宮本伸一のブログ

2020年11月度 文教委員会より

2020年12月2日に行われました文教委員会より、私の質問・答弁を3つご紹介します。

<困っている子どもたちへの支援>

はじめ、理事者より「令和元年度における児童・生徒の問題行動・不登校等の実態について」の報告がありました。

私からの質問と答弁を以下にご紹介します。

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○宮本委員 令和元年度の御報告ありがとうございます。課題の解決に向けまして、校長先生、教員の皆様やカウンセラーの方、教育委員会の皆様が様々に取り組んでいただいていること を確認させていただきました。ありがとうございます。

令和2年度からは、スクールカウンセラーの配置の強化を行う、またhyper-QUの 活用も始まっていると思いますので、継続的な取組をお願いしたいと思っております。

ここから質問なんですけれども、今回の報告事項にあるような暴力行為、また不登校、ま たいじめなど、これらには様々な要因があると思います。10月に文教委員会の研究会で講演 をしていただいた立命館大学大学院の宮口幸治教授の考えは、独自の新たな視点をお持ちで ございました。教授は児童精神科医として少年院などで実務経験を通されまして、様々課題 を抱えている、困っている子どもたちの背景に、子どもたちの持つ認知機能の強弱の部分が 関係しているということを指摘されておられました。そこで、認知機能を高めることで、子どもたちへの支援につながるということを主張、提唱されておられます。また、その考え方 を踏まえて、実践がしやすい認知機能向上のためのトレーニングペーパーを作成され、その 活用を普及されているところでございました。

私もこのお話を聞いて、自分自身の子どものこと、また周りの人々、また過去の友達等を 顧みたときに、確かにその分析がそうだなというふうに思われる節も多くございまして、これは全てではないんですけれども、確かにおっしゃるところは正しいということも考えられるというふうに理解したところでございます。

ただ、このトレーニングは、まだ国として取り組んでいるものでもなく、そういった先生の口コミであるとか、提唱をもって幾つかの自治体で取り組んで、成果も出ていると言われ ておりました。文京区においても、場合によっては様々な課題解決の一つの手法として、児童生徒の個別相談に取り組まれているカウンセラーさんなどに御紹介していただき、研究されてはどうかというふうに考えておりますが、教育センター所長に見解をお伺いしたいと思 います。

○ 真下教育センター所長 先日の講演会は、興味深いものであったというふうに感じているところでございます。 委員おっしゃったように、今後スクールカウンセラーのほうにも、こういった情報を提供いたしまして、その活用については今後研究してまいりたいというふうに考えているところでございます。

○宮本委員 ありがとうございます。少しでも困っている子どもたちの支援につながればと思いますので、様々な手法を用いて、是非研究も含めてよろしくお願いいたします。 以上です。

 

<図書館システムの更新について>

文京区立図書館のシステム更新について報告がありました。

下記にて私からの質問・答弁をご紹介します。

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○宮本委員 ありがとうございます。今回はシステムの更新ということで、この更新に当たっては入札等も行われたと思いますが、その経緯をお伺いしたいと思います。何者が参加され て、現行の事業者がどうなったのか。また、選定の決め手となった特徴もお伺いしたいと思 います。

○内藤真砂中央図書館長 今回プロポーザルを行いましたが、プロポーザルの公示自体は令和2年1月20日でございました。最終的に2次審査は3月25日に行われまして、4月16日に契約委員会で了承を得ています。

まず、第1次審査に参加された事業者は4社ございました。そして、その後2次審査に2 社が進みまして、そのうちの1社が決定したということでございます。

そして、そのうちの1位の業者に決まった内容でございますけれども、各社優位性という のがございました。これはセキュリティ対策やユーザー支援、そして利用者画面の見やすさ、 そしてセキュリティ面でのユーザー支援の優位性などがそれぞれございましたけれども、最 終的にはそれらの総合的なパッケージとして一番優位性が高い事業者が決定したというふう に考えております。

○宮本委員 ありがとうございます。様々選定の中で決まったということで、セキュリティの部分、またユーザー支援の部分で特徴があったというふうに今お伺いして理解しました。 今回、読者バリアフリー法を踏まえた読書環境の確保ということで、先ほど吉村委員から も視覚障害の方への利用を利便性が確実になるようにということで質疑がございました。その点については、是非私からも今後その支援等、お願いしたいと思います。 今回、電子書籍とオーディオブックの貸出サービスですが、我が区としては初めてですけれども、恐らく先行して取り組んでいらっしゃる自治体もあるのかと思います。それはどう いったところが取り組まれているのか。また、今回の電子書籍、またオーディオブックを区 が入手したわけですが、それはどういった形態なのか。買取りとか、リースとか、そういっ たところはどのようになっているのかお伺いしたいと思います。

○内藤真砂中央図書館長 他自治体での状況ですけれども、今段階で確認されているのが、千代田区、渋谷区、豊島区、中野区の4区と、23区内では聞いております。 文京区は、比 較的23区の中でも早い取組というふうに考えております。

また、その電子書籍の内容なんですけれども、2種類ございまして、一つは2年間で期限 が切れてしまうものと、それとあともう一種類としては買取りによるものということで予定 しております。

それぞれ特性がありまして、例えばガイドブックであるとか、あるいは最近の経済書など、 はやり廃りが若干あったりするようなものについては2年間リースといったものを使うと。 そして、例えば古典であるとか、そういった従来からの読み物、あるいは昔からの評価の高 いもの、そういったものについては買取りという形でと、それぞれの性格に応じた形での購 入というのを考えております。

○宮本委員 ありがとうございます。よく分かりました。買取り、リースとそれぞれ工夫して取り決めていただいていること、よく分かりました。 また、先行自治体もありますが、割と早いほうということでした。他自治体の取組をよく研究していただいて、より良いものにしていただきたいと思います。 それで、先ほど周知の方法については質疑がございましたが、今後利用して、より多くの方に利用していただいて、いいとか、悪いとかという様々なコメントをいただきたいと思い ますが、今回、電子書籍においては1,000タイトルということでございまして、ジャンルは 様々あるので、それを考えると各ジャンル、それほど多くない数になるのかなというふうに 想像します。

ここの報告の中で、令和3年度以降拡充というふうに括弧して書いてありますので、そう いう意味では区民の方がより多く使っていただくという意味では、いち早く声を拾っていた だいて、拡充への流れをつくっていただきたいと思いますが、その点についてはいかがでし ょうか。

○内藤真砂中央図書館長 最初にまず1,000タイトルということで、やはりタイトル数としては非常に限られた内容になろうかと思います。また、図書館で収集するということですので、 読み物だけではなくて、例えば情報、哲学、社会科学、歴史など、ありとあらゆるいろんな 分類ですね、バランスを取った購入をしなくてはいけないというところで、その中で1,000 タイトルというのは、やはりちょっと少ないかなと思っております。

来年度、それを拡充していくという予定でございますが、ただ課題といたしましては、利 用者が最初にそれを見たときに、これぐらいしかないのかというふうに思われてしまうとい うのも一つ考えられるところだと思いますので、試行導入ではございますけれども、可能な 限り着手をして、多くのタイトル数を用意できればというふうに考えております。

○宮本委員 ありがとうございます。今後のことも考えていただいているということで、安心しました。よろしくお願います。 最後になりますが、この表紙の4番、(4)で表紙画像の表示というところがございました。これについてはどういった意図があるのか、イメージも含めてちょっとお伺いしたいと思います。

○内藤真砂中央図書館長 表紙の画像は明らかにそのまま表紙の画像ですけれども、まず最初にホームぺージの画面のところで、昨今の注目されている図書であるとか、そういったもの が羅列されております。例えば、よくネット上の販売サイトであるとか、そういったところ にも出るような、ああいう形で出てくる表示が一つと、あともう一つは本の検索をしたとき にイメージが湧くように書名の横に写真が載っていて、例えばその写真を見ることによって、 面白そうだなであるとか、そういうふうなイメージを湧かせていただければというふうなと ころで使っていただくことになります。

○宮本委員 分かりました。ありがとうございます。

確かに表紙を見ると、これちょっと読みたいなとかというイメージにもつながって、借り ることの促進にもつながるのかなと今思いましたので、これもしっかりより良く活用できる ようにしていただきたいと思います。

以上でございます。

 

<小石川図書館と竹早公園の一体整備について>

小石川図書館と竹早公園の一体整備について報告がありました。私からの質問・答弁をご紹介します。

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○宮本委員 今回、一体整備への方向性が決まりまして、大きな決断だったと思います。区民 としては、新しい取組に期待が膨らんでいるところと思います。是非頑張っていただきたいと思います。

質問は、検討体制には複数の関係各所が入っております。過去の一体化の例では、大塚公 園におけるみどりの図書室についてというのがあったと思いますが、そのときはみどり公園 課が整備を行って、元々あった集会所に図書室が入った形というふうにお伺いしました。

今回はそれに反してというか、それよりも今回の一体整備は規模も大きいということでご ざいまして、小石川図書館のバリアフリーをスムーズに行っていただきたいということがま ずあるんですけれども、その一方で、公園やテニスコートなどの利用者の御意見も丁寧に聞 いて、検討を進める必要もあるということがございます。そういった意味で、検討の進め方 には、この関係各所がどうまとまりをもって進めていかれるのかということをお伺いしたい と思います。

質問は以上です。

○内藤真砂中央図書館長 竹早公園に関しましては、先ほどの報告にもございましたとおり、

図書館、そして公園、テニスコート、それぞれの利用者の形がございます。それぞれを管轄 するみどり公園課、スポーツ振興課、また都市計画上のことであれば都市計画課であるとか、 各所担当部署がございますので、それぞれが連携して対応してまいりたいと。また、その中 には企画課等も参加していただきまして、その中の調整等を行っていただければというふう に考えております。

○宮本委員 分かりました。スムーズに連携を取っていただいて、綿密に連携を取っていただいて、着実に検討が進んで一体整備が実現できるように、そういった体制を取っていただき たいと思います。

以上でございます。

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今後とも、困っている子ども達への支援にしっかり取り組んで参ります。また、利便性の高い図書館になるよう取り組んで参ります。

(おわり)

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