思います。

答弁:

情報政策課でも全体で推進していくという形でございます。

宮本:

分かりました。是非よろしくお願いします。とても大事な任務になるというふうに思います。今回はビジネスチャットやデータクラウドの活用ということですが、そうした 情報政策課の皆様の今後の活躍を期待しております。既存の部署の方々は日々の業務に追わ れて、ICTを活用した業務改善への検討などになかなか手が回らないというような実情も あるかと思いますので、情報政策課の皆様の今後のますますの活躍を期待しております。

 

<高層マンションの自主防災力向上のための施策について、避難所開設キットの拡充について>

宮本:

153ページの中高層マンション自主防災力の向上のところは、先ほど名取委員か ら質問していただきまして、詳しい御答弁をいただきました。公明党としても、マンション の自主防災訓練は一つの課題でありまして、支援を要望してきましたので、今回の拡充、イ ンセンティブの拡充ですかね、評価したいと思いますので、是非様々工夫していただいて、 活用の推進をお願いしたいと思います。これは要望でございます。

153ページ、避難所運営訓練のところでございますが、今回、開設キットを福祉避難所に 導入するということで、約412万円の計上がございました。公明党としても、福祉避難所の 実質的な避難訓練の推進を要望してきたところで、今回大きく前進したと評価したいと思い ます。

今回、福祉避難所何か所に対して何か所導入されるのかお伺いしたいのと、今後は当然必 然的にこのキットを活用して、各福祉避難所での実質的な訓練を行われることを期待すると ころでございます。そういう意味では、その訓練実施に当たっては、区の支援も大きく必要 と思いますが、この点もお伺いしたいと思います。

あわせて、福祉避難所とともに、妊産婦・乳児救護所にも同じく開設キットをカスタマイ ズしていただいて、準備していただけないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

今年度、妊産婦・乳児救護所の4か所の大学と内容について協議を行って、令和3年度から妊産婦・乳児救護所4か所、それから福祉避難所13か所に順次配備をしてい く予定でございます。また、今委員からお話もございました、ただこれは当然造っただけで はなくて、有事の際に開設キットがしっかり機能するように、完成後に併せて訓練も実施を していく計画でございます。

宮本:

すみません、ちょっと私、聞き漏らしたかもしれないんですが、福祉避難所は全体で何か所に対して何か所の今回の導入でしょうか。

答弁:

福祉避難所は、現時点では24か所ございまして、令和3年度には13か所で今後1か所増えるというふうに聞いておりますので、令和4年度以降には、残りの12か所に開設キットを配備していく予定でございます。

宮本:

ありがとうございます。福祉避難所に全ていくということで理解いたしましたし、また今後はその他の妊産婦・乳児救護所にも検討していただけるということで、ありがとう ございます。また、あわせて、訓練については、是非区の支援をしていただきたいと思いま すので、よろしくお願いいたします。

 

<防犯カメラの設置について>

宮本:

最後の質問が155ページの安全対策関係経費のところでございます。

これまでもこの防犯カメラの助成の経費が入っているというふうにお伺いしました。これ までも様々助成をしていただきまして、ありがとうございます。区内のかなりの安全推進地 区に設置をしていただいてきたということで評価しております。また、今年度は、教育推進 部のほうでは通学路に設置していただいたということもお伺いしました。区民にとって非常 に安心につながる事業であると思います。

実は、最近ここ数か月で、3人の方から防犯カメラの設置の御相談がありまして、一つは、 自営のお店に窃盗が入ったということと、それから別のところではお店に不審者が入ってき たということと、また別のところでは、これは言えば切りがないかもしれませんが、車にい たずらがあったということで、どの方々も道路に面したところに住んでいまして、防犯カメラがあれば良かったのかなというふうにおっしゃっていました。そこには3か所ともなかっ たというお声がありました。

これまで区では、安全推進地区に設置を推進し、助成をしてきていただきましたが、今後 もそうした設置については拡充をしていっていただきたいと思いますし、安心推進地区が自 主的に設置を行って、その助成をしていただくということだと思うんですけれども、区役所 に対して、そうしたスキームを御存じなくて、個別に防犯カメラをこの道路付けられません かというようなお問合わせなり、御要望のお声などが届いたりしていませんでしょうか、お 伺いしたいと思います。

答弁:

コロナ禍におきまして町会等の団体が防犯活動を控えているというような状況の中で、防犯カメラが設置されていることによる犯罪抑止効果に区としましても期待 を寄せているところでございます。防犯カメラに関する補助制度は、今年度新たに開始しま した電柱使用料への助成を含め、令和3年度も継続して助成をしてまいりますので、改めて その制度の周知を図るとともに、防犯に関する相談に応じることで、安全・安心まちづくり を進めてまいります。

そういったリーフレットによる周知は、図書館や、地域活動センターにも置かさせていた だいていますので、そのリーフレットが区民の皆様の目に留まれば、こちらのほうに御相談 いただけるものと思っておりますけれども、現時点におきまして、個別の一般の区民の方か らの御相談というのはございません。

宮本:

かしこまりました。ありがとうございます。区には直接いっていないということで、私のほうに3か所からあったということで。なかなか今のこの実施スキームだと、当然 安全推進地区が設置主体になってやるということで、それはそのとおりでいいかと思います が、今後そうしたお声を何かいい方法につなげられるように、ちょっと私も勉強して、区の 皆様にも御相談していきたいと思いますので、引き続き設置助成等、そうした支援のほうよ ろしくお願いいたします。

 

<国際交流事業について、観光事業について>

宮本:

175ページの国際交流事業と観光事業のところについて質問させていただきます。

田中香澄委員の総括質疑の答弁におきまして、友好交流写真展また書簡交換の情報交流を 中心に、現在国際交流を進めていただいているというお話がございました。そしてまた、答 弁の中では、北京市通州区からの子どもたちの絵画や書道の作品が届いているというお話伺 いました。それを展示する予定でしたが、今回はちょっとコロナの緊急事態宣言があり、中止となったと理解しております。しかし、せっかく送っていただいた作品ですので、展示を していただきたいと思っていますが、御予定をお伺いしたいと思います。

また、同じく総括質疑の答弁の中で、各都市とオンラインの交流に向けて検討していただ いているというお話がございました。コロナ禍にあっても新しい生活様式を取り入れた方法 で、こうした交流を継続するということはすばらしいことと思います。同じコロナに立ち向 かう自治体として励まし合える、そうした機会にもできるのではないかと思います。オンラ インを活用した交流において、今検討していただいておりますが、何か課題等あったらお伺 いできるでしょうか。二つ質問させていただきます。

答弁:

委員からお話のありましたとおり、今年度コロナ禍における交流事業ということで、まず激励書簡の交換を各都市と行っております。今年度11月に開催 いたしましたトルコの猫展でもその書簡の展示を行いましたところ、来場者のアンケートの 中でも、互いの区長が共に励まし合っていることに感動いたしました、そういった意見もあ りまして、今回非常に貴重な資産になったかと思っております。コロナ禍を共に励まし合っ て克服した後の貴重な資料になりますので、今後の効果的な活用について考えていきたいと 思っております。

また、委員のほうからありました、中国通州区から送付があった、絵や書の展示が中止に なってしまったことなんですが、こちらせっかく中国通州区から頂いた貴重な作品になって おりますので、また年度を改めたところで展示の機会を考えていきたいと思っております。

また、各都市とのオンライン交流の検討状況につきましては、現在、中国通州区とオンラ インでのワークショップ、例えば中国茶あるいは中国画、あるいは日本の花をテーマにした オンラインのワークショップができないかというところで提案をしているところです。ただ、 オンライン会議ツールの使用経験が先方でないということもございまして、まずは担当者間 でトライアル的なものからスタートしていきたいと思っております。

また、ドイツ・カイザースラウテルン市の姉妹都市通信を始めたところでございます。カ イザースラウテルン市、ドイツで活躍する日本人の紹介記事や、カイザースラウテルン市の 感染状況、あるいはホームステイ事業の生徒たちによるレポート記事、そういったものを区 民の皆様に届けられればと思っております。このような形でコロナ禍における交流事業を、 今後も進めてまいりたいと思っております。

宮本:

ありがとうございます。

様々御尽力いただいている様子でして、またこうしたコロナ禍に対応して、柔軟に知恵を 出してやっていただいていることがよく分かりました。ありがとうございます。また、担当 者同士の方のやり取りだけでも貴重な交流になっていくと思いますので、頑張っていただき たいと思います。

書簡交流は、区長、自治体の首長の方との激励の書簡というような形になっているとお伺 いしまして、先日、トルコのイスタンブール市のベイオウル区の展示は私も拝見させていた だきました。他の都市との書簡交流はなされているのか、届いているのか、この辺はいかが でしょうか。

答弁:

今回、展示したのはトルコの猫展のトルコ部分だけを展示しておりますが、その他にもカイザースラウテルン市、通州区、それぞれと書簡交換を行っております。

宮本:

ありがとうございます。すばらしい取組だと思います。是非、区民の皆様にもそうした書簡を御紹介いただく機会 があればなと思いますので、御検討いただきたいと思います。それから、この点につきまし て、こうした国際交流を引き続き取り組んでいただきまして、コロナに打ち勝つための自治 体レベルの大事な連帯をつくる取組と思いますので、引き続きよろしくお願いします。

次の質問は観光事業のところになりますが、私が議員になる際、強く応援していただいた 方から御意見をいただいたことがございまして、文京区の新しい取組にできないかという内 容でございますが、神田川の江戸川公園の桜が大変有名な場所になっております。そこの神 田川に船を浮かべて桜が見られないかという御意見がございました。確かにきれいな桜が川 から見られるとすばらしいなと思いますし、他の自治体においては、できるところはそうい うことやっておられるところもあるかと思います。私もいろいろ調べたところ、何年か前に 国と東京都の舟運の社会実験ということで、水道橋の船着場を利用したことがあったとあり ました。

また現在も、民間の運航事業者が日本橋から上がってきて水道橋を通り、隅田川に抜ける という、そうした舟運事業を行っていると理解しております。もしできることなら、ちょっと大きな話なんですが、その神田川の関口エリアといいますか、江戸川公園の辺りに、若し くは肥後細川庭園の近くに船着場を整備して、そして水道橋の船着場から江戸川公園の船着 場まで行き来できると、そうした舟運ができれば新しい観光事業の創出にもなるのではない かと思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

委員からお話のありましたとおり、舟運事業につきましては平成27年度から平成29年度にかけまして、国土交通省、東京都の社会実験といたしまして行 ったところです。ただ、当時の検討の中で、江戸川橋あるいは関口方面まで船を走らせられ るかどうかにつきましては、水深が足りていないというところで安全性の確保ができないた め、難しいという結論に至ったところです。

ただ、委員のお話にありましたとおり、舟運事業というのはなかなか区民にとって意外性 や文京区の新たな魅力を発見といったところがある一方で、事業者の採算性あるいは船着場 の安全性なども社会実験の中で指摘を受けているところでございますので、今後できるかど うかを含めまして、しっかりと研究していきたいなと思っております。

宮本:

ありがとうございます。運航業者にとってみたら、自治体の協力というのは絶対必要でして、自治体が応援すれば 運航業者も頑張る。お互いに頑張ることで成り立つ事業かと思いますので、引き続き私も研 究していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

<認知症施策について>

宮本:

189ページの認知症診断後支援事業、また続いて認知症検診事業のところでござい ますが、田中香澄委員の総括質疑の答弁の中でも、その前に、認知症施策様々に御尽力いた だいておりまして、大変ありがとうございます。

総括質疑の中で、認知症とともにフォローアッププログラムのことを御答弁いただいてお りました。今年度は初めて行っていただいておりまして、約80人の方が参加していただいた とお伺いしました。来年度も同じ事業を行う予定で、ここに予算が入っていると聞きました。

今回の事業の取組の特徴としては、認知症の早期発見につながる、また生活習慣の改善で 予防につながるなど、利点が多くあると理解しております。今年度はコロナ禍にもかかわら ず、臨機応変に素早く対応していただいて、会場型とオンラインで開催をしていただいたと 聞いております。

質問は、現時点でのこの取組の成果と課題等をお伺いしたいと思います。

また、昨年12月のオンラインでは、使える端末はPC、パソコンか若しくはタブレットと いうことでしたが、スマートフォンは使えなかったと思います。この点は是非改善いただき たいと思います。実際、私の知り合いの方は、御夫婦で参加しようと思いましたが、パソコ ンが1台しかないため、旦那さんお一人しか参加できないという方が二組いらっしゃいまし た。なので、スマホでも参加できるようにしていただきたいと思います。お伺いします。

答弁:

認知症フォローアッププログラムですが、区民センターで行ったこの事業につきましては、会場型を9月と3月に開催して、来場の合計が延べ約60名と なっております。また、自宅で脳年齢が測定できるオンラインでの取組、こちらを9月と12 月と3月に実施して、参加者数が延べ100名となっているところです。

当日の会場では、タブレット端末を使った脳の健康度測定とか、あと脳を活性させるため の体操、それから簡単な体力測定などを行うとともに、健康運動士や管理栄養士さんによる 講話、それから認知予防の大切さについて学んでいただいたところです。

私も実際会場に行ったんですけれども、コロナでこういったイベントがほぼ中止となって おりましたので、会場にいた御高齢者の方々には、大分楽しそうな様子がうかがえました。 今後の課題としては、やはり一つは来場された方の中に、具体的に認知症について相談し たいという方がおられました。今後、医療専門職を会場に配置して、例えば出張型の物忘れ医療相談というのを検討していきたいと考えております。 それから、こういった取組を生活習慣化していくことが、すごく大切だと考えております。

当然講演会とかホームページ、区報などでその周知を行っていくことも必要ですけれども、 引き続き生活習慣化していただくために、楽しみながら継続的に取組ができるよう、具体的 に検討していきたいと考えております。

それから、スマートフォンについては、今年の3月に実施したオンラインのときから、使 用が可能になっております。

宮本:

ありがとうございます。何人かの方が医療に接続できたとお伺いして、大変良かったなと思います。また、スマートフォンも使えるようになるということで、ありがとうご ざいます。

この事業を是非推進していただいて、この次は、来年度は認知症検診事業にもつながるか と思いますので、是非改善すべきところは改善して、より良い事業にしていただきたいと思 います。

私の知り合いの方、参加した方からは、60代の方お二人いたんですけれども、やはり参加 するときに自分がもし引っかかったらどうしようというような不安も持ちながらでしたが、 ただ積極的に参加することで早期発見につながるなら、また予防対策につながるならやって みようということで参加されたそうです。是非周知も含めまして、この事業をより良いもの にしていただければと思います。よろしくお願いします。

それからあわせてですが、認知症施策のところになるかと思うんですが、以前お伺いしま したが、認知症の方が行方不明になってしまったときの対策の拡充を来年度は予定されてい ると聞きました。私から以前お伺いした見守りシールの検討もされていると聞きましたが、 これについてどうでしょうか。

答弁:

来年度の予算では、高齢者の行方不明事案に対して、早期発見につながるよう見守りシールの導入経費を要求しているところです。 例年、10件ほどの行方不明事案が発生をしており、やはりその際重要なのは、何よりも御 本人の早期発見、保護、それから心配されている御家族への速やかな連絡が大切と考えてお

ります。 これまで名前を書くだけの衣服用とか、あと靴用ステッカーを配布しておりましたけれども、その改良版としてシールに個人を特定するためのシリアルナンバーを記載するとともに、 あんしん相談センターの電話番号や、御家族と直接メールで、匿名形式で連絡が取れる仕組 みを取り入れたQRコード、こういったのもつける予定です。

今後こういったシールを区内の警察署や消防署、それからハートフルネットワーク事業者、 約650の方々に御参加、御協力いただいていますけれども、その方々と情報共有を図りなが ら、高齢者の方々を地域でしっかりと見守る取組を充実させていきたいと考えております。

宮本:

ありがとうございます。見守りシールをよりよく改良していただけるということで、御本人と御家族の安心につながるようお願いしたいと思います。ありがとうございます。

 

<シルバー人材の皆さまの活躍について>

宮本:

193ページのシルバー人材センター介護支援ワークサポー トでございます。

シルバー人材の皆様には、大変活躍していただいていることに感謝させていただきます。 コロナ禍においても、お買物の助けなどの御活躍もいただいたところでした。このコロナ禍 において請負事業、また介護施設の派遣、また新たなシルバー人材の登録など、何か影響が 出ているんじゃないかと心配しますが、どのような状況でしょうか。お伺いしたいと思いま す。

宮本:

シルバー人材センターにおける契約金額につきましては、令和元年度はおよそ3億900万円余りでしたが、速報値ですけれども、今年度4月から12月における契約 金額は、2億9,000万円余りであり、同期間比で言えばコロナの影響で94%、緊急事態宣言 が発出した4月、5月に多くの仕事に影響があって落ち込んでいたものが、先ほど申し上げ ましたとおり、94%まで回復しているところでございます。23区に比較したものも出されて いますが、23区中4位という上位であります。

また、会員数についてのお尋ねもありましたが、12月現在で前年同期1,105人から1,157人 に増えております。これにつきましては、23区1位と聞いてございます。

また、介護の補助の派遣事業につきましては、介護施設お助け隊という形でシルバー人材 センターに登録していただいて行っている事業でございますけれども、こちらにつきまして は、今年度このコロナ禍において、施設でコロナ感染者が発生いたしますと、一時的に休業 を余儀なくされて、こうした影響が出ているところでありますが、現在、契約金額も回復し つつあり、介護施設としては、人手不足の解消にもつながり、恒常的な質の高い人材を希求 しておりますので、今後ともこの介護お助け隊事業につきましては、発展させていきたいと 考えてございます。

宮本:

御丁寧にありがとうございました。請負も介護も戻ってきて、また会員の方も前年度に比べても増えているということで、本当にシルバー人材の皆様に感謝したいと思いま す。

高齢者の増える時代においては、ますますシルバー人材の皆様の活躍が重要になると思い ます。また、今、課長がおっしゃったように、介護人材不足のときに、非常に意義が大きい と思います。今後もシルバー人材センターへの支援をしっかりとお願いしたいと思います。ありがとうございました。

 

<障がい者グループホーム等整備について>

宮本:

次に、201ページの障害者グループホーム等整備のところです。引き続きこういったグループホーム、また来年度は通所施設への補助を拡充するとお伺いし ました。引き続き新たなグループホーム、また通所施設含めて整備の拡充ができるようにお 願いしたいと思います。

事業者の方と連携を密にして、公有地、民有地含めて、本当に積極的に御検討いただきた いと思いますので、よろしくお願いいたします。

答弁:

グループホームですけれども、制度を拡充した、新設したというところで、御指摘のとおりただ待っているだけではいけないということは、こちらも十分認 識しております。こちらから積極的に働き掛けながら進めてまいりたいと考えております。

 

<うつ病・自殺対策、新型コロナウイルスワクチン接種の周知について>

宮本:

229ページのうつ病・自殺対策と、それから新型コロナウイルスワクチン接種のところについてお伺いします。 初めに、コロナワクチンの接種の準備ですね、様々行っていただいているというところで、大変にありがとうございます。 地域の方からのお声で、現在、情報、接種の情報はホームページと区報で定期的に発信していただいておりますが、地域の方からのお声で、文京区の掲示板に定期的に出していただけないかというお声がありましたが、いかがでしょうか。

答弁:

御指摘のとおり、今、高齢者の方に向けてのワクチンの接種については、区報やホームページ等で周知をしているところでございますけれども、実際に高齢者の 方により届くようなツールは、現在保健衛生部でも検討しているところでございます。今お 話のありました掲示板の活用や、CATVの更なる活用も含めまして、現在検討を行ってご ざいますので、今後も充実させていきたいと考えてございます。

宮本:

ありがとうございます。様々御検討していただいているということで感謝します。よろしくお願いします。 続きまして229ページの、すみません、ページは同じですね。うつ病・自殺対策のところでございます。 残念ながら、現在報道等で、自殺、鬱病の方が増えているという話がよく報道されております。文京区では、鬱病・自殺対策としては、その中の一つで、こころといのちの相談窓口 一覧を、この一覧ですね、作成していただいていまして、必要な方に相談をしていただける ように取り組んでいるところだと理解しております。毎年更新していただいているとお伺い しておりますが、必要な方に届くようにしていただきたいと思います。この1面に、こころの体温計というストレスチェックができるURLが出ていまして、QRコードも出ていますが、ここからストレスチェックができるようになっているというふう になっています。今日頂いていた区報にも出ていましたが、このこころの体温計ですね、ス トレスチェックをするためのツールと思いますが、これ、実際活用されているのかどうか、 実態をちょっとお伺いしたいと思います。

答弁:

今、委員からお話のあったこころの体温計のメンタルヘルスチェックシ ステムでございますが、大体毎月約1,000件のアクセスはございます。これをもって御自身のメンタルヘルスについて関心を持っていただければと思っております。

宮本:

ありがとうございます。月1,000件ということで、活用いただいているという感じがいたしました。このストレスチェックは、チェックをすることである意味自分の状態を 可視化するというか、見える化で一歩前進してストレスのマネジメントにつながる効果があ るのかと思います。

活用されているのであれば、内容の改善であるとか、活用の工夫も御検討いただけないか と思います。例えば、ストレスチェックの結果が出た後、相談先一覧に飛ぶというリンクが あります。そこで様々な相談窓口の連絡先が出てきます。

例えば、ここに東京都の相談ほっとLINE@東京など東京都が行っているLINEの相 談事業、これを入れていただくと相談の選択先も広がると思うので、良いのかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

今、委員のお話のあったこころの体温計のチェックの後に、相談窓口のほうの一覧が出てくるんですが、そこの相談窓口の中には、確かに委員のお話のあったよう に東京都のLINEの都相談ほっとLINE@東京という案内はされておりません。近年、 東京都において自殺者における若年層の割合が国と比較して高いということもありますので、 若年層に対する自殺対策を推進するために、LINEを活用したこのような東京都の自殺相 談についても掲載を検討していきたいと考えております。

宮本:

ありがとうございます。是非掲載をお願いしたいと思います。鬱病、自殺に至ってしまう要因は様々あると思いますが、ストレスがたまることがきっか けになると思いますし、区のホームページにも心の健康ということで、ストレスについての 御説明も掲載していただいております。

現在、コロナ禍を受けまして今までと違う生活に直面して、どうしてもストレスを抱える 不安が募るという環境が生まれています。例えば、これまで好きなものを食べたり、飲んだ り、歌ったりしてストレスを発散していた方もいらっしゃるのかと思いますが、そういった ことができなくなったり、制限受けたりして、知らず知らずのうちに生活の中で、ストレス がたまっているということが考えられます。

そうした場合は、できている方は他のストレス発散方法を見つけて上手にストレスをマネ ジメントされていると思いますが、なかなかそこがうまくいかない場合、だんだんとストレ スがたまって、体調不良につながっているのではないかと考えます。

いろいろな情報、ネット上でも専門家の方がコロナストレスに負けないために対処方法を 御紹介しております。様々なストレス発散方法がありますが、そういった専門家の方の知見 を生かして、区民の皆様に御紹介していただくというのはどうかと、有効に活用できると思 います。

そうした取組を通して、自分自身のストレス状態を確認し、また、そこからストレスマネ ジメントにつなげることができるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁:

自殺の原因となる鬱などの精神疾患は誰でもかかる可能性があるものでございまして、その予防にはストレスと上手に付き合うことが重要とされております。リラックスできる時間を日常生活で持つなどの対策は大切でございますので、このようなことの周知についても検討してまいります。

宮本:

ありがとうございます。是非、様々採れる対策を採っていただいて、うつ病自殺対策の施策に生かしていただきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。

 

引き続き、皆さまのご要望の実現に向けて全力で取り組んでまいります。

(おわり)

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