宮本伸一のブログ

文教委員会 2021年6月15日

こんにちは。

2021年6月15日に開催された文教委員会が開催されました。私からの質問・答弁をご報告いたします。

<子どもの読書活動について>

宮本: 読書活動推進計画の策定に向けての素案ということで、大変にありがとうございます。この1ページのところの意義というところに、冒頭、「読書活動は、子どもが、言葉 を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を 身に付けていく上で欠くことのできないもの」というふうに書かれていまして、本当にその とおりだなというふうに思いますので、この計画策定をまたいいものになるように是非お願 いしたいと思います。

37事業ですかね、ブックスタートから始まって、様々な事業に取り組んでいただいており まして、先ほどの質問にもありましたけれども、引き続きやはり中高生の読書活動について の課題について認識され、また取り組まれようとしていると思います。ちょっとこの点につ いて、私から二つ質問したいと思います。

中高生は、どうしても部活も始まったり、定期試験もあるといったこと、また興味も広が りますし、インターネット、またスマホの普及によって読書の機会も減るということは、環 境としては非常に厳しいといいますか、読書活動が減っていく必然的な流れのような感じに なってしまっているんですけれども、そういった中でも何とかここの部分を改善したい、ま た子どもたちがいい本に出会えるように事業を展開していっていただきたいと思います。

一つ質問は、以前からよく言われるんですけれども、保護者、また親の読書習慣に比例して子どもの読書活動に影響するということを言われます。家で親が一日中スマホを見ている と、テレビを見ていると、そういった中で、なかなか子どもたちがその環境で読書に没頭す るというのはなかなか難しいと思いますし、やはり保護者、親の影響、姿というのは大事な のかなというふうに思うんですね。

そういう意味では、この点について、何らかの事業で、やはり親御さん、また保護者の方 の家庭での読書に対する取組方、活動が中高生のお子さんにも影響していくといったことを 啓発していただいて、家族で、保護者も含めて読書に取り組むような、そういったことがで きないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁: 御指摘のとおり、子どもの読書活動の推進に当たりましては、より多くの保護者、親の方が読書の大切さに理解を深めて、家庭内での読書ということを習慣付 ける、定着させるというところは非常に大事だと思っております。

今回のアンケートの中で、幼稚園と保育園の保護者の方に読書の関係のアンケートを取っ ております。その中で、まずはほとんどの保護者が読み気かせは子どもの成長に役立つとい うふうに肯定的な回答をしていただいておりまして、一定御理解はいただけているのかと思 っております。

また、保護者の方自身、どれぐらい本を読みますかというような問いがあるんですけれど も、大体7割ぐらいの保護者の方が毎日のように読む、若しくは時々読むというような回答 をしております。こういった活動をやはり保護者のほうにも我々としても啓発していきたい と思っておりますので、素案の中の19ページの事業でいうと23番というところが保護者への 啓発というような事業もございます。これからも子どもの読書活動の理解促進を図るために、 4月から5月にかけて子どもの読書週間という週間がございますけれども、そこに合わせた 特集展示ですとか、あと親向けの講演会というようなもので幅広く啓発活動などに取り組ん でおりますので、そういったところを引き続き取り組んでいきたいと思ってございます。

宮本: ありがとうございます。是非そうした取組を進めていただいて、中高生の読書習慣、読書活動、小学校のときよりも読書時間が短くなるかもしれないんですけれども、その 習慣といいますか、そうした取組が意識してできるようにお願いしたいと思います。よろし くお願いします。

それともう一つ、中高生が読書に向かう影響という意味では、先ほどは保護者、親のことを言ったんですけれども、例えば自分の尊敬する人とか、若しくは影響力のある著名人など の読書歴とかですね。1冊だけじゃなくて、私はこういった本を10代の頃はよく読みました とか、そうした読書歴みたいなものを紹介する取組が有効なのではないかなというふうに考 えます。

コロナ禍にあって、文科省が何人かの著名人の推薦の本を紹介しておりました。ネット上 にですね。また、ネットで著名人のお薦め本と検索すると、様々なものが出てきたりするん ですけれども、中高生時代になると、ある意味もう親や保護者がちょっとうっとうしくなっ て、そういった自分の尊敬する人や著名人からの影響を強く受けて、行動も変わってきます ので、こういった著名人とか、自分の尊敬する人などの読書歴というものを紹介することで、 中高生の読書活動の取組につながるのではないかと思いますが、どうでしょうか。

答弁: 文京区ではこれまで、子どもたちの年代に合わせてブックリストというものを作成しまして、図書館からのお薦めの本ということで読書のきっかけの機会を提 供しているというような状況です。中高生に関しても、年代に合った図書を紹介をしており ます。

一方で、中高生世代になると、どちらかというと、小さい子どものようにより多くの本を 読むというような傾向は薄れてきて、自分の知的興味に合わせて、内容に共感したり、将来 を考えたりする本を選ぶようになるというような傾向がございます。そういったところも捉 えまして、図書館では、大人からのこういった一方的な紹介というだけではなくて、同世代 でのお薦めの本、いわゆる口コミというようなところの本の紹介というような取組も進めて いるところでございます。そのような年代に向けて、今御提案のあった尊敬する人の読書歴 というようなところも啓発の視点として今後の事業の参考にさせていただきたいと思ってお ります。

宮本: 是非お願いします。ブックリストなんかにも、そうした少し著名な方の好きな本とか、お薦め本とか、そういった形で出していただくのも有効かと思いますし、今おっしゃ ったように同世代の口コミも大変有効かと思います。

また、この事業の中では、書店、また出版社との連携という事業もありますので、ここで の講演会などにもちょっと中高生に影響力があるような方をお招きするなどすることも有効 ではないかと思います。いずれにしましても、子どもたちが良い出会いから様々な機会に触れて、読書活動が進むように各事業の展開をよろしくお願いします。 以上でございます。

<放課後の子どもの居場所について>

宮本: 山本委員の質問と重複する部分は避けたいと思います。放課後の子どもの居場所についてお伺いしたいと思います。

今、コロナ禍におきましても様々工夫をしていただいて、感染対策を採りながら育成室を 始め様々な子どもの居場所の取組をしていただいております。ありがとうございます。

それで、私、5月17日の子ども・子育て支援調査特別委員会に参加させていただいており ましたので、今の柳町第二育成室についての質疑については承知しておりまして、今の御答 弁をお伺いして、改めて整理できたところでございました。私は、その子ども・子育て支援 調査特別委員会のときにおきましては、こういったコロナ禍ということもありますので、保 護者の御要望にもございましたけれども、もちろん子どものことを中心に考えて、御要望に できるだけお応えできるように御尽力いただきたいということと、また説明を尽くして、寄 り添っていただきたいという、最後まで、そういった御意見を述べさせていただきました。

このことについては様々御検討いただいていると思いますので、状況をお伺いしたいと思 います。その際、また様々な議論がある中で、私たち公明党においてもいろいろ考え方をま とめたり整理したりしておりましたが、いま一度確認したいのが、区の行財政改革の考え方 についてなんですけれども、先ほど答弁がありましたが、新設については公設民営という部 分になると。その一方で、公営は減らせないという原則もあるというふうに考えますが、こ の点はこの考え方で間違いないか、ちょっと確認したいと思います。

答弁:こちら、行財政改革推進計画、平成24年に策定のものになりますけれども、児童館・育成室の今後の方向性ということで、新たに開設するものについては民間活 力を活用することとしているという記述がございます。既存の公設公営の育成室に関しては、 当分の間は公設公営としますというような記載がございまして、この後この方針を変えたと いうことはございませんので、現在もこの考え方が生きているというふうに認識しておりま す。

宮本: ありがとうございます。よく分かりました。今回の件については、コロナ禍ということもあり、また工事が遅れたということ、様々な状況があってこのような結果になり、 ちょっと保護者の方々に御心配をお掛けしたということになったのかと思います。

その後、様々な説明を尽くしていただいていると思いますが、今おっしゃっていただいた 行財政改革の考え方に基づけば、新設については民間なので、新設については民間に移行す ると、民営になるということなんですが、国家公務員跡地の柳町第二育成室においての事業 者の選定はどうなのかということを事前に聞きましたところ、まだ公募を開始していないというふうにお伺いしましたので、であれば、現在の公営の体制、運営体制をそのまま新設の 育成室にも維持していくことも、行財政改革の原則には沿う形になるのではないかと考えま した。この考え方でどうかなという、ちょっと御見解をお伺いしたいんですが、もしそれが 可能であれば、もちろん今回保護者の方々、また子どもたちが望んでいらっしゃる方向に持 っていくこともできるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁: 要望書を頂いて、子ども・子育て支援調査特別委員会の御質疑も含めまして、検討を行っているところです。委員御指摘のような形で検討を進めるという方向性 もありかとは思っております。教育長からも本会議一般質問で御答弁させていただいており ますけれども、行財政改革推進計画を踏まえた内容での検討を現在行っている最中でござい ますので、そこを含めて検討していければと思っております。

宮本: ありがとうございます。様々御検討を深めていただいているということで、また行財政改革の考え方もよく分かりました。最後まで保護者の方、子どもたちに寄り添って、 良い結果になるように最後までよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

<教育センターの事業「そよかぜ」について>

最後、次の質問ですが、教育センターの行っている事業、そよかぜについてお伺いしたい と思います。

そよかぜの事業は、未就学児を対象にした発達支援の事業でございますが、非常に充実し た事業で、御利用している保護者の方からも評価のお声をいただいております。ただ、利用 できる期間が基本的には1年間であるということがありまして、継続してそよかぜを利用し たいというお声がありました。そうした方々には、そよかぜが使えなくても別の形での継続 した支援が必要になると思いますが、現在どのように支援していただいているのか、お伺い したいと思います。個別療育ということも取り組んでいらっしゃるとお伺いしたんですが、 この点もお伺いしたいと思います。

答弁: そよかぜの利用につきましては、より多くの子どもたちに御利用い

ただきたいということもございまして、毎年度ごとに処遇検討を行っているところでござい ます。ですので、継続した利用といった場合にならない場合もあるかというふうに考えてお ります。御利用に至らなかった保護者の方に関しましては、状況に応じて教育センターの個 別療育であるとか、あるいは民間の事業所等の御案内をさせていただいているところでございます。また、昨年度から週2日の利用枠も新たに設けているところでございまして、より 多くの子どもたちの利用ということで対応しているところでございます。

今後とも、御利用に至らなかった保護者の方にも継続した丁寧な支援といったところは心 掛けていきたいというふうに考えてございます。

宮本: ありがとうございます。

卒園といいますかね、そよかぜを卒業した後の引き続きの御支援を今御説明いただいて分 かったんですけれども、まず一つは、民間への御紹介であるとか、つなぐということがござ いましたが、この点については障害福祉課のほうにも確認したんですけれども、民間の誘致 を行っていきたいというお話があったんです。是非教育センターから今のニーズの高まりで あるとか、お声を福祉課のほうにもしっかり伝えていただいて、民間の誘致を強化していた だきたいということが一つ。それから個別療育についてですが、御利用いただいているお母 様のお声なんですけれども、限られた日数の中で限られた、30分というふうにお伺いしたん です。非常にいい療育なんですけれども、非常に利用できる日数も少なくて、時間も短くて、 もうちょっと何とか拡充していただけないでしょうかというお声がありました。また、例え ば個別とはいっても、少しグループでできるような子どもさんであれば、少しグループ化し て時間を延ばすとか、そういった工夫ができないでしょうかというお声がありました。

それから、これはもう本当にしようがない部分といったら、何とか改善していただきたい んですけれども、やはり場所が教育センターなので、ちょっと移動が多い御利用者にとって は非常に大変ですというお声がありましたので、何か御検討いただけないかということ。例 えば、教育センターまで行かなくても、地域活動センターとか、こういった区役所とかの場 所を使って療育ができないでしょうか。個別の療育ができないでしょうかといった御提案。 それから、これが最後なんですけれども、どうしても保護者同席の療育ということで、なか なか保護者の御都合、仕事されている方もいらっしゃると思うんですけれども、利用したく ても保護者が行けないということでの限界を感じていらっしゃる。ここを何とか改善してい ただけると有り難いというお声がありました。

以上、ちょっとお伺いしたいと思います。

答弁: 今の個別療育につきましては、このコロナ禍ということで消毒等の対応をしておりまして、時間のほうが影響を受けて多少短くなっているところがございます

ので、その点は効率的な消毒作業というわけではないですけれども、その辺、ちょっと工夫 しながら療育の時間といったところは、より多く時間が取れるように努めてまいりたいと考 えております。

また、地域活動センターなどを活用したといったところの療育に関しましては、現在、保 育園や幼稚園ではございますけれども、アウトリーチするような形で療育の巡回訪問を行っ ているところでございます。そういった場を借りて、使って、療育といったところはセンタ ー以外でも行ってございますので、そういったところも積極的に活用していきたいと思って ございますけれども、新たな場といったところは今後研究していきたいなと考えております。

また、保護者同席の療育についてでございますけれども、集団でお預かりしているそよか ぜのほうにおきましては、保護者のほうは同席いただかない、ある意味、本当に子どもたち だけでお預かりさせていただいているところでございます。個別の療育につきましては、お 子様の年齢であるとか、また機能の、訓練の内容といったところも、なかなか子どもお独り で受けるというのもなかなかちょっと難しい面もあるかというふうに思っております。そう いった御意見があるということはまた職員等で共有しながら、またより良い方向というのは 検討していきたいなと考えてございます。

宮本: ありがとうございます。是非そよかぜ以降の御支援のほう、強化、改善、拡充をしていただきたいと思います。 また、障害福祉課ともしっかり連携を取って、そうした民営の、民間の事業者の誘致なども推進していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。

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引き続き、子どもたちの健やかな成長と、充実した教育活動の推進のため、全力で取り組んでまいります。

 

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